週刊ファミ通のニュースページ“エクスプレス”で連載中のゲームに関連した著名人へのインタビューコーナー“Face”。誌面スペースの都合などからカットした部分を網羅した完全版をファミ通.comでお届け。今回のゲストは、俳優の谷原章介さんです。

谷原章介:『Dragon Age Ⅱ(ドラゴンエイジⅡ)』【週刊ファミ通Face完全版】_01

今週のお題
Dragon Age Ⅱ(ドラゴンエイジⅡ)
プレイステーション3/Xbox 360 スパイク 2月2日発売 各8379円[税込]

故郷を追われた難民のひとりである主人公ホークが、“英雄”と呼ばれるようになるまでの10年を描く壮大なRPG。会話シーンでは、膨大な量の選択肢が用意されており、プレイヤーの選択次第で物語が変わるほか、ホークの性格が“アグレッシブ”、“ユーモラス”、“温厚”のいずれかに変化する。


僕が演じたガリアンは一服の清涼剤です

谷原章介:『Dragon Age Ⅱ(ドラゴンエイジⅡ)』【週刊ファミ通Face完全版】_04
俳優
谷原章介 タニハラ ショウスケ

1972生まれ。神奈川県出身。テレビドラマや映画、舞台などで活躍する一方、TBS系列の情報番組「王様のブランチ」を始めとする数々のテレビ番組で司会を務める。2012年1月28日に、浅倉雅博役で出演している映画「劇場版テンペスト3D」の劇場公開がスタートした。

 スパイクより2月2日に発売された、プレイステーション3/Xbox 360用ソフト『Dragon Age Ⅱ(ドラゴンエイジⅡ)』。プレイヤーの選択次第で、主人公ホークが栄光を掴むまでの道のりが変化する、自由度の高いRPGだ。本作の登場キャラクターのひとりであるカサンドラは、"真実の探求者"と呼ばれる組織に所属する女性騎士。このカサンドラの過去が描かれるのが、2012年2月11日より公開となる劇場版CGアニメーション「ドラゴンエイジ-ブラッドメイジの聖戦-」だ。今回のゲストは、この映画でカサンドラを助けるサークルメイジ(魔法使い)のガリアンを演じている、俳優の谷原章介さん。ガリアンというキャラクターの魅力や、映画とゲームの関係について聞いた。

――谷原さんが今回演じた、ガリアンというキャラクターについて教えていただけますか?
谷原 最初に台本を読んだとき、「とても難しい役だな」と感じました。ガリアンにはふたつの側面があるんです。カサンドラに追い詰められてコミカルになる面と、逆にカサンドラを引っ張っていくシリアスな面。そのふたつを、どうやってひとりのキャラクターの中に同居させるか悩みましたね。また、この映画には、ガリアン以外にコミカルな要素を持っているキャラクターがいないんです。ですので、ガリアンが観客の皆さんの拠りどころになったり、観客の皆さんがガリアン視点で物語を見たりする可能性がある。そのため、責任の重い役でもありました。

――非常に難しい役だったのですね。役作りはどのように進められたのでしょうか?
谷原 曽利文彦監督といっしょに、シーンごとに細かく相談しながら進めていきました。実写の場合は、表情やセリフを言う間隔を自分で考えながら演じますが、アニメーション映画の場合、キャラクターの表情やリアクションなどは先に決められているんです。収録時のCGはまだ作りかけでしたが、何秒喋るかという尺は決まっている。ですので、そこに自分の演技をどのように同化させるかがポイントになりましたね。

――収録時はまだCGが未完成だったとのことですが、完成した映画はご覧になりましたか?
谷原 はい。とても迫力がありましたね。CGでここまで作れるのか、と感動しました。

――映画の見せ場はどのシーンでしょうか?
谷原 話しすぎると映画の楽しみを損なってしまうと思うので、難しいですが……やはり最後の戦いのシーンですね。ガリアンの見せ場はふたつあります。ひとつは、追い詰められて崖から落っこちるところ。もうひとつは、重要なキャラクターであるアヴェキスを助けるところです。

――前者はコミカル、後者はシリアスなシーンですね。ところで、この映画の発表会(発表会のリポートはこちら)で、谷原さんは「ゲームファンの期待を裏切らない作品であることを誓います」とおっしゃっていましたが、ゲームファンには、本作のどんな部分が魅力的に映ると思いますか?
谷原 ゲームファンの方が求められるものは、たとえばダークな雰囲気だったり、中世の雰囲気だったりと、人によって異なるとは思いますが、あえてひとつ挙げるなら、カサンドラの凛とした佇まいですね。強くて美しい。

――カサンドラは『Dragon Age Ⅱ(ドラゴンエイジⅡ)』にも重要な人物として登場しますしね。
谷原 そうなんです。映画の世界の続きが、ゲームで楽しめるのも魅力ですよね。

谷原章介:『Dragon Age Ⅱ(ドラゴンエイジⅡ)』【週刊ファミ通Face完全版】_02
谷原章介:『Dragon Age Ⅱ(ドラゴンエイジⅡ)』【週刊ファミ通Face完全版】_03
▲『Dragon Age Ⅱ(ドラゴンエイジⅡ)』のカサンドラ。

――ちなみに、谷原さんはゲームの前作『Dragon Age: Origins(ドラゴン エイジ:オリジンズ)』を遊ばれた経験はありますか?
谷原 残念ながら、ないんです。でも『Dragon Age Ⅱ(ドラゴンエイジⅡ)』はぜひ遊びたいですね。映画の続きが知りたいので。

――成長したカサンドラがどう活躍するか気になりますね。ところで、谷原さんはゲームがお好きだと聞いていますが、最近はどのようなゲームを遊ばれているのでしょう?
谷原 最近は……iPhoneでなめこを育てています(笑)。

――『おさわり探偵 なめこ栽培キット』ですね(笑)。
谷原 『おさわり探偵なめこ栽培キット シーズンズ』も同時並行でプレイしています。ほかにも、最近はニンテンドー3DSやプレイステーション Vitaのゲームを遊んでいますね。据え置きゲーム機も持っていますが……。

――本当にゲームがお好きなんですね! それでは、最後に読者へのメッセージをお願いします。
谷原 この映画では、『Dragon Age Ⅱ(ドラゴンエイジⅡ)』につながる壮大な叙事詩が描かれています。この映画を見ていただければ、『Dragon Age Ⅱ(ドラゴンエイジⅡ)』のことをより深く知ることができると思いますし、よりスムーズにゲームに入っていけるとも思います。もちろん、映画単体でもお楽しみいただけますよ。栗山千明さん演じるカサンドラと、GACKTさん演じるナイトコマンダーの格好良さにご注目ください!

――ガリアンについては言及しなくていいのですか?(笑)
谷原 ガリアンは、一服の清涼剤として、皆さんの固くなった心を癒す存在になれればいいと思います(笑)。ぜひご覧ください。