サラリと今年7月期に放映開始されることが発表!

 
 2014年7月に日本テレビにて放送開始予定のテレビアニメ『戦国BASARA ジャッジ エンド』。登場武将の一部やストーリー、スタッフ情報などが公開され、さらなる続報発表の期待が高まっている本作について、声優陣が登場しての記者会見が行われた。
※『戦国BASARA ジャッジ エンド』公式サイト
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 本会見では、すでにアニメでの登場が発表されている武将たちを演じる声優陣4名、伊達政宗役の中井和哉さん、真田幸村役の保志総一朗さん、徳川家康役の大川透さん、石田三成役の関智一さんに加え、『戦国BASARA』シリーズのプロデューサーを務める、カプコンの小林裕幸氏が登場。新作アニメ『戦国BASARA ジャッジ エンド』について、意気込みや作品の見どころなどを語った。

アニメ『戦国BASARA ジャッジ エンド』は7月放映開始予定! 中井和哉さん、保志総一朗さん、大川透さん、関智一さんが集結した記者会見をリポート!_02
▲こちらは記者会見後のフォトセッション。左から、関さん(石田三成)、保志さん(真田幸村)、小林P、中井さん(伊達政宗)、大川さん(徳川家康)。

 
 まずは自己紹介ということで、全員が役名と決め台詞を言うことに。ファンが集うようなイベントならいざ知らず、報道陣のみを前にしての決め台詞は、さすがの4人もちょっと照れ気味だったが、政宗の 「Are you ready guys!?」をはじめ、それぞれ、おなじみの台詞を披露してくれた。

 つぎに、小林Pが本作の概要を紹介。家康や三成が初めてアニメ版に登場した『劇場版 戦国BASARA -The Last Party-』では、政宗が豊臣秀吉を討ち、三成は政宗に憎しみを抱く……という物語が展開されていた。しかし、本作は“原作:『戦国BASARA3』”とあるように、ゲームに沿ったものになるとのこと。これまで、ゲームはもちろん、ファンイベントや舞台、宝塚歌劇団とのコラボなど、多様な展開をしてきた『戦国BASARA』シリーズだが、改めて、『戦国BASARA』がどういう作品なのか、いろいろな人たちに知ってほしい、という思いが込められているという。なお登場武将については、現在発表されている4名以外にも、「いっぱい出てきます!」(小林P)とのこと。は、早く情報を公開してください!

 本作のタイトル、“ジャッジ エンド”は、小林Pいわく「造語です」。ちなみに、正しい英語としてつけるならば“エンド オブ ジャッジメント”。いろいろなものに決着がつく、審判がくだされるという意味として付けられたタイトルで、各武将たちがそれぞれに“ジャッジ エンド”を迎えるという。“審判”というと少し怖いような印象を受けるが、小林Pは「前向きな展開、結末もありますので、ぜひ注目してください」と、笑顔を見せていた。

 ここからは、キャスト陣4名に対しての質問タイム。それぞれピックアップして紹介しよう。

──第2話のアフレコを終えた直後ということですが、本作のイメージを教えてください。

中井さん「さっきの小林(こば)Pの話、“『戦国BASARA』がどういう作品なのか、いろいろな人たちに知ってほしい”というところとはちょっと相反してしまうかもしれませんが、最初から一気に『BASARA』! というスピード感が出ています。1話から、いきなりトップスピードですね(笑)」

保志さん「劇場版では短時間で物語が凝縮されていましたが、今回は久々のテレビアニメということで、1話1話ずつ、ギュッと詰め込んでいる感じです。ここでしか見られない『戦国BASARA3』があると思いますよ」

大川さん「ゲームとは違って、アニメはキャスト陣が集まって収録ができるので、すごくうれしいです。本作はいろいろなところが変わっているので、自分たちもまだ、どういう作品になっていくかはわからず、ワクワクして期待しています。『戦国BASARA』なので、僕たちも何が起こるかわからない、という感じでしょうか(笑)。いままではあまりなかった、武将たちのリアルっぽい戦いもフィーチャーされていますよ」

関さん「いい意味で、いままでの作品を壊す勢いで、いろいろ変わっていますね。たとえば台詞回しとか。まるで少年マンガの連載を読んでいるような印象で(ここで小林Pが、ものすごい勢いで頷いている)、収録して先を知っているはずの僕たちも“早く来週が見たい!”と思ってしまうような展開になっています。大川さんが仰っていたように、よりリアリティーが増していますし、『戦国BASARA』らしさも出ていると思います」

──作品全体の見どころについては、いかがでしょうか?

