全国店頭体験会、本日よりスタート!
2012年10月20日、東京・ビックロ ビックカメラ新宿東口店において、『龍が如く5 夢、叶えし者』体験会&名越稔洋氏サイン会が開催された。この冬最大級のビッグタイトルがいち早く遊べるうえに、名越稔洋氏のサインももらえるとあって、会場には多くのファンが詰めかけた。
この体験会は、2012年10月20日に東京、大阪、福岡の3ヵ所で開催されたのを皮切りに、ソフトの発売前週となる2012年12月1日まで、全国各地で開催される(詳しくは【コチラ】)。この日プレイできたのは、東京ゲームショウ2012で出展されていた体験用バージョンだが、限られた時間だけでは遊び尽くせないほどボリュームたっぷりの充実した内容。体験した人たちは、皆、もっと遊びたそうな様子を見せつつも、さらに期待感を高めていたようだった。
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「記録を作る手応えがあります」(名越氏)
サイン会終了後、名越氏がカコミ取材に応えてくれたので、その内容をまとめてお伝えしよう。
――本日のサイン会を終えられて、感想はいかがですか?
名越稔洋氏(以下、名越) 体験会は毎年恒例ではありますが、年末商戦に向けた発売日が久しぶりですし、この雰囲気の中での体験会は、懐かしい気持ちがしますね。まだ気が早い話ですが、評判もいいですし、手応えを感じながら、より気合いが入るかな、という感じです。
――これから全国で体験会が開催されますが、体験版でとくに見てほしいところはありますか?
名越 体験会ですから、絵のよさなどよりも、レスポンスがよくなっていたり、ベースの技術が上がって遊びやすくなっている、というところを感じてもらえたらいいと思います。従来からのファンの方なら、どういう部分が向上しているのか、爽快さ、技の種類はどうなのか、といったところが余計に気になると思いますので、触って感じてもらいたいですね。
――発売日に向けて、現在の開発進捗状況はいかがですか?
名越 もちろん発売日には間に合わせます。今回は開発のための時間を多めにいただいたのですが、それ以上に作るものが多かったというのが率直なところです。でもその分、密度が高まり、遊びやすさもともなっていて、いままででいちばんよくできた作品になっています。今回がいちばん、というのは毎回いい続けていることではありますが、今回も本当に、その言葉に恥じることのない、しっかりした内容になっています。
――本日の体験会、サイン会では、女性ファンの多さが目に付きましたが、女性ファンにアピールするポイントなどはありますか?
名越 もともと『龍が如く』には、子どもは相手にしない、女性も相手にしない、海外もあえて視野にいれない、という絞り込みから生まれた魅力があります。もちろんファンが増えるのは非常にうれしいですし、その構成、年齢や性別が変わっていくというのも、ひとつの傾向ではあると思います。そして、もともとから、少しずつ意識が変わってきた部分も、ないと言ったら嘘になります。とはいえ、冒頭に言った3つを変えてしまうと、変になってしまうと思うので。うれしいと思いつつ――あえてこういう言いかたをしますが――迎合していくというのは、違いますから。「ありがとうございます」と言いながらも、そこに向けた何かをしていくということはしていませんね。
――先ほどのお話にもありましたが、年末商戦での発売は『2』以来ですね。周囲からの期待も高いと思いますが、特別な意気込みなどはありますか?
名越 『1』のころを純粋に思い出しますし、あまり数字のことは言いたくはないのですが、記録を作れる手応えは感じています。先般、『バイオハザード6』もすごい数字を出していますし、ライバルではありますが、励みになりますよね。パッケージの大作が、まだまだ元気なところを見せていかないといけないと思いますし、僕らも貢献していきたいという気持ちは強くあります。
――2012年11月1日に『龍が如く 1&2 HD EDITION』が発売となりますが、こちらについてもコメントをいただけますか?
名越 僕も大好きな作品ですし、原点ですから、たくさんの人に遊んでもらいたいですね。でもじつを言うと、『1』、『2』は、廉価版を合わせると200万枚以上売れているタイトルです。ファンの声に応えたという意味では、出せること自体がうれしいのですが、その反面、「売れるのかな、みんなに行き渡り切ってしまっているのでは?」という懸念もあります。いまのところはいい数字が出ていますので、心を落ち着かせることができたかなという感じではありますが。『龍が如く 1&2 HD EDITION』で予習をしながら、『5』に向けて気持ちを高めてもらえるといいと思いますし、原点を遊んだつぎに、『3』『4』飛ばして最新のものを遊ぶ、というのもおもしろい遊びかただと思いますよ。
――最後に、読者にメッセージをお願いします。
名越 じつは今日は、佳境の佳境の佳境の佳境の佳境……くらいなんです。制作現場では、いままさに、穏やかではない空気が漂っているとは思いますが、だいじょうぶです、リリースが怪しくなったりすることはありません。いままで、一作一作を大事に作ってきましたが、今回は、とくに時間をかけて、区切りとしての思いも込めて作った作品ですので、記録を作りたいと思っています。その気合いを乗せて、がんばります。
龍が如く5 夢、叶えし者
メーカー | セガ |
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対応機種 | PS3プレイステーション3 |
発売日 | 2012年12月6日発売予定 |
価格 | 8800円[税込] |
ジャンル | アクション・アドベンチャー / ハードボイルド |
備考 | 総合プロデューサー:名越稔洋、チーフプロデューサー:菊池正義、プロデューサー/脚本:横山昌義 |