あーくれぼ『P4U』Hey店舗予選＆エリア決勝をリポート
アークシステムワークスによる、同社のアーケード版対戦格闘ゲームの全国大会“ARC REVOLUTION CUP（アークレボリューションカップ）”、通称“あーくれぼ”。予選最終週となった今回は、2013年4月21日にHey（東京）にて開催された『ペルソナ4 ジ アルティメット イン マヨナカアリーナ』（以下、『P4U』）の店舗予選とエリア決勝をリポートする。
■ARC REVOLUTION CUPとは？
ARC REVOLUTION CUP（アークレボリューションカップ）、通称あーくれぼは、『ブレイブルー クロノファンタズマ』、『ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ』、『ギルティギア イグゼクス アクセントコア プラス アール』というアークシステムワークスの3タイトルを競技種目とした、国内最大規模のアーケード版対戦格闘ゲームの全国大会。全国各地のゲームセンターで開催される店舗予選、店舗予選勝者が集うエリア決勝を勝ち抜くと、2013年5月19日に開催される同社の創立25周年記念イベント“ARC SYSTEM WORKS FESTIVAL（アークフェス）”内で実施予定の決勝大会に出場できる。なお、同大会はトーナメント方式で、各タイトルの最強を決めるべく1on1の試合形式が採用されている。
【ARC REVOLUTION CUP概要】
◇大会名称：ARC REVOLUTION CUP（アーク レボリューション カップ）
◇競技種目：
・BLAZBLUE CHRONOPHANTASMA（ブレイブルー クロノファンタズマ）
・ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ
・GUILTY GEAR XX ΛCORE PLUS R（ギルティギア イグゼクス アクセントコア プラス アール）
◇予選大会：2013年2月16日（土）～2013年4月21日（日）
◇会場：全国の予選実施店舗
※詳細は、公式サイトの予選店舗スケジュールをご覧ください。
◇全国決勝大会：2013年5月19日（日）
会場：パシフィコ横浜 国立大ホール
（ARC SYSTEM WORKS FESTIVAL（アークフェス）内に実施）
◇主催：アークシステムワークス
◇公式サイト（こちら）
あーくれぼ予選最後の舞台は秋葉原Hey
あーくれぼ最終予選の舞台となったゲームセンターHeyは、格闘ゲームが盛んな秋葉原でも古くから有名な店舗。エンターブレインが主催した全国大会“闘劇2012”の『P4U』部門でも最終予選の会場となっており、今回も全国大会を目指すプレイヤーの最後の希望の地となった。同店舗の予選には、世界チャンプこと“きりさめ”選手（千枝）や、最強花村使いとの呼び声も高い“はやし”選手（花村）、野試合で猛威を振るっている“ぼぶ”選手（ラビリス）などが参戦。16名参加の一発トーナメント形式で本戦出場切符が争われた。
今回の予選も他店舗で多く見られるのと同様に、出場したプレイヤーの半数が“鳴上”、“美鶴”、“千枝”を使用していた。俗に“3強”と言われるポテンシャルを秘めたキャラクターなのだが、最終予選でもプレイヤーたちに信頼がおかれているようだ。また、“花村”と“アイギス”もふたりづつ出場。型にハマると勢いがあるキャラクターが続いた。
■そして最後の予選がいよいよ開幕
1回戦
ほぼ順当と思われる形でトーナメントが進んだが、どの試合も一方的な展開は少なく、ほとんどが接戦の息詰まる展開になった。
2回戦
ここで何と“アニマムンディ”選手（美鶴）が、優勝候補のひとりと目されていた“ぼぶ”選手（ラビリス）を撃破。“PSR”（プレイヤーの強さを現す数値）に大きく開きがある相手を破る金星をあげる。
準決勝
“アニマムンディ”選手と“きりさめ”選手（千枝）が激突。
