手書きの応援メッセージが現地へ届く
ソニーは、2014年6月3日〜7月13日にかけて、東京・銀座 ソニービルにて2014FIFA ワールドカップ スペシャルイベント“ONE STADIUM at Sony Building”を開催する。
“ONE STADIUM at Sony Building”とは、世界はひとつの大きなスタジアムという“ONE STADIUM”の概念のもとで行われる、ソニービルの全館でワールドカップをリアルに体感できるイベント。館内ではタブレットから応援メッセージを書き込めるコーナーや高い解像度を誇る“4K”の映像を楽しめるショールームなどが楽しむことができる。
ここではソニービル内のブースと、主題歌を手がけた中島美嘉さんと加藤ミリヤさんが登壇した6月3日のオープニングセレモニーの様子をお届けする。
■館内では選手への応援メッセージが書き込める
このほかにも、8階のコミュニケーションゾーン OPUS(オーパス)では、ワールドカップの迫力と臨場感を大画面で伝える4Kシアターにて、2014 FIFA ワールドカップ ブラジル大会のダイジェスト映像などを上映する予定。ダイジェスト映像では、現地にいるかのような興奮をその場で感じられるとのことだ。
■観戦を盛り上げるサッカーポータルサイト“ONE STADIUM”を紹介
それでは、8階 OPUS(オーパス)にて開催された、オープニングセレモニーの模様をお届けしよう。セレモニーにまず登壇したのは、司会のジョン・カビラ氏、サッカー解説者のセルジオ越後氏、ソニー VP FIFA パートナーシップ担当の河内聡一氏。会場には、抽選で選ばれた11人のサポーターも参加した。河内氏は、2014 FIFAワールドカップにおけるソニーの取り組みを紹介した。
河内聡一氏がまず説明したのは、サッカーポータルサイト“ONE STADIUM”の概要。サイトのサービスのひとつである“ONE STADIUM LIVE”では、TwitterやFacebookなどのSNSでアップされているコメントを、手持ちのスマーフォンやタブレットで一覧として観ることができるそうだ。“ONE STADIUM LIVE”は無料で利用でき、言語別の利用も可能となっている。たとえば、日本の選手がスーパーゴールを決めたとき、「ポルトガル語圏の人が どのようなことをつぶやいているだろうか」ということを一覧で観ることができるとのことだ。サッカー中継を見ながら世界中のサッカーファンの感想などを手軽に読むことができそうだ。
なお、2014 FIFA ワールドカップの写真コンテストも“ONE STADIUM”にて開催するとのこと。今回のテーマは“UNITED”ということで、サッカーファンのつながりや一体感を表現した作品を応募しているそうだ。投稿された画像は“ONE STADIUM”で順次アップされるとのこと。この写真コンテストは、ワールドカップの幕開けとなる6月13日からのスタートとなる。
もうひとつ、“ONE STADIUM”で重要なコンテンツとなっているのが、ファンアンバサダーのサービスだそうだ。このサービスでは、選ばれた11人のアンバサダー(大使)により、ソニー製品を使ってリアルタイムにコメントや画像が“ONE STADIUM”にアップされるとのこと。ユーザーはアンバサダーがアップした会場の様子を見て、その熱狂のほどを知ることができるそうだ。日本のアンバサダーの11人の中には、セルジオ越後氏も選ばれている。
■『FIFA14 ワールドクラスサッカー』でのプレイをみんなでシェアしよう
河内聡一氏からは、発売中のプレイステーション4用ソフト『FIFA14 ワールドクラスサッカー』 も紹介された。ゲームプレイ中に“シェアボタン”を押すと、いまプレイしているゲームの画像や動画がソーシャルネットワーク上で共有できるほか、自分のプレイをストリーミングで配信する機能を搭載しているため、世界中のみんなといっしょにゲームを楽しむという遊びかたができるそうだ。ワールドカップ期間中は、『FIFA14 ワールドクラスサッカー』のワールドクラスのプレイがシェア機能で楽しめそうだ。
なお、ソニーはワールドカップの試合における4K映像に対応した撮影、公式フィルム化をFIFAと協力しながら行うとのこと。セルジオ越後さんは4K映像について「ボールが自分のところに飛んでくると思うくらい、そこにいるという感覚を得るほどにリアル。芝生の水滴といった、スタジアムでは味わえないものまで見えた」と大絶賛。ぜひ、1階/2階のショールームで4K映像も体感してみよう。
■世界へ貢献する事業も展開
