笑いあり、涙あり、感動ありの2時間

 2011年の7月より放映され、『アイドルマスター』のファンのみならず、多くのアニメファンから好評を得たテレビアニメ『アイドルマスター』。2012年1月15日には、同アニメのイベント“THE IDOLM@STER WINTER C@RNIVAL!”が東京・渋谷のShibuya O-EASTで開催。昼夜2回公演のどちらも、多くのプロデューサー(※『アイドルマスター』シリーズのファン)で埋め尽くされた。こちらの記事では、夜公演“Night C@RNIVAL!”の模様をお届けしよう。

※“Daytime C@RNIVAL!”の模様はこちら

 “Daytime C@RNIVAL!”と同様、イベントはアニメ『アイドルマスター』でプロデューサー役を演じた赤羽根健治によるナレーションでスタート。詰め掛けたプロデューサーの熱気に少々押されつつも、イベントの模様がアニメ『アイドルマスター』のBD&DVD第8巻に特典映像として収録されることを発表。「特典映像はええぞ!」という渾身のダジャレを披露し、会場を沸かせた。そして、赤羽根によるコールで“Night C@RNIVAL!”のオープニング映像が上映され、中村繪里子(天海春香役)、長谷川明子(星井美希役)、下田麻美(双海亜美・真美役)、浅倉杏美(萩原雪歩役)、仁後真耶子(高槻やよい役)、原 由実(四条貴音役)の6人が姿を表す。冬の妖精をイメージさせる純白の衣装に身を包んだキャスト陣は、アニメ『アイドルマスター』第2期オープニングテーマの『CHANGE!!!!』を披露。のっけからテンションが高かった会場が、一段と大きく盛り上がった。この後、“Daytime C@RNIVAL!”では特別ゲストとして原と滝田樹里(音無小鳥役)が出演したが、Night C@RNIVAL!では沼倉愛美(我那覇 響役)と平田宏美(菊地 真役)が登場。美希が描かれた法被を着た沼倉、アニメ『アイドルマスター』とコラボしたコンビニエンスストア“ローソン”の法被を着た平田のふたりがホストとなり、トークコーナーが始まった。

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 トークのお題は、アニメ『アイドルマスター』の名シーン。“キャラクターがイチバン輝いたシーン”というテーマのもと、キャスト陣が思い入れたっぷりに語り合った。シリアスからギャグまでバラエティーに富んだその内容は、以下の通り。

沼倉愛美
第4話「自分を変えるということ」より
ゲロゲロキッチンで響が千早との旗取り競走に勝ち、「取ったゲロー!」と叫ぶシーン。
第5話「みんなとすごす夏休み」より
響が魚を捕まえて「取ったゲロー!」と叫ぶシーン。
沼倉 「取ったゲロー!」という言葉をいろいろな方に気に入ってもらえて、ほうぼうで「言って」とせがまれたので、このシーンを選んだら皆さんに喜んでもらえるかなと。(その後、会場からの「言ってー!」という声援に応えて「取ったゲロー!」と絶叫)

原 由実
第15話「みんな揃って、生放送ですよ生放送!」より
“四条貴音のラーメン探訪”のシーン。
 偶然にも、(劇中に出てくる)“ラーメン二十郎”と似た名前のラーメン屋さんがあり、ファンの方からぜひ行ってみてと言われていました(笑)。さきに貴音さんに行かれてしまったんですけど、今年は行ってみたいと思います。行ったらブログで報告します(笑)。

浅倉杏美
第23話「私」より
雪歩が『Little Match Girl』を春香、真とともに歌い、ふたりと抱き合うシーン。
浅倉 雪歩って後ろに引っ込みがちだったり、勇気が出なかったりすることも多いんですけど、初めてセンターになって、前向きにがんばっている気持ちが伝わってきました。私も『Little Match Girl』をよくライブで歌うんですけど、そういう意味でも気持ちがシンクロして、うれしくなったのでこのシーンを選びました。

