演出の変更により視認性なども向上

 カプコンの格闘ゲーム『ストリートファイター X(クロス) 鉄拳』では、2013年1月29日に全プラットフォーム(プレイステーション3、Xbox 360、PlayStation Vita)を対象に無料大型アップデート“ストクロ Ver.2013”を実施予定。

 本日公式サイトにて、その全調整内容が公開された。このアップデートによる調整項目の総数はおよそ1000項目に及ぶとされており、公式サイトでは各キャラクターの通常技の発生フレーム変更など細かい部分まで掲載。ここでは、システム面のおもな変更点と、参考までにキャラクターの性能調整の一部をご紹介する。

システム面の調整

『ストリートファイター X 鉄拳』通常投げ性能向上、リカバリアブルダメージ回復速度低下など、約1000項目の調整内容が公開_11
▲体力ゲージも見やすく変更。回復速度の変化により、タイムアップも減るかも。

 システム面では、体力バーの視認性の改善や、通常投げの性能向上、前転起き上がりのリスク向上、リカバリアブルダメージの回復速度の低下など、根幹部分の調整も実施。以下、項目の説明はプレスリリースより抜粋。

1.リカバリアブルダメージの色を見やすく変更
・視覚的に判断し易いように、薄い黄色→オレンジ色に変更。
2.被ダメージ時の体力ゲージ演出を変更
・ダメージを受けた際の、体力ゲージの揺れを無くし、視認性が向上。
3.リカバリアブルダメージの回復速度を1/3に
・体力回復速度を緩やかにすることで、タイムアップを減らし、K.O.決着を増加。

4.通常投げの性能が向上
・発生を7フレーム→5フレームに変更。
・通常投げがヒットするとリカバリアブルダメージが消滅するように(空中投げは除く)。

『ストリートファイター X 鉄拳』通常投げ性能向上、リカバリアブルダメージ回復速度低下など、約1000項目の調整内容が公開_12
『ストリートファイター X 鉄拳』通常投げ性能向上、リカバリアブルダメージ回復速度低下など、約1000項目の調整内容が公開_13

5.前転起き上がりのリスク向上
・前転の終わり際の7フレーム間は、くらい判定が復活するが、ガード可能に。
・前転の終わり際の10フレーム間は、投げ無敵がない状態として、投げ抜け不能に。
6.パンドラの性能が向上
・効果時間を7秒から10秒に延長。発動と同時にスペシャルゲージをMAXに。
・パンドラ中にスペシャルゲージが自動回復しなくなった。
・発動時の出現キャラの位置を近くなるように。
・発動時の硬直を2フレーム短く。
・発動時のダメージアップを残り体力に関係なく一律1.15倍に。
・パンドラ発動時の硬直解除タイミングを全キャラ同じに。

『ストリートファイター X 鉄拳』通常投げ性能向上、リカバリアブルダメージ回復速度低下など、約1000項目の調整内容が公開_14
『ストリートファイター X 鉄拳』通常投げ性能向上、リカバリアブルダメージ回復速度低下など、約1000項目の調整内容が公開_15

7.そのほかのおもなシステム調整
【ジェム発動時のエフェクトを軽減】
・キャラクター全体が発光していたエフェクトを抑え、視認性を向上。
【FIGHTが消えるタイミングを調整】
・開幕時、キャラクターが動けるタイミングでFIGHT表示が消えるように。
【カメラ演出の変更】
・ブーストコンボ時のカメラ演出を変更し、交代がスピーディーになり、交代メンバーからのコンボも決めやすく。
【ガードキャンセルの性能変更】
・ガードキャンセル技ヒット後に追撃が行えないように変更。
【一部ジェム効果を調整】
・例:耐攻のジェムの効果を見直し 小:100 中:130→小:80 中:110
【クロスアーツ始動技をダメージアップ】
・クロスアーツ始動技のダメージを100→150に上昇。
【クイックコンボの未設定が可能に】
・プリセットコンボ1を空欄としてセットしても発動しないように
・プリセットコンボ1に登録されていたコンボをプリセットコンボ2に移行
【パンドラ中のスーパーアーツによりジェムが発動しないように変更】
・パンドラ中のスーパーアーツでは、次の発動条件のジェムが発動しないように変更。 発動条件:スーパーアーツを発動する、される…等々

キャラクター性能調整の一例を紹介

 キャラクターの性能調整は多岐に渡っているが、ここではガイ、豪鬼、ロウ、ポール、バルログ、ダルシム、平八での調整例(一部)をご紹介する。

【ガイ】 武神獄鎖拳の性能見直し
・ヒット時の浮きを真上方向に
・武神獄鎖拳の最終段をジャンプキャンセル可能に
・武神獄鎖拳のダメージを 20/40/50/70から30/50/60/120にアップ

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『ストリートファイター X 鉄拳』通常投げ性能向上、リカバリアブルダメージ回復速度低下など、約1000項目の調整内容が公開_02
▲ダメージアップ&最終段がジャンプキャンセル可能に。

【豪鬼】 近距離立ち強K、遠距離立ち強Pがキャンセル可能に
・近距離立ち強Kの2段目空中ヒット時のヒット効果をバウンドに。そしてキャンセル可能技に。
・遠距離立ち強Pがキャンセル可能技に

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『ストリートファイター X 鉄拳』通常投げ性能向上、リカバリアブルダメージ回復速度低下など、約1000項目の調整内容が公開_04
▲近距離立ち強K、遠距離立ち強Pがキャンセル可能になり、コンボダメージも上昇するだろう。

【ロウ】 弱・中サマーソルトキックの対空性能向上
・1~9フレーム目まで対空中攻撃無敵に。
・弱/中/強版共通で空中コンボカウント消費を2に
・弱/中/強版共通で発生が14フレームから8フレーム、ダメージが40から70に。

【ポール】 崩拳カウンターヒット時のダメージがアップし、演出も変更
・カウンター時のダメージを230に。
・カウンターヒット時にカメラ演出が入るように。
・カウンターヒット時の吹き飛び方を通常ヒット時と同様に。
・カウンターヒット時の効果音をリュウのEX昇龍拳の最終段と同様に。

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▲ロウはサマーソルトキックの対空性能が向上。
▲ポールの崩拳カウンターヒット時のダメージが大幅アップ。

【バルログ】 ブラッディーハイクローが全段ヒットしやすく

【ダルシム】 ジャンプダブルズームパンチの性能変更
・ダメージを100→80に
・ガード硬直をジャンプズームサイドパンチと同等に
・ガードストップをジャンプズームサイドパンチと同等に
・ヒット硬直を1フレーム減少

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『ストリートファイター X 鉄拳』通常投げ性能向上、リカバリアブルダメージ回復速度低下など、約1000項目の調整内容が公開_08
▲ブラッディーハイクローが全段ヒットしやすくなったことにより、使い所が増えるかも。
▲ダルシムはジャンプダブルズームパンチの性能が変更された。ガードされた際のリスクが上がっているので、使い所をうまく見極めよう。

【平八】 金剛壁の構え、弱/中/強の性能を差別化
◆弱三島流・金剛壁の構え 当身判定を脚部分にのみ付属
◆中三島流・金剛壁の構え 当身判定を胴体部分にのみ付属
◆強三島流・金剛壁の構え 発生を1フレーム→7フレームに ※当身判定は脚と胴体の両方に付属。

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▲“金剛壁の構え”の性能が弱中強で差別化される。使い分けと読み合いが重要だ。

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