『VF5FS』であさぽんと楽しく過ごした4時間半
2013年6月22日、東京都・秋葉原にあるパセラAKIBAマルチエンターテインメントにおいて、“バーチャガール”としてセガの3D格闘ゲーム『バーチャファイター5 ファイナルショーダウン』（以下、『VF5FS』）を盛り上げる声優の“あさぽん”こと下田麻美さんが、『VF5FS』について語るトークイベント“VF.TALK LIVE あさぽんといっしょ”が開催された。MCには、『VF5FS』コミュニティーを盛り上げる、インターネット番組“VF.TV”で、あさぽんと共演し、大会実況でもおなじみのセクシー齋藤氏が担当。元鉄人・新宿ジャッキー氏もゲストとして参戦し、抽選であさぽんと対戦できる組み手イベントも開催されるなど、大いに盛り上がった。ここでは、本トークイベントをリポートしよう。
まずは、あさぽんと『VF5FS』のつながりの説明も兼ねて、2代目バーチャガールとして、あさぽんが番組司会を務めたバーチャファイター専門放送“VF.TV”を振り返るコーナーからスタート。放送初期の初々しいあさぽん、痩せていたセクシー齋藤氏、そしてスタート当時のふたりのぎこちないやり取りなど、懐かしくも微笑ましい映像の数々が映し出された。
続いて、リングネームを決めかねている、もしくは改名してもいい人に、あさぽんがリングネームを付けてあげるコーナーや、VF.TVの人気企画、アテレコ対決（『バーチャ』の映像の一部をお題として、その映像におもしろおかしいセリフをその場で考えてアテレコする）を生で実際にやってみるコーナーなどで会場は大いに盛り上がった。とくに、生アテレコは、あさぽんのセンスが光るアテレコに、会場は爆笑＆万雷の拍手。「うまい！」、「天才」の声多数。ニコ生の画面も弾幕でいっぱいになるほど。さすが、あさぽん。「声の収録現場では、収録当日に、エキストラの声などをアドリブで求められることがあって、そういう仕事は新人の声優さんの中から挙手制で決められることが多いんですけど、そういうことをやってきているので、（アドリブには）鍛えられているんです！」（あさぽん）
チームあさぽん対セガチーム
イベント前半のハイライトは、チームあさぽんとチームセガの『バーチャファイター5 ファイナルショーダウン』ガチンコバトル対決。チームあさぽんのメンバーは、来場者からランダムで10人を選出。いっぽうのセガチームは、新宿ジャッキー氏とセクシー齋藤に加え、特別ゲストとしてスタープレイヤー穴熊氏が参加。つまり、（あさぽんを加えた）11対3と人数的には圧倒的に有利なチームあさぽんだが、メンバーの中には『バーチャファイター5 ファイナルショーダウン』はあまりやったことがない、という人もちらほら。元鉄人に現役スタープレイヤーも加わったセガチームが圧倒的有利か、と思われたが……。
最初の対戦で新宿ジャッキー氏がまさかの敗北。ひとり抜きにあさぽんも歓喜。残りふたりとなったセガチームの2番手はセクシー齋藤。ここは齋藤氏がセガ社員の意地を見せ、4人抜き。だが、このイベントのために「水曜日（始めてから4日）から始めた」と言う5人めで敗北。残るは穴熊氏だけに。ここで穴熊氏はスタープレイヤーの意地を見せ、5人抜き。チームあさぽんは（あさぽんを除いて）残りひとりとなった。だが、最後のプレイヤーがかなりの猛者。3本先取というルールで2対2のファイナルセットまでもつれ込み、辛くも穴熊氏が競り勝った。あさぽん対穴熊氏の最終戦は、あさぽんが2対1で先にリーチをかけるも、穴熊氏の安定した強さに屈し、惜敗。けっきょく、対決はセガチームの勝利となった。あさぽんチームのプレイヤーたちは、あさぽんがプレイしているからという理由で『バーチャファイター5 ファイナルショーダウン』を始めた人も多く、「私キッカケで『バーチャ』を始めて、そして『バーチャ』にもハマって強くなってくれて、とてもうれしいです」（あさぽん）と、対決には敗れたものの、満足した様子だった。
急遽、お兄ちゃん剥奪マッチが開催
大いに盛り上がった対戦企画だが、ここであさぽんから「こんなこともあろうかと、もうひとり刺客を用意していました！」と紹介され、サプライズゲストとして、ちのブラッド氏（格闘新世紀VI全国決勝大会ベスト8）が登場。穴熊氏対ちのブラット氏のトッププレイヤー対決が実現。ちなみに、穴熊氏も、ちのブラッド氏もあさぽんファン。あさぽんからリングネームに“お兄ちゃん”付きで呼ばれ、いまやリングネームに“おにいちゃん”と付けている。「あさぽんからお兄ちゃんと呼ばれ、ファンはムカついているんですよ（笑）！」（セクシー齋藤）。というわけで、急遽、この対戦で負けたほうは“お兄ちゃん”を名乗らせらない、“お兄ちゃん”剥奪マッチとなった。さきほどまでの、ある意味、ほのぼのとした対戦とは一変し、ガチバトルとなった両者にとって“負けられない”戦い。2対1で先にリーチをかけたのは穴熊氏だったが、ちのブラッド氏が投げをメインに4本目を取り、2対2に。ファイナルセットは一進一退の展開だったが、互いに体力が残りわずかとなっり、穴熊氏の投げを投げ抜けた、ちのブラッド氏が執念のローキックで勝利！ ちのブラッド氏は今後も“ちのブラッドお兄ちゃん”を名乗ることを許され、一方の穴熊氏は、“穴熊おじさん”に降格した。
あさぽん組手が実施
10分間の休憩を挟み、後半戦では、VF.TVの企画のひとつ大喜利コーナーや、参加した人にVF.NET会員の戦績プレート“下田麻美公認プレイヤー”がプレゼントされたり、さまざまな企画が行われた。
最後はあさぽんが10人のプレイヤーと組手する“あさぽん組手”が開催。組手では、2本先取というルールで、あさぽんにストレートで勝った人は、ツーショット写真が撮れるという特典が！ 会場は、「（自分以外と）あさぽんがツーショットを撮るのはけしからん」ということで、あさぽんが1本取るまでは異様な緊張感に包まれた。そして、あさぽんが1本取ると、会場は大いに盛り上がり、残りのセットはほのぼのと見守るという、場の空気の揺らぎが激しい組手となった。組手の結果は5勝5敗とイーブンで終えたあさぽんは、「いつか100人組手もやりたい」とご満悦。
本イベントは、最終的には90分押しで、およそ4時間半という大ボリュームとなったが、中身の濃い笑いの絶えないイベントとなった。最後にあさぽんは「時間が押したことで、結果的には4時間半というボリュームになってしまいましたが、来てよかったなと思ってくれたら幸いです。今日をキッカケに、やりたいことも増えてきてしまいました。たぶんまたやるんじゃないかなと思いますので、もし次回が決まったら、そのときはまた来てください」と次回開催の可能性を匂わせる挨拶で締めくくった。次回開催があったとき参加したい人は、いまからゲームセンターで、もしくは、プレイステーション3、およびXbox 360向けに配信中の『バーチャファイター5 ファイナルショーダウン』を練習しておくといいかもしれない。
