待望の新キャラクターが追加!

 速報記事(→こちら)でお伝えしたとおり、アークシステムワークスは、本日(2013年8月16日)から8月18日までの3日間、2D対戦格闘ゲーム『ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ』続編のロケテストを、東京・秋葉原の“Hey”と大阪・日本橋の“タイトーステーション大阪日本橋”で開催中だ。アーケードゲームと『ペルソナ』シリーズ、そして、ゆかりッチこと、岳羽ゆかりをこよなく愛するライター・浅葉たいがが最速のインプレッション記事をお届けするぞ。

■ロケーションテスト開催概要
開催日程:8月16日(金曜)~8月18日(日曜)
開催時間:10:00~24:00(予定)
開催店舗:Hey(東京・秋葉原)、タイトーステーション大阪日本橋(大阪・日本橋)
筐体数:NESiCAxLive対戦台2セット4台

新キャラクターとして、『ペルソナ3』から、岳羽ゆかり、伊織順平が参戦。ゆかりッチは戦隊モノのヒロインのような衣装が特徴的。とってもキュートです!

ふたりの新キャラクター

 本作から追加されたふたりの新キャラクターは、どちらも、いままでにない動きとシステムが印象的だった。岳羽ゆかりは、弓と疾風属性の“ガル”系のスキルを得意とするキャラクターで、スピードに秀でたキャラクター。弓による攻撃は、凄まじく速度が速いため、見てから回避されにくいのが最大の強みになりそうだ。また、一定時間画面停滞する“マハガル”に、弓矢をヒットさせると、誘導弾へと変化するという性質を持つなど、トリッキーな要素も。弓ということで、遠距離戦に秀でているのはもちろん、近距離でも、ジャンプ攻撃とペルソナ攻撃を使い分けたラッシュが可能のようだ。
 伊織順平は、バットによる攻撃を多彩に持つパワータイプのキャラクター。バットのリーチが長いため、少し離れた間合いから相手を攻撃できるのも強み。順平ならではの要素として、バットによる攻撃を当てると、ランナーが進塁、得点をとることで一部の技が強化されるという、“野球”のルールとリンクしたシステムがある。強化された技は、どれも大幅に性能面が向上するため、効率よくランナーを進塁させる連係や連続技の模索がこのキャラクターの醍醐味のひとつになりそうだ。

弓による攻撃がとにかく強力なゆかり。弾速が早く、見てから回避されにくいため、遠距離戦では大きなアドバンテージを得られそうだ。
順平は攻撃をヒットさせていくことで、点数を取得。10得点以上になると、一部の技が強化されるのだ。ユニークな動きにも注目だ。

ペルソナ使いのもうひとつの姿、”シャドウタイプ”

 本作では、キャラクターを決める際に、“タイプ”も選ぶことになる。このタイプセレクトでは、ノーマルタイプとシャドウタイプのふたつのタイプからひとつを選ぶことになる。ノーマルタイプは、相手のラッシュに対して、“バースト”を使った切り返しや、連続技を強化できる“ワンモアバースト”を使用できるのが特徴となっている。対して、シャドウタイプはバーストが使用できなくなるかわりに、“シャドウ暴走”という固有システムが存在する。前作からのプレイヤーであれば、ノーマルタイプを選べば、前作のプレイ感覚に近い形で操作することができるだろう。
 シャドウモードのみが使用できるシャドウ暴走は、SPゲージがMAXのときにACDを同時押しすることで発動可能なシステムで、一定時間、SPスキルやスキルブーストが使い放題になるという性質を持つ。このシャドウ暴走を活用することで、ふだんはつなげられないような、SPゲージを大量に使う連続技を繰り出すことが可能なので、シャドウタイプでは攻撃面の大幅な強化が行われるといっていいだろう。
 そのほか、ノーマルモードとの違いとしては、連打コンボの見た目が異なる問いう点も確認できた。ノーマルタイプは、新技を組み込んだコンビネーションとなっているため、連続技のベースとして活用できそうだ。シャドウタイプでは、連打コンボ4段目のSPゲージ回収量が多いのが印象的だった。さらに、シャドウモードのSPゲージは、ラウンドを越えても引き継がれるため、ノーマルタイプとはまた違った戦略を組み立てることができそうだ。必殺技の性能や、攻撃力、防御力には両モード間で違いは見られなかったので、まずは自分の好きなモードを選んでプレイを進めてみるといいだろう。

