『シュタインズ・ゲート』誕生のきっかけも

 2013年8月20日(火)、東京・品川で5pb.の科学アドベンチャーゲーム『シュタインズ・ゲート』の舞台“LIVING ADV「STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)」”の制作発表会が開催された。

関連記事:舞台“LIVING ADV「STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)」”キャスト情報第1弾が公開
関連記事:舞台“LIVING ADV「STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)」”キャスト情報第2弾が公開

 本公演は、2013年10月12日(土)~10月20日(日)、東京・お台場Zepp Diver Cityにて全13ステージを上演予定。原作『シュタインズ・ゲート』のシナリオ分岐を表現するために6つの異なるストーリーが用意されており、“フォーントリガー”をモチーフにした公式メールマガジン“Dメール”に登録した人の選択によって上演されるストーリーを選択するという仕組み。

 発表会には脚本・演出を手掛ける西田大輔氏が登壇し、「原作はマルチエンディング式で、この中のひとつだけを舞台化しただけじゃよさは伝わらない、もったいないなと思い、今回のシステムを採用しました。お芝居として画期的な試みがたくさん散りばめられているので、作るほう、演じるほうは大変ですが、その分とてもやりがいがあります」とコメント。つづいて『シュタインズ・ゲート』の生みの親(企画・原作)であるMAGES.の代表取締役・志倉千代丸氏も登場し、「劇場版もそうなのですが、『シュタインズ・ゲート』を作った当初はまさか舞台にまでなるとはまったく予想していなかったので、本当に感慨深いです」と心境を語った。また、『シュタインズ・ゲート』について、「もともと、“過去にメールを送れたらいいな”と考えていたんですよ。そこから“タイムマシンを作るのは大変だけど、メールだけ過去に送る装置は作れるのじゃないか”と考えて、シナリオやキャラクターたちが生まれていったんですね」(志倉氏)と、誕生のきっかけも明かされた。

▲西田大輔氏
▲志倉千代丸氏

 また、本公演にはキャスト陣も大集合。主人公の岡部倫太郎役の渡辺大輔、牧瀬紅莉栖役の外岡えりか、椎名まゆり役の小池里奈、橋田至役の長友光弘、阿万音鈴羽役の佃井皆美、漆原るか役の上田理絵、桐生萌郁役の杉本有美、フェイリス・ニャンニャン役の伊倉愛美、天王寺裕吾役の小川輝晃が登壇した。今回が初めての全員集合になるキャスト陣を見て、志倉氏は、「どのキャラクターも物語より美しくなっているのですが、やっぱり美しいことはいいことだなと思いました」とポツリ。会場の笑いを誘っていた。

▲岡部倫太郎役 渡辺大輔
▲牧瀬紅莉栖役 外岡えりか
▲椎名まゆり役 小池里奈
▲橋田至役 長友光弘
▲阿万音鈴羽役 佃井皆美
▲漆原るか役 上田理絵
▲桐生萌郁役 杉本有美
▲フェイリス・ニャンニャン役 伊倉愛美
▲天王寺裕吾役 小川輝晃

――本公演のオファーが来たときの心境を教えてください。
小川輝晃(天王寺裕吾役) なぜ僕に来たのだろうと思いましたね。いままで演じたことのないようなキャラクターでしたし、もっとマッチョな人もいっぱい知っていたので(笑)、まさか僕に来るとは思いませんでした。
小池里奈(椎名まゆり役) 台本が何種類かあるよ、と聞いたときに「えっどういう意味!?」とびっくりしました。実際の台本もすごく分厚くて驚きましたが、毎日新鮮な気持ちで、新しいものをお届けできるので、いまはとても楽しみです。
渡辺大輔(岡部倫太郎役) お話をいただいて素直にうれしかったですね。大人気作品なのでもちろんプレッシャーもあるのですが、このすばらしいキャストの面々で第1弾を演じられるのがとても楽しみです。プレッシャーを感じつつ、楽しみながら演じたいと思います。
外岡えりか(牧瀬紅莉栖役) とってもうれしかったのですが、同じだけプレッシャーも大きく負けそうになったこともありました(笑)。会場がZepp Diver Cityなので、どんな舞台になるんだろうという気持ちも大きいです。分厚い台本と戦いたいと思います。

