週刊ファミ通のニュースページ“エクスプレス”にて連載中の、ゲームに関連した著名人へのインタビューコーナー“Face”。誌面スペースの都合などからカットした部分を網羅した完全版を、ファミ通.comでお届け! 今回のゲストは、ロックバンド“Dragon Ash”のドラマー桜井 誠(サクライ マコト)さんです。

今週のお題

バイオハザード リベレーションズ アンベールド エディション

Wii U/プレイステーション3/Xbox 360/PC カプコン 5月23日発売 各4990円[税込]

 『バイオハザード リベレーションズ』が、装いも新たに据え置きゲーム機とPCで発売。エクストラコンテンツにて、新キャラクター“レイチェル”、“ハンク”が参戦するほか、キャンペーンモードでは新難易度“INFERNAL(インファーナル)”も登場。“原点回帰”のサバイバルホラーを楽しめる。

ファンの方にも、若い世代の方にも、僕らの気持ちが伝わればと思います

“Dragon Ash”ドラマー桜井 誠(サクライ マコト)
ロックバンド“Dragon Ash”は、1997年にスリーピースバンドとしてデビュー。『Fantasista 』や『Life goes on 』など、数々のヒット曲を持つ。昨年メンバーのひとりを失い、現在は6人編成。その6人での“再始動”として、5月29日にニューシングル「Here I Am」を発売した。

  カプコンの人気シリーズ『バイオハザード』(以下、『バイオ』)の8作目である『バイオハザード リベレーションズ』。本作に、さまざまな新要素を追加した『バイオハザード リベレーションズ アンベールド エディション』(以下、『UE』)が、2013年5月23日に発売された。今回は、『UE』のイメージソング「Trigger」を手掛けるロックバンド“Dragon Ash(ドラゴンアッシュ)”のドラマー・桜井誠さんに、「Trigger」の聴きどころや、『バイオ』の思い出などについて聞いた。

——最初に、オファーをもらったときの心境を教えてください。
桜井 『バイオ』は初代から遊んでいたので、お話をいただいたときはとても光栄でした。せっかくだから、ゲームに合った楽曲にしようということでみんなの意見が一致して、ボーカルのKjが、いちから作詞作曲を行っています。

——では、「Trigger」は『バイオ』の世界観をイメージして書き下ろされているのですね。
桜井 Kjなりの『バイオ』の世界観が表現されています。ボーカル部分をひずませたり、最後に激しいソロ部分を入れたりと、かなり緊迫感があって、『バイオ』の世界観に合っていると思いますよ。

――初めて楽曲を聴いたときの印象はどうでしたか?
桜井 僕らにとって得意の楽曲スタイルだなと思いました。また、これが映像と重なったらどうなるのか、とても楽しみでしたね。

——本楽曲と『バイオ』がコラボレーションしたスペシャルコラボ動画は、もうご覧になりましたか?
桜井 拝見させていただきました。本当に映像がきれいでしたね。いつものミュージックビデオよりたくさん映像を使わせていただいているうえに、『バイオ』自体のお話も絡んできているので、短編映画を観ているようでした。

——イメージソング、「Trigger」の聴きどころを教えてください。
桜井 攻撃的なギターのリフが最初から最後まで続いているので、そのスピード感と緊迫感を楽しんでほしいですね。また、ふだんあまり使わないスネアドラムを用いているのですが、銃声のような特徴的な音が、よくゲームにマッチしていると思います。そこも、ぜひ注目していただければ。

——噂では、桜井さんはかなりのゲーム好きとのことですが、よく遊ばれているのですか?
桜井 かなり遊んでいますね。最近は家族にテレビを占領されていることが多いので、前より減ったのですが、『モンスターハンター』は相当遊び倒しました。あとは、『ドラゴンズドグマ』もやり込みましたし、昔はゲームセンターに行って『ストリートファイターEX』を友人とプレイしていましたね。

――格闘ゲームの腕前はいかがだったのでしょうか?
桜井 弱かったです(笑)。ものすごく弱いというわけではなかったのですが、うまい人が周りにたくさんいたんですよ。その人たちのプレイを見て勉強しましたが、全然強くならなかったですね(笑)。

——『バイオ』シリーズは、どのくらいプレイされているのですか?
桜井 じつは怖がりなので、全シリーズは遊んでいないんです。『バイオ2』の裏シナリオで、タイラントが壁から出てくるシーンがあるんですが、驚きすぎてコントローラーを投げて、ゲーム機を壊しちゃったことがあるくらいなんですよ。今回のお話をいただいて、『リベレーションズ』をプレイしましたが、やっぱりめちゃくちゃ怖かったですね。とくにレイチェル
のうめき声が聞こえたときは、そっと3DS本体を閉じました(笑)。

――(笑)。そんなレイチェルですが、『UE』の“レイドモード”で操作できるようになりましたね。
桜井 レイチェルは倒したと思ったらまた出てくるし、逃げるし、足速いしで、いまのところ怖いイメージしかないんですが(笑)、人間モードに期待しています。

――射撃や『バイオ』の腕前については、自信はありますか?
桜井 FPSやTPSをよく遊ぶので、射撃は自信あります。ただ、『バイオ』は操作やカメラワークが独特なので、腕前となると話は別ですね(笑)。「小走りじゃなくて全力で逃げて!」と思うときもあって、演出によく踊らされています。それも含めて楽しいし怖いですね。

——『UE』をプレイされる予定は?
桜井 オンラインで友人と遊ぼうと思っています。慣れていて怖がらない友人に前を進ませて、僕は怖くなったら逃げます(笑)。

――またゲーム機を壊してしまったら困りますからね。
桜井 いまのゲーム機は高いので、家族に怒られてしまいます。

——(笑)。5月29日に発売されたニューシングル、「Here I Am」について教えてください。
桜井 いまのメンバーが皆、同じ方向を向いて歩き出す、“再始動”という形で初めて出すシングルなので、タイトル通り、自分たちの存在をもう一度世の中に知ってもらおうという想いを込めて作りました。冒頭にある“存在証明”という曲の歌詞も、自分たちがこれからどうやって音楽と向き合っていくかを素直に表現、表明している曲です。待ってくれていたファンの方々にも、まだ“Dragon Ash”を知らない若い世代の方にも、僕らの気持ちが伝わればと思います。

——では、最後に読者へのメッセージをお願いします。
桜井 “原点回帰”をコンセプトにした『UE』は、ただでさえめちゃくちゃ怖いうえに大画面になって怖さが倍増しています。ぜひ、怖さを覚悟してプレイしてください!