イベントもひとりでできるもん
2014年3月16日、東京、秋葉原のAKIHABARAゲーマーズ本店にて、声優・歌手として活躍する原由実さんの1stアルバム『Place of my life』の発売記念イベントが行われた。
前日の3月15日に行われたイベントの際は、ポニーテールとお下げ髪のどちらにするか悩み、お下げ髪を選んだ原さん。この日はポニーテールで登場。ピンクのトップスにタイトスカートを合わせたさわやかな出で立ちが、ファンの目を引いていた。原さんはそのまま、アルバム表題曲の『Place of my life』を披露。カラオケバージョンではなく、ボーカル入りバージョンの楽曲が流れてしまうというハプニングもあったが、原さんが歌い上げると、ファンから拍手が起こった。
さて、いつもであれば司会者との掛け合いでイベントを進めていくところだが、今回は原さんがひとりでイベントの進行に挑戦。なんでも、原さんは前日に行われた今井麻美さんのイベントを見学し、今井さんがひとりでイベントを回している姿を見て、「ひさしぶりにひとりでイベントをやってみるのも楽しそう」と感じたからだという。ひとりでイベントに臨むのは、2ndシングル『蛍火』のイベント以来だとか。
今回のトークは、アルバム『Place of my life』についての話題からスタート。アルバムには、2013年にリリースされた1stシングル『HANABI』からすべての楽曲が収録されているということで、「いま歌うとしたら、歌いかたも違うかな」と思う曲もあるという。また、原さん自身は歌手としての成長についてはあまり実感できておらず、まだまだだと思う部分も多いそうだが、つきあいの長いレコーディングエンジニアさんに、「最近、歌がお上手になりましたね」と褒められたというエピソードを明かした。原さんが成長を実感できないのには、以前よりも「ここがダメ、ここをもっとこうしたい」と思うことが増えたからだそうなのだが、その件についても「それは、原さんの耳がよくなったからですよ」と教えられたそうだ。最近はボイストレーナーと相談し、表現の幅を広げるべく練習しているという原さん。4thシングルの発売も発表されているが、どのような歌声を聴かせてくれるのか、楽しみにしたい。
続いては、『Place of my life』のメイキング映像の話題へ。メイキング映像を入れたいというのは原さんの強いこだわりで、PV撮影のシーン以外にも、“Live5pb.”のリハーサルや、Webラジオ『原由実の○○ラジオ』の収録現場の様子などを入れてもらったのも原さんの希望によるものだったそうだ。そんなメイキング映像で原さんのいちばんのお気に入りは、大好きなスマートフォンアプリ『ヘイデイ』で遊んでいるシーンとのこと。
ファンからの質問コーナーでは、さまざまな疑問、質問が寄せられた。まず、原さんが水が好物ということを受けた「どの水が好きですか?」という質問には、サントリーの“南アルプスの天然水”と回答。ちなみに、入手しにくいものを含めると、硬度が0に近い“O2 AQUA”がもっとも好きなのだそうだ。「また、弾き語りで挑戦してみたい楽曲は?」という質問では、『Spiral Moment』や『Lights in the sky』の名前が挙がった。『原由実の○○ラジオ』のマスコットキャラクターである“はらまるくん”のテーマ曲を作曲したいという野望もあるそうなので、こちらも期待したいところだ。
質問コーナーが終わると、再び歌のパートとなり、『Snow Drops』と『Spiral Moment』を披露。しかし、『Spiral Moment』のイントロ部分で、原さんは少し怪訝そうな顔に。そのまま歌いきったものの、これには理由があった。じつは、前日のイベントで好きな楽曲のアンケートを取った際に『あふれる想い』が1位になったので、「『Spiral Moment』の代わりに『あふれる想い』を歌おう」と打ち合わせていたのだが、アクシデントで『Spiral Moment』が流れてしまったのだ。その後、『あふれる想い』をどうしても歌いたいという原さんたっての希望で、同曲を歌うことに。会場のファンの顔を見つめながら、やさしく歌い上げた。
歌の後に行われたジャンケン大会では、原さんのサイン入りポスターが3名に贈られた。さらには、『あふれる想い』の練習で原さん自身が使った譜面もプレゼント。この譜面は、今井麻美さんのバンド“+A”でギタリストを務める“カズー”こと山口和也氏が書いたものだ。ジャンケン大会が終わると、再び質問タイムへ。“はらまるくんのプロフィールについて詳しく決めていきたい”、“はらまるくんのストーリーを作りたい”、“自炊に挑戦したい”など、さまざまな野望が語られ、イベントは幕を閉じた。