並んで、遊んで、アンケートに答えて、レッツ貢献!
2013年12月21日と22日の2日間、千葉・幕張メッセで開催中の“ジャンプフェスタ2014”。ソニー・コンピュータエンタテインメントブースでは、プレイステーション Vita用ソフト『フリーダムウォーズ』(2014年発売予定)の初の試遊台を大規模に展開している。まるでアトラクションのようになっているブースまわりのリポートと、試遊のプレイインプレッションを合わせてお届けする。
試遊のために並んでいると、まずは撮影ブースへ。最初に懲役100万年を背負った咎人(トガビト)となるため(?)、専用のジャケットを着用し、バーコードを持って撮影を行います。
撮影が終了すると、ブリーフィングへ。超高機能汎用窓口係のプロパくんが、新人咎人となる我々に、ボランティア(=戦い)の操作方法、目的などを教えてくれます。このチュートリアルムービーは、公式サイト(→こちら)などで公開中。ジャンプフェスタ2014に来る前に見ておくと、いい予習になりそうです。レッツ予習!
ブリーフィングが終わると、ロウストリートを通って、試遊台のある独房へ。今回の試遊では、4人ひと組となって、ボランティアに挑みます。4人のうちひとりは、教官役のスタッフの方で、操作方法から敵との戦いかたまで、丁寧に教えてくれるのでひと安心。ちなみに、ゲームをプレイする前に、プロパくんがよく言っているキャッチフレーズ(?)の“レッツ貢献!”を「いっしょに言いましょうね」と教官役のスタッフさん(お姉さんでした)に言われます。ここは、パノプティコン。恥ずかしがってはいけません。いっしょに「レッツ貢献!」と言うと、スタッフのお姉さんも喜んでくれます。
というわけで、初の試遊台をレッツ貢献!
今回のボランティアでは、4人の咎人(そのうちひとりはスタッフ)で、3人の市民(シヴィリアン)を救出するというのが目的。市民は、敵の人工アブダクターに捕まっているので、アブダクターを破壊したり、一時停止状態にしたりして、救う必要があります。しかも、本作ではただ敵を倒しただけでは救出したことになりません。助け出した市民を、安全な場所まで搬送するのが目的。お家に帰るまでが遠足……的なアレです。
初めて触れた感想としては、とにかくアクションが多彩。攻撃だけでもメイン武器の弱攻撃、強攻撃、それぞれの溜め攻撃があり、さらに荊(イバラ)を使った移動、攻撃、そしてアイテムの使用と、できることがかなり多い。とはいえ、それを全部活用しないと、クリアーできないような内容ではないので、最初は攻撃と荊に慣れつつ、だんだんといろいろな行動ができるようになっていく感触です。
おもな操作方法は、以下のとおり
・アナログパッド:移動
・方向キー:上下でメイン武器とサブ武器の変更、左右でアイテム変更
・□ボタン:弱攻撃、長押しで溜め攻撃発動
・△ボタン:強攻撃、長押しで溜め攻撃発動
・×ボタン+アナログパッド:回避、×ボタン長押しでダッシュ
・○ボタン:アイテム使用
・Lボタン:カメラリセット、長押しでロックオン
・Rボタン:荊
本作の最大の特徴が、荊アクション。Rボタンを押すと、画面中央に表示された青いターゲットに荊が発射され、刺さった荊に引き寄せられるように高速移動します(荊ダイブと呼ぶ)。これが、とにかく気持ちいい! 最初は、荊の距離感に戸惑うものの、慣れるうちに、ビルの壁へと荊で張りつき、落ちる前にまたつぎのビルへと荊で移動。これをくり返せば、高速で立体的な移動が可能になるわけです。
しかも、荊は単なる移動だけに使うのではなく、敵のアブダクターに撃ち込み、たとえば腕に乗ったまま攻撃したりといったこともできるし、複数人で荊を撃ち込んで、引き倒す(トラックダウン)といったことも可能。もっとも気持ちいいのが、荊の高速移動からそのまま攻撃をくり出す“荊ダイブ攻撃”。荊ダイブ攻撃を連続でくり出す気持ちよさは、ぜひ体感していただきたい! あと、移動中にRボタンを長押しすることで、荊を地面に撃ち込むことが可能。この上をアブダクターが通ると、足をからめ取るという、簡易の罠が設置できるわけですね。荊多彩。
ちなみに、今回はプリセットされた5種類の装備を選ぶことができました。どれもメイン武器は小剣の“ムラサメ Mk.9”で、サブ武器がそれぞれ大剣、槍、サブマシンガン、ガトリングガン、ロケットランチャー。筆者は、小剣とサブマシンガン、小剣と大剣の組み合わせの2種類をプレイしてみました。小剣は動きが小気味よく、扱いやすい武器。何より、アブダクターに張りついて、パーツを破壊できるのがいいです。パーツ破壊時はボタン連打をするため、プレイヤーとの一体感も抜群。大剣は、動きが重いものの、一撃が大きい。どんどん攻撃をくり出してアブダクターをバラバラに分解する豪快さは、小剣とは別の気持ちよさがありました。そして、サブマシンガン。これは、援護用。目立ったダメージは与えられなかったので、おそらくアブダクターの気を引きつけたりできるのではないかと思います。もっとうまい使いかたもある?
筆者のプレイ時は、好戦的な仲間が多かったようで、とにかくアブダクターをバラバラに(笑)。そのバラバラとパーツが落ちる感覚も気持ちいい。けれど、気になったのはそのパーツが拾えること。やはり武器強化や武器作成などに使うのでしょうか。
そして、アブダクターを破壊、もしくは一時停止にしたら、今度は市民の搬送タイム。プレイヤーのひとりが市民を抱えて、護送機まで運びます。お姫様抱っこで運ぶのが基本ですが、それだと動きが遅い。なので、肩に抱えて、ダッシュすることも可能です。ただし、ダッシュをすると曲がりづらくなるうえに、障害物などにぶつかると市民を落としてしまう。そんなに焦せらなくたって大丈夫……と思うものの、すげえ焦ります。というのも、完全破壊をしていないアブダクターは、急に再起動して、市民を取り返しに来ます。しかも、再起動後のアブダクターは動きが早い! 死に物狂い(?)で襲ってくるので、危険度も倍増。そこで、仲間がアブダクターの動きを止めたりと、援護するのが必要になるんです。
そんな市民奪還をくり返して、ボランティアの達成を目指していくわけですが、今回のバージョンでは、仲間の市民搬送をジャマして、市民を奪い取るということができました。「俺が運ぶんだよ!」みたいなジャマをし合って運ぶのも楽しいんですが、本作はPvPの対人戦もあるという話。これをリアルに対戦したら、盛り上がること必至。チーム戦が熱そうです!
さらにさらに、タッチスクリーンを使って、パートナーのアクセサリに市民を運ばせたり、自分を援護させたりもできるので、こなれた人たちのプレイは、ものすごいことになりそうですね。プレイするのもおもしろいけど、うまい人たちの連携プレイなどを見るのも楽しいゲームになりそうな予感!
というわけで、長く書いてきたリポートも終わり。“ジャンプフェスタ2014”は、明日(2013年12月22日)も開催中なので、気になる人は遊びに行ってください! なお、『フリーダムウォーズ』の公式サイトでは、今回の試遊などに関するアンケート(アンケートページは→こちら)を実施中です。プレイした人もそうでない人も、アンケートに協力すれば、本作がもっといいゲームになっていくかも! まさに、レッツ貢献!
Text by 世界三大三代川