中井さん「僕たち4人が柱になっているとともに、群像劇というところが貫かれているというところでしょうか。まだ誰とは言えませんが、おなじじみの武将たちが大勢登場しますので、彼らがぶつかる様を見てほしいと思います。最初からトップスピードではありますが、初見の方にも、“こいつ、何者?”とか思いつつ、ぜひ楽しんでほしいですね」

保志さん「中井さんの言う通り!(笑) ファンサービス的なアイツから、ガッツリ登場するアイツまで、いろいろ登場します。そして、その中心として立っている柱の中にちゃんと幸村がいますので、安心してください! そういえば、最近の幸村、政宗と直接会ってない気がするんだけど(笑)」(ここで小林Pから「ちゃんと戦ってますよ!(笑)」とツッコミが入る)

大川さん「これ、キャストさんの名前を言えないから難しいよー(笑)。これだけの声優陣を揃えているアニメ作品はないんじゃないかな、というくらいの現場です。僕たちも毎回、アフレコが待ち遠しいですね。今回、見ていて感情移入しやすいのは三成じゃないかなあ。負の存在である三成に対して、正の存在である家康をしっかり作らないと、三成も輝かないし、家康も輝かない、ということを意識しながら、いつも家康を演じています。まさに王道を歩いている、というイメージで“家康像”を作っていますね」

関さん「“僕はそうは思いません!”って、保志さんが言えって言いました(笑)。ではなくて、大川さんが仰る通り、政宗と幸村とは違ったライバル像を描いていかなければいけないなと思っています。キャラクターとしてだけでなく、声優としても負けないように戦いを挑んでいきたいです。そんな心意気から、1話目から喉を潰すほど叫びましたね(笑)。で、ぶっちゃけ、そのあと1週間ほど体調を崩しました(笑)」

小林P「“舞台「戦国BASARA3」-咎狂わし絆-”では、家康の言う絆というものを大きく扱いました。しかし、アニメ版では、もうちょっと家康の人間臭いところを描きたいなということで、いろいろ相談を重ねました。なので、『戦国BASARA3』とはちょっと違った家康が見られると思います。政宗と幸村、家康と三成、ではなく、この4人がどうなっていくのか、というところに注目してほしいです。あ、6月10日に新情報が出るんじゃないかなー(笑)」

──個人的に部下にしたいor同盟を組みたい武将は?(カプコンの山本真ディレクターより)

中井さん「僕は猿飛佐助かなあ。頼りになるし、本心で相談できそうだし、いっしょにいても、そんなに緊張しなさそうだし」

保志さん「僕は政宗ですね! 政宗が誰かの下につくなんて、有り得ないじゃないですか(笑)。強いし頼りになりそうだし、“この土地、治めといて!”って言っておけば、あわよくば統一しといてくれそう(笑)」

大川さん「同盟を組みたくないのは三成。こんなヤツ近くにいたら困るでしょ!(笑) 同盟……というより、友だちになりたいのは慶次ですね。いろいろ、楽しいところに連れていってくれそう」

関さん「部下にしたいのはカプコンの山本Dですね。こんなときにも質問をくれますし! で、同盟を組みたいのは小林P。しばらく安定してお仕事をもらえそう(笑)」

 アフレコ現場の様子について聞かれると、大川さんから「収録がめちゃくちゃ早く終るんですよ」という答えが。名前は出せないけれども、なかなかのメンバーが揃っているらしい現場では、とてもスムーズに収録が進んでいるそうだ。意外と時間がかかっているのが群集の声、いわゆる“ガヤ”の収録。中井さんもガヤを演じているとのことなので、アニメ放映が始まったら、注意深く聴いてみよう。

 関さんは、収録時の緊張感あるエピソードとして、「速く進行してしまう場面で、一旦、収録を止めてくださいとお願いしたときに、とある方から“お前も歳をとったな”と言われてしまいました(笑)」という話を披露。画面では武将が戦っているが、マイク前ではキャスト陣の戦いがくり広げられており、関さんいわく「オチオチしてられないんですよ!(笑)」

──自分が演じている役以外で、演じてみたい武将はいますか?

