詳細は今後数ヶ月以内に順次発表

 ボストンのゲームスタジオOtherSide Entertainmentが、処女作となるRPGタイトル『UNDERWORLD ASCENSION』を発表した。ゲームの詳細については今後数ヶ月以内に公開していくとのこと。
 スタジオを率いるのはPaul Neurath氏。同氏がゲームデザイナーとして手掛けた伝説的タイトル『ウルティマアンダーワールド』の精神的後継作となるようだ(プレスリリースでは“アンダーワールドフランチャイズの復活”とのみ語っている)。一人称視点の3DRPG体験を確立し、エルダースクロールズやバイオショックシリーズに影響を与えた『ウルティマアンダーワールド』の流れを組む作品ということで、注目が集まっている。

RPGの傑作『ウルティマアンダーワールド』の系譜を継ぐ『UNDERWORLD ASCENSION』が発表_01

 Paul Neurath氏は、Looking Glass Studiosのクリエイティブディレクターなどを務め、『ウルティマアンダーワールド』や『システムショック』、『Thief』などのタイトルに関わってきたゲームデザイナー。2000年以降はFloodgate Entertainmentを設立し、Zyngaによる買収後は同社ボストンスタジオのクリエイティブディレクターを担当していた。

 発表にあたり、リチャード・ギャリオット氏(ウルティマシリーズの生みの親でありアンダーワールドのディレクター)ほか、ケン・レビン氏(シーフ、システムショック2などでゲームデザインを担当)、クリス・ロバーツ氏(ウィングコマンダーシリーズ)、ウォーレン・スペクター氏(ウルティマアンダーワールドのプロデューサー)ら、そうそうたるメンバーが、Looking Glass Studioや当時のパブリッシャーであるOrigin Systemsの関係者としてコメントを寄せている。

リチャード・ギャリオット(Portalariumクリエイティブディレクター) 「Paul Neurathによって作られたアンダーワールドフランチャイズを初期から見てきた我々のような長年のゲーマーにとって、あのゲームは没入感のある3Dの真のRPGゲームとはこうあるべきものだと示した分水嶺的な出来事だった。近年、我々はいくつもの偉大なゲームが復活するのを見ているけれども、個人的にアンダーワールドが戻ってくるということにとても興奮している」

ケン・レビン(Irrational games クリエイティブディレクター) 「アンダーワールドは自分のゲームについての理解を変えてしまったタイトルだ。フィクションの世界の“内側に”いるような感覚がしたのは初めてだった。創造への欲求が刺激されたね」

クリス・ロバーツ(Roberts Space Industriesチェアマン) 「ウルティマアンダーワールドは当時本当に革新的なタイトルだった。最初のフル3Dのテクスチャーされた一人称視点のゲームだったんだ。以降の一人称視点の3Dゲームに多大な影響を与えたし、一人称視点のRPGゲームの祖と呼べるゲームだと思う」

ウォーレン・スペクター(Denius-Sams Gaming Academyディレクター) 「オリジナルのウルティマアンダーワールドのプロデューサーとして、プロトタイプを初めて見た時のことは忘れられない。まさに世界が変わってしまったように感じた。初のフルにテクスチャーされたリアルタイムの一人称視点ゲームとして、アンダーワールドはその後に続いたあらゆる一人称視点に道を示した存在だ。もしこれが「世界を変えた」と言うのにふさわしくないのであれば、他に思いつかないよ」