さらに、ソニーは社会貢献活動も実施。まず説明されたのが、中南米の子どもたちに可動式のスタジアムセットを提供する“ストリートフットスタジアム”。こちらは、ステジアムセットを提供することで、サッカーを通してコミュニケーションやリーダーシップ、フェアプレーを学ぶ場を作ることを目指すという取り組み。さらに、FIFAと協力して11ヵ国の青少年を対象にソニーの機材を使ってメディアスキルを身につけるワークショップ“シヤコナメディアスキルズ”なども展開しているとのことだ。
セルジオ越後氏は“ストリートフットスタジアム”の活動について「社会を変えていくには、スポーツがもっとも早い方法だと思います。ルールがあって、そのルールを忠実に守らせるということは、社会に入っていくときの教育になるのではないでしょうか」と語った。
なお、“シヤコナメディアスキルズ”の対象となった子どもたちは“ONE STADIUM”のフォトコンテストにも参加予定で、随時作品をアップしてもらうとのことだ。
■中島美嘉さんと加藤ミリヤさんの注目の選手とは
続いて登壇したのは、本日6月4日にCDが発売された2014 FIFA ワールドカップ公式ソングの『Fighter (Tachytelic World Cup Brazil 2014 Remix)』 を手がけた歌手の中島美嘉さんと加藤ミリヤさん。加藤ミリヤさんは「戦う人たちのことを見守っている立場で歌詞を書かせていただきました」とコメント。一方中島美嘉さ んは「英語バージョンを歌うのはすごく難しく、何度も何度も録りなおしました。熱い思いが、曲を聴いてくれたみなさんに届いたらいいなと思っています」 と、楽曲への思いを語った。
ふたりは、今回のワールドカップで注目している日本代表選手についても語った。中島美嘉さんは「遠藤保仁選手は同じ鹿児島出身ということがうれしく、同じ場所で歌えることを誇りに思っています」とのこと。加藤ミリヤさんは「私と同世代である香川真司選手、吉田麻也選手がすごく気になりますし、いつもパワーをもらっています。また、内田篤人選手と個人的に親交があるので、注目しています」と語った。
また、ふたりは日本代表の選手への応援メッセージも披露。中島さんは「選手のみなさんが悔いのないようにパワーを出して、精一杯やっているという想いが観ている人に伝わるといいなと思っています」と、加藤さんは「いちファンとしてワールドカップをめちゃくちゃ楽しみにしていました。ただただ一生懸命応援したいというばかりです」と、熱いメッセージを送った。
■中島美嘉さんと加藤ミリヤさんのサイン入りボールは現地へ
さらに、スペシャルゲストとして、元なでしこJAPANの一員であり、サッカー解説者としても活躍中の、東京国際大学女子サッカー部総監督の大竹七未さんが登壇した。大竹さんは、ベトナムで行われたサッカー 女子アジア・カップにおいて、ファンから熱い声援があったことに感謝の言葉を口にしていた。
会場では、大竹さんが持ってきた“応援ボール”に中島美嘉さんと加藤ミリヤさんがサイン! このボールは実際にブラジルまで届けられるとのことだ。
さらに、『Fighter (Tachytelic World Cup Brazil 2014 Remix)』 の公式ミュージックビデオに使用されたボールが、会場に訪れていた11人のサポーターの中から抽選で1人だけにプレゼントされることに! 見事、たったひとつしかないボールを手に入れることができた女性は、憧れの中島さんと加藤さんと握手し、感きわまった様子だった。
■ワールドカップへの想い
最後に、中島美嘉さん、加藤ミリヤさん、大竹七未さんから、それぞれワールドカップへの想いが語られた。
中島美嘉さん 「私たちは選手のみなさんとともに戦うことはできません、でも歌を届けることはできます。みんなで歌を聴きながら、応援してくれると本当にうれしく思います」
加藤ミリヤさん 「このワールドカップで歌を提供させていただいたことに、本当に感謝しています。多くの人が聴いてくれたらいいなという想いと、選手のみなさんも聴いてくれるといいなという想いで、曲を作りました。この曲で、日本のみんながひとつになって応援してたらうれしいです」
大竹さん 「私たちが応援する気持ちが選手たちに届き、選手たちがパワーに変えてくれると思います。ぜひ、みなさんでひとつになって、中島さんと加藤さんの歌とともに男子代表を応援して、想いを届けましょう。ソニーさんのイベントも楽しみにしています」
スペシャルイベント“ONE STADIUM at Sony Building”は、現地でのワールドカップの興奮を味わえる絶好の機会。サッカーポータルサイト“ONE STADIUM”とあわせて、ぜひワールドカップを盛り上げてほしい。
(取材・文 編集部/ヒナタカ)