コーエーテクモゲームスから、2012年7月26日に発売予定のプレイステーション3用 ソフト『真・三國無双 MULTI RAID(マルチレイド) 2 HD Version』の最新情報をお届け。今回は、ファンタジー色豊かな本作のオリジナルストーリーについて、“妖仙編”と“最終章”の詳細や新情報を、開発チームのコメントとともに紹介する。以下、リリースを抜粋する。

■開発チームのコメント
 今回ご紹介する妖仙編では、人間の非業の死を司る死神や、不老不死の力を与える神女とされる西王母と、崑崙山で彼女に出会いその美しさにひかれたという周の穆王など、神話の世界でおなじみの人物が登場します。始皇帝は、西王母から分離した黄泉を使い、不老不死を得ようとします。それに対抗するために西王母は穆王を召喚。最愛の人の西王母から、彼女の片割れである黄泉を倒すことを頼まれた穆王はどう行動するのか。穆王の葛藤、劉備を中心とした無双武将たちとの攻防戦。「覇王編」とは、また趣が違うステージデザインや魔獣たちの登場にご期待ください。

 さらに、最終章では、ついに始皇帝との直接対決に挑みます。序章で登場した姿とは違い、これまでの戦いから闘気を吸収した始皇帝は、若返った姿で無双武将たちの前に現れます。そして、さらに物語を進めていくうちに、これまで紹介したどの魔獣よりも邪悪な姿となった始皇帝の姿も……。今回はそのデザイン案も公開しますので、ご注目ください。

■ストーリーの流れ
ストーリーは序章のあと、「覇王編」、「妖仙編」の二つに分岐し、それぞれの第一章から第三章を経て、最終章につながります。

■キャラクター紹介
今回は、「妖仙編」のストーリーを盛り上げるメインキャラクターをご紹介します。穆王の覚醒後の姿と、西王母と穆王のイラストは初公開です。

・穆王
穆王(ぼくおう) ~太古の王、熱き想いに従い奔る~
周王朝の五代目の王。八駿と呼ばれる馬を駆り、大陸全土を巡って治世に努めた。かつて蜀の深山にて、女仙・西王母と心を通わせており、黄泉の暴走を止めたいという彼女の願いに応えて、現世に蘇った。たくましさと優しさを併せ持つ伊達男。一見軽薄なようだが、惚れた相手を一途に想い続けるひたむきさを持つ。

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西王母
西王母(せいおうぼ) ~悠久の命宿す慈愛の女仙~
姓は楊、名は回。森羅万象の生を育む存在として、古くから信仰される女仙。不老不死の力を欲した始皇帝の襲撃が契機となり、生を司る西王母と死を操る存在・黄泉とに分かたれた。あらゆるものに深い慈愛を注ぐ、純粋で心優しい女性だが、穏やかな所作の内に、凛とした意志を宿している。

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黄泉
黄泉(こうせん) ~妖仙、絶望を弄び悦ぶ~
女仙・西王母のかつての姿。
強大な妖力を宿し、死を操るとされる妖仙。長く西王母の一部として眠っていたが、始皇帝の襲撃により、再び身体を得て世に放たれた。万物の死と絶望を享楽する、残虐・非道な性格。生殺与奪を操る神にならんと、始皇帝を利用しようとする。

