天谷氏が『洞窟物語』の裏話などを披露

 2012年8月1日、日本一ソフトウェアのニンテンドー3DS用ソフト『洞窟物語3D』の発売を記念したイベント“洞窟物語3D発売記念プレミアムトーク&ライブショー”が、東京・吉祥寺CLUB SEATAで開催。本タイトルの原作となったPCゲーム『洞窟物語』の生みの親である天谷大輔氏によるトークショーや、音楽ユニットのLow-tech Sonによる『洞窟物語』の楽曲の生演奏が披露された。

 まず、天谷氏は原作『洞窟物語』について、「もともとゲームが好きで絵や音楽を作るのが好きだったのですが、学生時代に友人からプログラミングを習い、実際にゲームを作りました。『メトロイド』の影響はかなり大きいですね」と、制作のきっかけを語った。つぎに、登場キャラクターの話題へ。ジャックやマーヒーを始めとしたストーリーにあまり関わっていないキャラクターのその後について天谷氏は、「『洞窟物語』にはそういうキャラクターがたくさんいまして、彼らがどうなったかと聞かれても僕自身が忘れていたので、そういえばいたなという感じですね(笑)」とコメント。また、獲得しても意味のないアイテムも多数存在するようで「何かのきっかけがあれば物語に繋げようかと思っていたのですが、結局何もなかったと(笑)」とのこと。

 続いて、事前にユーザーを対象に行われていた“好きな武器アンケート”の結果が発表に。3位はバブリン。天谷氏が意外な結果だったというバブリンは、隠し武器のひとつで「暖炉の火が消せるとなったときに、ピンときた人は見つけられると思います。これは謎解きの中でも簡単なほうだと思います」とコメント。2位のシュプールについては、当時天谷氏が思っていたことを武器屋の台詞にしたという。そして、1位は天谷氏も納得のブレード。物語に関わってくるブレードは、「レベル3になると敵に弾が当たらないと拡散しないので、レベル2がおすすめです」と、武器への思い出などが語られた。

 また、作曲については、「中学生のころにエレクトーンを習っており、その後シンセサイザーを使っていろいろな世界を想像しながら曲を作っていましたね」とのこと。天谷氏は『洞窟物語3D』の楽曲にも関わっており、「原曲に忠実、且つ音をプロにしてくださいという依頼を出しました」とコメントした。

“洞窟物語3D発売記念プレミアムトーク&ライブショー”が開催_02
“洞窟物語3D発売記念プレミアムトーク&ライブショー”が開催_03
“洞窟物語3D発売記念プレミアムトーク&ライブショー”が開催_01
▲会場では『洞窟物語』にちなんだドリンクも販売。左からバブリンサワー、ボロスの泪、赤い花カクテル。

 ライブでは、『迷宮メドレー』、『コアメドレー』、『安全の唄』、『つきのうた』など、『洞窟物語』でおなじみの曲が演奏されたほか、ライブ終了後に天谷氏によるサイン会がサプライズで行われ、来場者は大満足の様子だった。

“洞窟物語3D発売記念プレミアムトーク&ライブショー”が開催_04
“洞窟物語3D発売記念プレミアムトーク&ライブショー”が開催_05
“洞窟物語3D発売記念プレミアムトーク&ライブショー”が開催_06
“洞窟物語3D発売記念プレミアムトーク&ライブショー”が開催_07
“洞窟物語3D発売記念プレミアムトーク&ライブショー”が開催_08
“洞窟物語3D発売記念プレミアムトーク&ライブショー”が開催_09