争覇モード“反董卓連合”のシナリオをプレイしてみた

 2012年9月20日より開催されている東京ゲームショウ2012。ここでは、コーエーテクモゲームスブースでプレイアブル出展されている『真・三國無双6 Empires(エンパイアーズ)』のプレイリポートをお届けする。

 出展されていた試遊バージョンでは、争覇モードのみがプレイ可能。シナリオが複数表示されるが、実際に選択できるのは“184 黄巾の乱”と“190 反董卓連合”のみ。このうちの“反董卓連合”を選択してプレイした。選択できるキャラクターは、本作で初参戦となる徐庶を筆頭に、曹操、孫権、馬騰の4人。超がつくほど充実している話題のキャラクターエディットも目当てだったので、「オリジナルのキャラクターを作ってみてプレイしよう」と思ったが、メニューはあるが選択ができなかった。残念だが、別の機会があることを期待しつつ、注目の“悩める軍師”徐庶を選択する。

 プレイできるキャラクターの立場もいろいろあるが、選択できたのは“君主”一択。キャラクターを選択すると、つぎは政略フェイズへ以降。“軍議”の画面となる。立場が君主なので、自分で国の方針が選べるというわけだ。4つの選択肢があり、他勢力の支配地に侵攻する、他勢力と戦う準備をする、他勢力に強力を求める、そして、富国強兵を図る……のうちから、選択できたのは富国強兵のみ。そして“軍略”へと進む。軍略では、政略、軍事、人事、特殊、戦闘、街へ、休養……の、7つのメニューがあり、この中の“戦闘”だけが選択可能になっていた。戦闘を選ぶと、襲撃か侵攻防衛の選択肢となり、侵攻防衛だけが選べたので、選択してつぎへ進む。……すると、いきなり袁紹が来て、そのまま反董卓連合軍に加えられ、戦闘に参加することとなる。強引だが、試遊バージョンなので、製品版とはいきさつが異なる……のだろう。

 戦闘前に武将情報となり、装備アイテムと攻略アイテム、そして本作の目玉である“絶招秘計”を選択できる。本作は『真・三国無双6』がベースなので、同作の特徴であった、ふたつの武器を持たせられ、戦闘中の持ち換えが可能。武器はデフォルトのままで、攻略アイテムは今回は空っぽだったので、なし。そして、注目の絶招秘計は、今回のバージョンでは、本来あるはずの“名声”ごとの制限がなく、あらゆるものが用意されており、好きなものを選択して持ち込めた。

 ……しかし、この絶招秘計の選択が、後にあれほど重要なものになるとは……。私の後ろに人の列があることに気遣いながらのプレイでは予想もできなかった。

痛快なり! 絶招秘計!! 『真・三國無双6 Empires(エンパイアーズ)』プレイリポート【TGS2012】_01
痛快なり! 絶招秘計!! 『真・三國無双6 Empires(エンパイアーズ)』プレイリポート【TGS2012】_02

戦闘開始! 『三国志』最強と言われる猛将、呂布を倒せるか!? 

 準備ができたら、戦闘開始を選ぶ。……と、ここからの戦闘に関しては『真・三国無双6』と流れが同じなので大きく割愛。10分間の制限時間があり、時間内に董卓を敗走させればいい。しかし、マップの真ん中あたりの拠点に、あの呂布が出現。さっそく呂布を『三国志』の英傑を気取って倒しにかかる。……が強いのなんの。で、けっきょく敗退、スタート地点に戻され……再戦、をくり返す。そうこうしているうちに時間切れとなり敗退。ここで試遊は終了。

 「あれれ? 絶招秘計はどうなった?」と思うだろうが、それは後述する。

 ちなみに、今回の試遊バージョンは、始めに長々と説明した政略などの多くのメニューのうち、あらかじめ選択できるものが決まっている。このため、戦闘までは1~2分程度で進んでいける。そして戦闘の制限時間が10分間なので、1回のプレイ時間は、ほぼ10分+αとなっていた。

痛快なり! 絶招秘計!! 『真・三國無双6 Empires(エンパイアーズ)』プレイリポート【TGS2012】_03
痛快なり! 絶招秘計!! 『真・三國無双6 Empires(エンパイアーズ)』プレイリポート【TGS2012】_04

並び直して再戦! 注目の“絶招秘計”で呂布を撃破! 

 さて、ここで闘志がムラムラと湧き上がってきてしまった。「もう一度並び直して、呂布だけでも倒したいな」などと思ったのである。

 さっそく並び直して、再び試遊を開始。呂布のいる拠点まで進めてみた。呂布は、それだけでも強いが、その上、絶招秘計の“天下無双”まで使ってくる。この秘計を使われると、攻撃と防御がアップしてしまうので、そのままではちょっと太刀打ちできそうにない。そこで、こちらも効果的な秘計を持ち込んでみた。じつは、最初のプレイは、かなり行き当たりばったりだったので秘計のムダな発動も多かった(言い訳ですが、初プレイ、かつ、試遊ですからネ)。今度は、相手の秘計の効果を打ち消す“大喝”と、弓での援護を得られる“斉射”をあらかじめ持ち込んで、呂布戦で活用することにした。これがうまくいき、呂布を見事に討ち果たすことができた。しかし、攻略目的である虎牢関の陥落、董卓敗走には至らず、時間切れ敗退となる。そのあと5回ほど並び直してプレイしたが、呂布にこだわりすぎ、いずれも時間切れ。「今日はこのくらいで許してやろう!」とブースを後にした。

 それにしても、絶招秘計には驚かされた。演出のテンポもよく、ワクワクする。そしてあの強力さだ。たとえば、弓の援護である“斉射”といっても、所詮は“弓”……と思うなかれ、呂布などの武将を巻き込みつつ、周囲のザコ敵が、ほとんど片付いてしまった。秘計恐るべし。秘計は、戦闘中、画面左下にカードのようにセットされるので、使用する際は、これを切り換えてスムーズに使える。これもいい感じだった。『無双』シリーズ全体の新たな革新となるシステムかもしれない(いえ、個人的に思っただけですが)。

 それともうひとつ。今回は、試遊した後に、本作のキャラクターのイラストが入ったカンバッジがもらえる。私の場合は、6回ほど試遊したので、そのたびに律儀にカンバッジを渡してくれた。まあ、2回目からは、さすがに恥ずかしくなって丁重にお断りました。

(Text by ノンマルト小林)

痛快なり! 絶招秘計!! 『真・三國無双6 Empires(エンパイアーズ)』プレイリポート【TGS2012】_05
痛快なり! 絶招秘計!! 『真・三國無双6 Empires(エンパイアーズ)』プレイリポート【TGS2012】_06