ノーマルモードとシャドウモードでは、キャラクターの見た目がやや異なる(エリザベスとシャドウラビリスにはシャドウモードがない)。シャドウモードは、ちょっと……怖めです!
シャドウ暴走中は、スキルからスキルへとキャンセルをかけることが可能。流れるような連続技で、大ダメージを狙うのだ。

より洗練された、多彩なバトルシステム

 一部のスキルは発動時に、Aボタンをおしっぱなしにすることで必殺技をチャージできる“Sホールドシステム”に対応。Sホールドシステムを使って発動した技する技は、キャラクターによって異なり、コマンド入力して繰り出す必殺技と見た目が同じでも、無敵時間が付加されるなど、性質が大きくするものが多い。ボタンを押しっぱなしにする時間はやや長めだが、うまく使えば、攻守のアクセントとして活躍するはずだ。
 また、今回から、通常技からキャンセルでミニジャンプを繰り出すことができるようになったのも大きな変更点のひとつといえるだろう。ミニジャンプからは通常技をくり出すことも可能なので、近距離戦の攻防の中で織り交ぜることで、新しい駆け引きが生まれそうだ。ミニジャンプからの攻撃は、通常技であってもしゃがみガード不能ではないが、前作よりも技をくり出せるタイミングが若干早くなったことで、投げへの対抗手段として使いやすくなっているのも嬉しい変更点のひとつだろう。
 フェイタルカウンターに関わる仕様も若干変更されており、千枝の逆ギレアクション “ハイパーカウンタ”などは、技の隙に攻撃をくらうと、攻撃の種類に関わらずフェイタルカウンターが発動するという性質になっていた。基本的に、強力な技を中心にこうした被フェイタルカウンターが設定されているようだ。
 そのほかに、一部のスキルが、バックステップからくり出せたり、ボコスカアタックのD版がスキルでのキャンセル可能になっているなどの変更も発見できた。

既存キャラクターの変更点は……?

 前作までに登場した、キャラクターたちにも、新要素や新スキルが大量に追加されている。新スキルはどれも、キャラクターの動きの幅を広げる、用途の多いものになっている印象を受けた。また、既存の技も、全体の動作時間や、受け身不能時間、補正といったものが変化しているものが多いので、本作では、連続技や連係を新たに作りなおす必要がありそうだ。

鳴神や千枝は、脚払いにかけられるキャンセル行動が変化したため、起き攻めを大幅に見直す必要がありそうだ。

本稼働に期待!

 『ペルソナ』シリーズの世界観や設定をふんだんに活かしたハイスピードなバトルは、爽快感に溢れている。ボタンを連打するだけで連続技が発動する連打コンボや、ボタン同時押しで強力な切り返し技を発動できる逆ギレアクションといった親切なシステムも健在なので、非常に遊びやすいのも魅力だ。そして、遊びやすさと同時にやりこみ要素が多彩に隠されているのが本作の最大の魅力。スキルやシステムを使いこなせるようになるにつれて、どんどん上達していく実感が楽しめるはずだ。
 前作からのプレイヤーや、2D格闘ゲームに慣れたプレイヤーも、本作から新たに追加された数々の要素が、遊びの幅を大きく広げていることに、大いに驚けるはず。ロケテストバージョンを少しプレイしただけでも、さまざまな発想がわいてきて、限られた時間ではとても調べきれないほどの気になることができてしまった。

前作ではふらふらといろいろなキャラクターを使っていましたが、今作は、ゆかりッチ一筋でやりこみます!