ARが生み出す“魔法”の正体に迫る!
ソニー・コンピュータエンタテインメントがプレイステーション3向けに開発している、AR(拡張現実)技術を用いた本を使って“魔法の絵本”を読んでいるような感覚が楽しめる『Wonderbook』シリーズの第1弾タイトル『Wonderbook: Book of Spells』が、E3でクローズド出展された。この作品は、プレイステーション2用ソフト『Eye Toy』や、プレイステーション3用ソフト『Eye Pet & Friends』(日本版は『Me & My pet』)など、AR技術を使ったゲーム開発に定評のあるソニー・コンピュータエンタテインメントヨーロッパ(SCEE)が手掛けるPS Move専用タイトルだ。今回は、本作のプロデューサーを務める、SCEE ロンドンスタジオのアンディー・エリス氏によるプレゼンテーションの模様をリポートしよう。
『Wonderbook: Book of Spells』は、『ハリー・ポッター』シリーズの生みの親で知られるJ.K.ローリングとの共同開発。ARが埋め込まれた本“Wonderbook”をPS Eyeに映すと、画面の中に“魔法の本”が出現し、本に書かれている魔方陣をPS Moveで再現すると、実際に画面の中にいる自分が魔法を使うというもの。プレゼンテーションでは、実際に『Wonderbook: Book of Spells』の世界に入り、魔法をくり出す様子が公開された。
なお、本作は第1弾ソフトとして、北米や欧州ではホリデーシーズンの発売が予定されている。日本での発売日は未定だが、アンディー氏は、「ぜひ日本でも発売したい」と語っていた。欧米に比べるとPS Moveの普及率は決して高くない日本市場だが、この『Wonderbook』シリーズをきっかけに広まっていくのではないか? そう思わせるくらいの魅力が詰まった作品だった。日本でも早く発売されることを期待したい。