――どんな部分を意識して役柄を演じたいですか?
伊倉愛美(フェイリス・ニャンニャン役) フェイリスは語尾に“ニャン”がつくかなり個性のある役なので、これから“ニャンニャン”を浸透させていこうと思っています。
佃井皆美(阿万音鈴羽役) 一見明るく見える鈴羽ですが、強い信念を持っているキャラクターでもあるので、そのまっすぐな部分を演じられたらなと思います。
長友光弘(橋田至役) ダル役ということで、僕自身、ダルの体重に近づけるようにご飯を食べて太りました。演技というよりも、ぱっと見の見た目で勝負していきたいなと思います。
杉本有美(桐生萌郁役) 萌郁はボソッと喋ったりするので、それを舞台でどう表現するか悩んでいますが、たまにでる感情やその変化をうまく出せるよう、がんばりたいと思います。 
上田理絵(漆原るか役) 私はるかとは真逆の性格なので、原作ファンの方を裏切らないようにしつつ、私らしいるかが演じられればいいなと思います。

――分厚いと言うお話が出ている台本ですが、もう読んだ方はいますか?
長友 僕は、稽古初日まで読みません。真っ白な状態で臨みたいと思います。
小川 読みましたが、驚きました。いままでエンディングが変わるという経験はしたことあるのですが、それでも最後がほんの少し違うぐらいだったんです。今回のように6話あって、同じシーンでもストーリーによって長さが全然違うというのは初めてですね。見に来られる方はぜひ6本ぜんぶ見たほうがいいなと思いますし、僕たち役者はこんがらがらないように必死にになると思います。いまから楽しみですね。

――志倉氏は、今回の舞台にはどのくらい関与しているのでしょうか?
志倉氏 いろいろなメディア展開を行ってきましたが、今回ほど僕が何もしなくていいのは多分初めてですね。応援しかできないのですが、いちお客さんとして楽しみでしょうがないです。

――主人公・岡部倫太郎は厨二病患者ですが、演じられる渡辺さんは厨二病を患ったことはありますか?
渡辺 僕はないですね(笑)。その分、自分にはないものを持っている岡部はすごく楽しいですし、振り幅が広いキャラクターだなと思って楽しみにしています。

――本作では業界用語や特殊な用語をたくさん使いますが、それは勉強される予定ですか?
渡辺 もちろん勉強します。学ばなければ演技ができないと思うので、いちから勉強して完璧なオカリンを見せようと思います。

――志倉さんにお聞きします。キャストの方をご覧になって、一番原作に近いなと思ったのはどなたですか。
志倉氏 印象に残った方はやっぱりダルですね。皆さん本当のキャラクターよりも美しくなっているのですが、ダルだけはぴったりですよね(笑)。
長友 等身大のダルを演じていきたいと思います。

――台本を読んだ方にお聞きします。それぞれのストーリーの差はいかがでしたか?
外岡 かなり違っているので、演じる分にはひとつひとつ違う作品だと思った方が演じやすいのかな? と思いました。
杉本 まったく違う部分も、共通する部分もありますね。
小川 ストーリーは6つに分かれていて、内容もかなり違うのですが、世界観や根本的な部分は繋がっているなと思います。

――最後に、ファンへのメッセージをお願いします。
渡辺 本番はまだ先ですが、全員で楽しんで、皆さまが見終わった後に“見てよかったな”と思える作品にしたいと思います。プレッシャーと戦いつつ、全員でがんばりたいです。
外岡 キャストの皆さんとは今日初めてお会いするのですが、いまからこのメンバーで舞台が始まるのだなと実感しています。このメンバーで作る『シュタインズ・ゲート』を、ぜひ見に来ていただけるとうれしいです。
小池 私もまゆりのように、稽古中も笑顔を忘れずに、みなさんに笑顔を与えられるようになりたいと思います。私なりの椎名なまゆりを演じますので、みなさんよろしくお願いします。
長友 この舞台は、原作にどれだけ近づけるかが勝負だと思っています。ファンの期待に応えられるようにがんばっていきますのぜ、ぜひ、全公演見にきてください。
佃井 アニメを見て感動した作品なので、その魅力を最大限に表現して、ファンの皆さんも、初めての人にも楽しんでいただけるように、精一杯がんばりたいと思います。
上田 この舞台は本当にすごく楽しんでもらえる斬新な仕組みになっています。まだ稽古は始まっていないのですが、毎話ごとに楽しんでもらえるようにがんばっていきますので、ぜひお越しください。
杉本 本当に新しい、いままでになかった舞台になるので、お時間がなければぜひお時間を作っていただいてでも足をはこんでもらえればなと思います。
伊倉 初舞台がこの公演になることをとてもうれしく思っています。ストーリーはお客さまに決めていただくことになるので、お客さまと一丸となって、作り上げていきたいと思います。
小川 新しいキャストの登場によって、舞台も新しい色になります。原作やアニメとまったく別のものにするのではなく、いままで作り上げられていた皆さんと力をあわせながら、『シュタインズ・ゲート』の新しい色を見つけられればと思います。
西田氏 とても力のある作品ですので、奇をてらわずに原作のおもしろさを表現できるようにがんばりたいと思います。ここにいる俳優さんたちは選び抜かれた方なので、ぜひ見にきていただけるとうれしいです。
志倉氏 どのキャラクターも、演じていけばいくほど味がでてくる人物になっています。また、舞台はライブでもあるので、僕なんかは「セリフ間違えたりしたらどうしよう」と見ているだけでハラハラしてしまうのですが、そういう緊張感も含めて楽しみです。舞台ということでゲームやアニメとは違う“違い”も生まれるのですが、その部分にも『シュタインズ・ゲート』らしさが出ているので楽しんでもらえたらうれしいです。