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■ストーリー概要
【妖仙編】
復活を果たした始皇帝は、邪悪な野望を胸に蜀の深山へ軍勢を差し向けた。狙うは、森羅万象の生を育む女仙・西王母。始皇帝は、「不老不死」体得のため、その力を我がものにせんと目論んだのである。始皇帝の襲撃を受け、西王母の身体と力は、善と悪とに分離してしまう。善なる半身となった西王母は、不老不死の力と共に、いずこかへ身を隠す。そして、死と絶望を操る悪しき半身、黄泉が世に解き放たれた。黄泉は、身に宿る力を極めんがため、行方知れずの己の半身を求めた。同じく西王母の力を欲する始皇帝と手を組み、各地に捜索の手を伸ばす。始皇帝軍と黄泉の操る妖獣に踏み潰され、瞬く間に蜀の地は廃墟と化した。その暗黒の波は、残る呉の地をも、今まさにのみ込もうとしている――攻め寄せる妖獣の群れに、為す術もなく翻弄される三国の武将たち――ようやく安寧を得た人々の暮らしが、再び戦渦にのまれていく。義勇に燃える劉備は、孫策ら英傑たちと共に、呉蜀奪還の軍を編成。同じく魏領の奪還に向かう曹操らと別れ、西へと軍を向けた。その行く手をさえぎる、禍々しい軍勢と妖仙の影――死の化身の密謀か、大徳の采配か――かつてない激戦が始まろうとしていた。

【妖仙編第一章:成都奪還戦】
始皇帝は西王母の悪しき半身である黄泉と手を組み、大陸襲撃を始める。

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【妖仙編第二章:武都制圧戦】
成都に孤立した英雄たちだったが、好機をつかみ黄泉討伐に北へ向かう。

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【妖仙編第三章:咸陽の戦い】
迫る黄泉と英雄たちの最終決戦に、西王母の手で転生した穆王が参戦。

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【最終章:魔帝封印戦】
ついに咸陽に終結した英雄たち。始皇帝を打ち倒さんと始皇帝廟へと進軍するが、そこにいたのは魔龍と魔亀を召喚し若返った始皇帝だった。太平の世を切りひらくための最後の決戦がはじまる。

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 本作では「覇王編」「妖仙編」それぞれに個性的な魔獣たちが登場します。今回は主に「妖仙編」に登場する魔獣をご紹介します。霊亀は初公開の魔獣です。

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霊亀
『霊亀』は本来伝説上の生物だが、始皇帝により操られて魔獣と化し、無双武将の前に立ちはだかる。数千、数万年もの長き寿命を持つと言われ、膨大な霊力を山のように大きな背に蓄えている。見たとおり重厚で、慎重な行動をとり、的確に狙いを定めた攻撃を行う。動きが遅いことが弱点のように思えるが、すべての攻撃を防ぐ堅甲さを持ち、簡単には攻撃を当てることができない。しかし山のように襲い掛かる攻撃を一つ一つ避け、その源となっている背の岩山を狙って反撃することで、膨大な霊力をそぎ落としていくことができるだろう。
三首大鷹
『三首大鷹』は、その名の通り三つの首を持つ巨大生物である。カラフルに色のついたそれぞれの頭から特殊な攻撃を行い、無双武将たちを苦しめる。大きな翼で宙を舞うこともあれば、鋭い爪を持った足で地上を駆け回ることもあり、2つの戦闘スタイルを使い分ける特徴を持っている。本来、伝説としても聞かれない『三首大鷹』が生まれた経緯は不明だが、元となる三羽の鳥をさらに強大な生物として利用するために何者かが作り出したのではないかと推測される。
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蛇面
『蛇面』(じゃめん)は、仮面のような頭部が本体となっている魔獣である。その頭部には2匹の蛇が生えるように巻きつき、頭部と一体となっている。ふわふわと宙に浮かび、つかみどころのない行動をとって相手を煙に巻く。だが、近づくと2匹の蛇によるコンビネーション攻撃、浮遊したままトリッキーな移動攻撃など激しい攻撃が待ち構えている。その風変わりな見た目どおり、「毒」や「石化」といった状態異常を引き起こす攻撃も得意としている。
真・辟邪
『真・辟邪』は、始皇帝によってこの時代に召喚され、操られている巨大生物。本来は神獣とされる『真・辟邪』だが、始皇帝の持つ妖しい力によって無双武将たちの敵となり、強大な力をもって襲い掛かってくる。獅子のような巨躯で軽々と地を駆け回り、炎の息吹で周囲を焼け野原にする。また、董卓が虎牢関に巨大兵器として設置した『辟邪』は、この『真・辟邪』の伝説を元として作成されたものである。