美鶴側が不利と言われる組み合わせだが、美鶴がリーチを活かした巧みな技の振り方で千枝に主導権を与えずに押し切って勝利。世界チャンプがここで姿を消す。
決勝戦
組み合わせは"アニマムンディ"選手と"はやし"選手（花村）。空中からの押し付けが強い花村に対し、“逆切れアクション”で対応していく美鶴。ガードされると隙のある逆切れアクションだが、鋭い読みを何度も通して美鶴が勝利。最後の銀切符は“アニマムンディ”選手が獲得し、エリア決勝に駒を進めた。
最後の本戦出場権を賭けたエリア決勝
エリア決勝のメンバーは“アニマムンディ”選手と、前日までに同エリアの店舗予選を通過している“なきり”選手（完二）と“カワ”選手（千枝）を加えた3名。この中から本戦出場権が得られるのはたったひとり。大勢のギャラリーが見守る中、3名によるリーグ戦が開始された。
第1試合は“アニマムンディ”選手対“カワ”選手。弟1ラウンドは美鶴の逆切れに対して千枝のボコスカアタックのガードポイントが噛み合うなど、幸運も相まって千枝が先取。弟2ラウンドは美鶴ペース。千枝は期待値の高いボコスカを狙うが美鶴ペースを覆せず、美鶴が取り返す。弟3ラウンドは接戦に。体力を削りあい、両者とも覚醒状態にまで発展。最後は千枝が“立ちC→ダッシュキャンセル→投げ”という強気の行動を通して１試合目を勝利。
第2試合は“なきり”選手対“アニマムンディ”選手。弟1ラウンドは開幕から完二ペースで試合が運ぶ。後半は美鶴が巻き返すが、完二の強気の逆切れに対して攻めあぐねる。最後は強気の姿勢を崩さなかった完二が逆切れから“SPスキル”を決めて勝利。弟2ラウンドも勢いに乗った完二が止まらず、美鶴の体力を奪っていく。起き攻めでは、しゃがまれると隙が大きくリスクの高い飛びつき攻撃“耐えてみやがれ!”を通し、一瞬で勝利を納める。
第3試合は“なきり”選手対“カワ”選手。これを勝てば優勝の、決定戦となる試合。弟1ラウンド。ここでも完二の勢いが止まらず。空中にいる相手に“D攻撃”をガードさせてから空中ガード不能の“耐えてみやがれ!”を合わせたり、相手の攻撃を読んで“ジャンプC”のカウンターを成功させる等であっという間に先取する。弟2ラウンド。千枝の逆切れを読んで一瞬遅らせてからの“串刺しだぁ!”を通すなど、完全に完二ペース。何とか凌ぎたい千枝だが完二の鋭い読みを止められず、またも起き攻めで“耐えてみやがれ!”を成功させた完二が勝利。“なきり”選手が見事に最後の切符を獲得した。
ここ最近でかなり実力を伸ばし、最後の最後で本戦に滑り込み。本戦でも力強いプレイに期待したい。
■なきり選手（完二）インタビュー
――予選突破おめでとうございます。予選を通過する自信はありましたか？
なきり選手（以下、なきり） 当日の店舗予選はきっと強い人が上がってくると予想していたのですが、噛み合えば何とかなると思っていました。
――予選にはどのくらい出場されましたか？
なきり いままで3回出場しました。長野が地元なので佐久の予選にも行ったのですが、そこでは不戦勝で店舗予選を突破しました（笑）
――エリア決勝ではかなり読みが鋭かったように見えましたが、何か特別な事はやってましたか？
なきり キャラ対策もそうですが、プレイヤー対策をやってました。ゲームセンターでの野試合をよく見て対策した感じですね。当日勝ち上がってきたアニマムンディ選手（美鶴）は、ふだん見かけない方だったので、店舗予選を観戦して対策を考えてました。
――リスクのある行動も含めてかなり思い切りのいいプレイでしたよね。
なきり 大会では“一点読み”すると決めてました。完二は読み勝った時のリターンが大きいので、大会用の行動ですね。
――本戦へ向けて意気込みをお願いします。
なきり 自分は格闘ゲームを始めてから2年弱の新参のため、大舞台は始めての経験で感動してます。出場するからにはがんばりたいと思います。
■Hey
住所：東京都千代田区外神田1-10-5 廣瀬本社ビル
TEL:03-5209-2030
営業時間：10:00～24:00
公式サイト（こちら）