 最後に、岡部倫太郎の決めセリフ「俺は“狂気のマッドサイエンティスト・鳳凰院凶真”。貴様には、ラボメンナンバー000を授けよう! 必ず劇場にくるのだぞ!」を披露して、発表会は幕を閉じた。

 本公演は、2013年10月12日(土)から開演。10月12日のるか編終演後にはいとうかなこのミニライブが開催されるほか、2013年10月16日(水)の終演後には、彩音のミニライブも開催される。本編を見た後は、ライブで思いっきり盛り上がれるのでぜひチェックしてほしい。

▲いとうかなこ
▲彩音

■公演概要
<正式タイトル>
LIVING ADV「STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)」

<リード>
大ヒットSFサスペンス「シュタインズ・ゲート」待望の舞台化―新たな世界がお台場で紡がれる。

<キャッチ>
さあ選べ。その選択が、世界線を超える。

<LIVING ADVとは>
原作の魅力のひとつであるシナリオ分岐を舞台上でも表現するために、6つのストーリーを構成。原作同様、ひとつひとつのストーリーは完結するも、物語は中盤から異なる展開をみせる。“フォーントリガー”をモチーフにDメール(公式メールマガジン)登録者がストーリーを選択するという画期的な試みにより、その日にしか見ることが出来ないステージを体感できる“演劇初”のジャンルとなる。

<あらすじ>
岡部倫太郎——通称オカリン——は、いまだ厨二病から抜け出せない大学生。自称“狂気のマッドサイエンティスト・鳳凰院凶真”を名乗っている。“未来ガジェット研究所”という、メンバーわずか3人だけの発明サークルを秋葉原に構え、ヘンテコな発明をする日々を送っていた。そんな彼らが新たに発明した未来ガジェット8号機“電話レンジ(仮)”には、偶然にもオカリンたちが意図しなかった驚くべき機能が隠されていた。なんと過去へと電子メールを送れるというもので、すなわちこれはタイムマシンだったのだ。タイムマシンについて調べていくうちに、『SERN』という欧州の研究機関が、ミニブラックホール生成実験に関連してタイムマシンを作ろうとしているという情報を得る。そんなある日オカリンは、アメリカの学術雑誌に論文が載ったという弱冠18歳の天才少女、牧瀬紅莉栖と出会う。だがオカリンは、その牧瀬紅莉栖が数時間前に殺害されているのを目撃していた。いったいなぜ、牧瀬紅莉栖は生きているのだろう——。SERN、ジョン・タイター、幻のレトロPC『IBN5100』、タイムマシン、バタフライ効果、タイムトラベルにおける11の理論——。いくつもの要因が偶然に重なり合ったとき、秋葉原に本拠を置くサークルのメンバーたちに、世界規模の“未来への選択”が委ねられた。

<開催日程>
2013年10月12日(土)~10月20日(日) 全13ステージ予定
※ロビー開場は開演の1時間前、客席開場は開演の30分前を予定

12日(土)13:00 まゆり編/18:00 るか編(★=るか編終演後、いとうかなこミニライブ開催)
13日(日)13:00 フェイリス編/18:00 シュタインズゲート編
14日(月・祝)13:00 鈴羽編/18:00 紅莉栖編
15日(火) 休演日
16日(水)18:30 ?(★=終演後、彩音ミニライブ開催)
17日(木)18:30 ?
18日(金)18:30 ?
19日(土)13:00 ?/18:00 ?
20日(日)12:30 ?/17:30 X
※?=Dメール(公式メールマガジン)によるWeb投票によりルート決定!
※X =千秋楽公演は上演期間中に劇場内から携帯で投票してルート決定!

