最新作『DOA5U』の頂点を決める戦い!
2014年1月12日(日)、東京・市ヶ谷のコーエーテクモゲームス市ヶ谷事業所にて“DEAD OR ALIVE 5 Ultimate Official Tournament 2013-2014”が開催された。
このイベントは、2013年9月にリリースされた3D対戦格闘ゲーム『デッド オア アライブ 5 アルティメット』(以下、『DOA5U』)の発売後初となる公式全国大会。PS3版を用いて、2013年11月より全国6都市で開催された予選ラウンドとこの日の当日予選を勝ち上がった本作の猛者たちが、頂点を目指して戦うのだ。
当日予選は64人トーナメントから8人を選出するというもの。ラストチャンスを賭けて、全国はもとより、アメリカ、韓国、台湾からもプレイヤーが参加。本作のワールドワイドな人気を裏付けていた。本作の早矢仕プロデューサーによると、予選ラウンド全体の参加者は300人にも及んだという。
最後まで目が離せないドラマチックな戦いが頻出
午後6時、待ちに待った決勝ラウンドが開始。まずは予選ラウンドを通過した29人のトーナメント枠を決めるくじ引きから始まった。対戦ルールはベスト8まで3ラウンド制の2試合先取(ベスト4以降は3試合先取)。さらに途中のキャラクター変更もアリというもの。後者は対戦格闘ゲームのメーカー公式大会では珍しいルール。いわゆる“キャラかぶせ”(相手キャラクターに勝ちやすいキャラクターを選ぶこと)もOKということから、エキサイティングな試合展開が予想された。
試合は、隙を突いて畳み掛けるダイナミックなコンボ、ホールド(やられ中に特定入力をすることで敵の攻撃をさばくことが可能なシステム)による反撃など、本作ならではの“読み合い”、攻防の瞬時の逆転が随所で起こる戦いがつぎつぎと登場。決勝の舞台で戦う猛ならではの“魅せる”テクニックが現れるたびに、ギャラリーからは大きな歓声が上がった。窮地に追い込まれながらも最後まで試合の行方が分からないのが本作の対戦のおもしろさだと実感した。
決勝戦は“活忍犬”選手(レイチェルをメインに使用)と“ふわちん”選手(こころ)の戦いに。“活忍犬”選手はe-soprtsの祭典“World Cyber Games”の『DOA』部門でも優勝歴もある実力派。対する“ふわちん”選手も東海地区を中心に活躍する『DOA』コミュニティの中心人物のひとりだ。試合は“ふわちん”選手が、“活忍犬”選手のサラに先勝したところで、“活忍犬”選手がこれまでメインで闘ってきたレイチェルにキャラクターを変更。以降の流れを変えた。結果は“活忍犬”選手の優勝に!
最後に早矢仕プロデューサーからサプライズ発表が!
最後には、会場とストリーム配信を観ているファンに向けて、本作の早矢仕プロデューサーが登壇して「未来のお話をします」とサプライズ発表が行われた。
まずは昨年、2013年12月24日に稼働が始まったアーケード版のアップデートを1月末日に予定中とのアナウンスから(Ver.1.04へアップデート)。新キャラ“マリー・ローズ”も参戦したことから話題のアーケード版。このアップデートではマリーを筆頭に、新コスチュームが多数追加されるとのことなので、期待したいところだ。
併せて、家庭用版のアップデートも2月上旬に予定との発表も。アーケード版と同じVer.1.04になるという。さらにそれだけでなく「皆さんが想像していないような新しい機能を搭載」するとのことだ。
さらに、アーケード版でデビューした前述の新キャラクター“マリー・ローズ”が家庭用にも登場することも発表。これまでとはひと味ちがう美少女系ファイターとして、現在話題騒然のマリーがついに家庭用版でも使えることに。正式な配信開始日は後日改めて発表するとのことだが、春を予定しているという。いまから楽しみだ。
最後にアーケード版を用いた大会の開催が決定というお知らせも。2000年以来、13年振りにゲームセンターに帰ってきたばかりのタイトルとあって、アーケード勢にとっては目が離せないニュースであること必至だ。具体的な日付や会場は決まり次第発表するという。
プレイステーション3で展開中で、現在大きくダウンロード数を伸ばしているというフリー・トゥ・プレイ版、そして満を持して登場したばかりのアーケード版と、戦いの舞台は現在進行形で広がっている『DOA5U』。今後も目が離せない!
(取材・文 ライター/大瀬子ヤエ)