中井さん「なるべく疲れない感じの、カロリー使わないキャラがいいなあ(笑)。佐助とかお市とか」

保志さん「僕は中井さんの声になって、政宗を演じてみたいですね。かっこいいじゃないですか」(“じゃあモノマネだね?”という盛大なフリに応え、保志さんの「Are you ready guys!?」が炸裂。けっこう似ている……!)

大川さん「ふつうなら絶対に演じられないキャラ、という意味で雑賀孫市ですかね。カッコイイし、ゲームで使ってても強いですし」

関さん「中井さんの声になって鶴姫をやりたいです」
中井さん「お前もか!(笑) なんであえて鶴姫なんだよ!」
関さん「え、中井さんの声を辱めたいから?(笑)」

 『戦国BASARA』シリーズの関連イベントなどでも、なかなか勢揃いするところを見られる機会が少ない声優陣4名を迎えての記者会見は、和気藹々としたムードのまま終了した。ほかの登場武将が非常に気になるところだが、小林Pの言葉を信じるならば、6月10日に新情報が発表される……のかも? 7月の放送開始に向けて、 “「Are you ready guys!?」”。

(Text:藤田きなこ)


アニメ『戦国BASARA ジャッジ エンド』は7月放映開始予定! 中井和哉さん、保志総一朗さん、大川透さん、関智一さんが集結した記者会見をリポート!_01

 
【作品情報】
作品名:戦国BASARA Judge End(センゴクバサラ ジャッジ エンド)
放送時期:2014年7月予定
放送局:日本テレビ ほか

【スタッフ】
原作:カプコン(『戦国BASARA3』)
原作監修:小林裕幸(カプコン)、山本真(カプコン)
監督:佐野隆史
シリーズ構成:高橋ナツコ
キャラクターデザイン:千葉道徳
総作画監督:徳田夢之介、小林利充
美術監督:陳場 大輔
色彩設計:大塚 眞純
音響監督:岩浪美和
制作会社:テレコム・アニメーションフィルム

【キャスト】
伊達政宗:中井和哉
真田幸村:保志総一朗
徳川家康:大川透
石田三成:関智一 他

【あらすじ】
時は群雄割拠の戦国乱世。
天下布武を唱える魔王・織田信長が本能寺にて、その腹心である明智光秀によって討ち取られる。信長亡き後、圧倒的な武力をもって各地に侵攻したのは覇王・豊臣秀吉であった。
豊臣軍は抵抗を続ける関東名門・北条家の小田原城を包囲。その軍勢には、秀吉に忠誠を誓う石田三成や、同じく三河領主・徳川家康の姿もあった。
一方その頃、北条家侵攻を聞きつけた奥州筆頭・伊達政宗は、自らの高みを目指し小田原城へ進軍。無謀とも思える勝負に意気込むのだった。そして甲斐の武田軍では伊達進軍の報告を受け、真田幸村が戦場に想いを馳せていた。
乱世の先を見つめ、今時代が動き出す!

【概要】
 『戦国BASARA』は本年1月に最新作『戦国BASARA4』が発売され、シリーズ累計330万本(2013年12月現在)を超える、カプコンの大人気アクションゲームシリーズです。戦国時代を舞台とし、伊達政宗、真田幸村、徳川家康、石田三成といった史実でも有名な武将が夢の対決をするという豪華な設定がヒットし、幅広いユーザー層に支持されています。2005年より始まったこの作品はゲームの枠を超え、これまで漫画・TVアニメ・劇場アニメ・舞台・TVドラマ・宝塚歌劇によるミュージカルなど、さまざまマルチメディア展開が行われています。今回の新作テレビアニメシリーズでは、ゲーム『戦国BASARA3』を基に、関ヶ原を舞台とした壮大な戦国時代のアニメーションが制作されます。