<会場>
Zepp Diver City (東京都江東区青梅1-1-10 ダイバーシティ東京プラザ)
≪交通アクセス≫
東京臨海新交通臨海線(ゆりかもめ)「台場駅」より徒歩5分
東京臨海高速鉄道りんかい線「東京テレポート駅」より徒歩3分

<料金>
全席指定 6500円[税込]
※未就学児のご入場はお断り致します。

<チケット>
《先行販売》
【Official HP先行】
受付期間2013年7月28日(日)12:00~8月20日(火)23:59
※先着:コチラ
※舞台公式サイトのみ取扱/投票ポイント5pt付与      
※キャラクターデザインチケットとなります(Official HP先行限定)。
【イープラス先行】
受付期間 2013年7月31日(水)12:00~8月6日(火)23:59
※抽選:コチラ
【ぴあ先行】
受付期間 2013年8月4日(日)12:00~8月11日(日)23:59
※抽選:コチラ
【ローチケ先行】
受付期間 2013年8月4日(日)12:00~8月11日(日)23:59
※抽選:コチラ(PC・モバイル共通)
【カンフェティ先行】
受付期間 2013年8月4日(日)12:00~8月11日(日)23:59
※抽選
PC:コチラ
携帯:コチラ
【イープラス先着先行】
受付期間2013年8月20日(火)12:00~8月22日(木)18:00
※先着:コチラ
【カンフェティ先着先行】
受付期間2013年8月20日(火)12:00~8月22日(木)18:00
※先着
PC:コチラ
携帯:コチラ
【楽天チケット先行】
受付期間2013年8月20日(火)12:00~8月22日(木)18:00
※先着:コチラ

《一般発売》
2013年8月24日(土)10:00~
【イープラス】
コチラ
【ぴあ】
コチラ
Pコード:430-527
Pコード専用ダイヤル 0570-02-9999(24時間受付)
【ローソンチケット】
コチラ(PC・モバイル共通)
Lコード:32597
ローソンまたはミニストップ店頭「Loppi」直販  
Lコード専用ダイヤル 0570-084-003(24時間受付、自動音声対応/Lコード入力必要)
オペレータ予約電話番号 0570-000-407(10:00~20:00受付)
【カンフェティ】
コチラ
予約電話番号 0120-240-540(平日10:00~18:00)
【楽天チケット】
コチラ

<キャスト>
岡部倫太郎役…渡辺大輔
牧瀬紅莉栖役…外岡えりか
椎名まゆり役…小池里奈

橋田至役…長友光弘
阿万音鈴羽役…佃井皆美
漆原るか役…上田理絵
桐生萌郁役…杉本有美

フェイリス・ニャンニャン役…伊倉愛美
天王寺裕吾役…小川輝晃



  • ほか アンサンブル数名予定

<スタッフ>
企画・原作:志倉千代丸
脚本・演出:西田大輔
シナリオ監修:林直孝 松原達也

舞台監督:深見信生(Soranch)
照明:大波多秀起(デイライト)
音響:前田規寛 上妻圭志(S.S.E.D.)
舞台美術:松本わかこ
映像:川崎貴司(プリズム)
映像製作:さとう大作(ジュリアジャパン)
衣裳;八重樫伸登
衣裳協力:清水喜代美
ヘアメイク:木村美和子 Yui(Raftel)
演出助手:石井寛人(Office ENDLESS)
小道具:羽鳥健一
スチール撮影:渡辺慎一
VTR収録:カラーズイマジネーション
宣伝美術:APPLE HOUSE
グッズデザイン:APPLE HOUSE
WEB企画・デザイン:まめなり
票券:中里史絵
制作:長澤一儀、野田有理、ダイス、Office ENDLESS

協力:A-LIGHT、BOX CORPORATION、CEREVO、COSPA、nIxIe tUbE、RM burger&break、R:MIX、Zoff、秋葉原AR実行委員会、秋葉原駅前商店街振興組合、アルター、アミュレート、太田プロダクション、広進、コラボ総研、山宝産業、ジャパンアクションエンタープライズ、ソニー・ミュージックアーティスツ、ダンデライオン、トライテック、ビーエムアイ、ピンズクラブ、フォービズムエンターテインメント、プロダクションエース、ベリーベリープロダクション、三木プロダクション、メイリッシュ

制作プロデューサー:榊陽介、川淵徹
プロデューサー:三角大、下浦貴敬
主催:ダイス、文化放送、エンタテインメントプラス