夏休みにリハーサル版を遊ぼう!

 2013年9月5日にソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアより発売予定のアクションゲーム『パペッティア』。本記事では、発売まで1ヵ月を切った本作のプレイリポートを、ファミ通.com編集部の佐治キクオが全10回でお届け。更新は毎週火曜日と木曜日を予定。ひとりプレイで、序盤の3ステージをリポートしていきます。『パペッティア』を楽しみにしている人、気になっている人は、ぜひ読んでみてください。

『パペッティア』最速プレイリポート第4回――コミカルな雰囲気、個性的な登場キャラクター_05

独特のコミカルさと、すばらしき演者たち

 本プレイリポートも4回目となるが、今回は改めて本作の全体的な雰囲気、そして世界観・登場キャラクターについて触れておこうと思う(決して話忘れていたわけではない……ないっ!)。まず全体的な雰囲気だが、これはひと言で言うと“コミカル”だろう。ストーリーとしては、魂を月に連れさらわれてしまったクウタロウ、その運命やいかに? というファンタジックではあるが比較的“重め”の導入なのだが、実際にプレイしてみると、画面から伝わってくる雰囲気はコミカルだ。これは、声優の藤原啓治さんのハイテンションなナレーション、本作のディレクター・ギャビン・ムーア氏は“モンティ・パイソン”(イギリスを代表するコメディグループ)が大好き、登場キャラクターが木彫り風のパペットで、その動きに加えてのべつ幕なしにしゃべりまくっていること、などなどさまざまな要因があると思うが、やはり“劇場で演じられる舞台”というテーマを細部に渡ってこだわった、という部分が大きいのではなかろうか。いい意味で非現実感がわかりやすいため、安心して見られるというわけだ。

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藤原啓治さん
ギャビン・ムーア氏
劇場で演じられる舞台
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『パペッティア』最速プレイリポート第4回――コミカルな雰囲気、個性的な登場キャラクター_11

 さらに、このコミカルさを味わい深いものにしているのが、個性的な登場キャラクターたちだ。まず主人公のクウタロウは、喋れこそしないが、とても可愛らしく溌剌とした動きで、さらわれてしまった悲壮感はまったくない。何か企んでいることはバレバレで、強引にクウタロウを導こうとする月の魔女と反対にまったくやる気のない魔女の飼い猫インヤン。関西弁でまくしたてる、パートナーのピカリナ(ピカリナと関西弁の可愛さについては、回を改めて語ろうと思う。しかし関西弁って海外版ではどうなるんでしょう……)。いきなり「友達になるか?」と聞いてきたので首を縦に振ったら「嘘をつくな!」とクウタロウを放り投げてしまう闇の暴君ムーンベアキング。コイツは、配下の将軍すらも信用せず、相互監視させているというから驚きだ。そのくせ友達が欲しい……? このあたりの設定が後にどう回収されていくかも興味深いところだ。ほかにも、畳みかけるように次々とアクの強いキャラクターが登場してくるため、飽きることがない。役者さんの数を(ほぼ)考えなくていい、というのは、ゲームならではの贅沢だろう。『パペッティア』では「つぎはどんなヤツが出てきちゃうの?」ということも、ゲームを進めて行くモチベーションのひとつとなる。

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クウタロウ
ピカリナ
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『パペッティア』最速プレイリポート第4回――コミカルな雰囲気、個性的な登場キャラクター_03
『パペッティア』最速プレイリポート第4回――コミカルな雰囲気、個性的な登場キャラクター_02
月の魔女
インヤン
ムーンベアキング

 というわけで今回はここまで。お盆休みということで、お休みの方も多いかと思うが、ぜひこの機会にリハーサル版を遊んでみては? では、次回レポートでお会いしましょう。

『パペッティア』ダウンロードコンテンツ リハーサル版が配信中
気になった人はこちらをプレイしてみよう!
対応機種:プレイステーション3
配信日:配信中
価格:無料
CERO:A(全年齢対象)
備考:ダウンロードにはPlayStation Networkへの接続が必須となります