中村繪里子
第20話「約束」より
春香が千早の自宅を訪れ、「放っとかないよ!」、「私、千早ちゃんにアイドルを続けてほしい!」と千早に思いを伝えるシーン。
中村 春香がアイドルではなく、ひとりの女の子として友人のためにがんばる。まるで私のようだ(笑)。春香はアイドルとしてがんばる面と、ひとりの女の子としてみんなとの絆を大事にするという面があって、その2本柱をどうやって自分の中で消化していくかということがテーマでした。今回は、女の子として友人を気遣う、そして自分も一歩前に進んでみようとする、人として成長した瞬間を選んでみました。あと、もう1個気に入っているシーンがあって……。

第1話「これからが彼女たちのはじまり」より、
中村が演じるハム蔵(響が飼っているハムスター)が、美希の胸の谷間から顔を出すシーン。
中村 (沼倉から「まさに夢のようなシーンですね」と振られて)どうだ、みんなうらやましいだろー!

長谷川明子
第13話「そして、彼女たちはきらめくステージへ」より
すべてをステージで出し切った美希が、プロデューサーに寄りかかり、「ミキもキラキラしてた?」と問い掛けるシーン。
長谷川 選んだ理由は……キラキラの笑顔でーす! オンエアであの笑顔を見て、「あぁ~、なんてかわいいんだろう」と思って(笑)。プロデューサーもね、うれしかったんでしょうね、きっと。

下田麻美
第15話「みんな揃って、生放送ですよ生放送!」より
“あみまみちゃん”と“『劇場版 無尽合体キサラギ』予告編”のシーン。
下田 15話はてんこ盛りの内容だったので、皆さん印象が強いと思います。“あみまみちゃん”に関しては、亜美・真美って元気なキャラクターなので、演じて9年で初めて脱力系の演技をしたんです。皆さんもすごく笑ってくださったので、“あみまみちゃん”は人気なんだな、と(笑)。『キサラギ』は、ホントに映画化したいよね~。どうか映画化してくださ~い!(チラッ)。

仁後真耶子
第7話「大好きなもの、大切なもの」より
いなくなってしまった長介を見つけたやよいが、長介を抱きしめるシーン。
仁後 7話のどこも選べなくて、ホントは全部って言いたかったんですけど。響も伊織もお家に遊びに来てくれて、すごいうれしくて。アニメで演じていてこだわったのが、家族に対しての接しかただったんです。飾らない14歳の女の子が、家族を思う気持ちを出せたらいいなと思って演じていました。やよいが流す涙のポロポロ感とかもすばらしいので、ぜひDVDで観てください(笑)。

平田宏美
第17話「真、まことの王子様」より
プロデューサーとのデートが終わった真が事務所に帰ってきて、プロデューサーとの会話を回想するシーン。
平田 一瞬でも真がお姫様になれた瞬間だと思うんです。そしてここから、みんなが求める仕事をマジメにやっていく。きっと、つぎの日ぐらいに「こんな仕事やりたくないよぉー!」とわがままを言うと思うんですけど、そこもまたかわいいんです(笑)。

 そのほか、『アイドルマスター』スタッフが選んだ、キャラクターがイチバン輝いていたシーンとして、“Night C@RNIVAL!”では三浦あずさ、如月千早のシーンが上映された。あずさは、第8話「しあわせへの回り道」より、石油王が求婚するシーン。千早は第20話「約束」で、過去の呪縛から解き放たれ、『約束』を熱唱するシーンがそれぞれ挙げられた。多くの人が感動を覚えたであろう千早のシーンでは、仁後が思わず感極まってしまうというひと幕も。

 続いては、私服衣装に衣替えをしたキャスト陣による、お待ちかねのライブパート。『乙女よ大志を抱け!』(中村)、『黎明スターライン』(下田)、『ALRIGHT*』(浅倉)、『Brand New Day!』(沼倉)、『フラワーガール』(原)、『キラメキラリ』(仁後)、『チアリングレター』(平田)、『マリオネットの心』(長谷川)の計8曲が披露された。『キラメキラリ』をライブでひとりで歌うのが数年ぶりだったという仁後からは、「みんながかわいいって褒めてくれますけど、私、32(歳)です(笑)」と名言(?)が飛び出す。また、アニメ第17話のエンディング曲『チアリングレター』をライブで初めて歌った平田は、「真にとって初のバラードなので気合を入れたら、ゲネプロのときに“力強い”と言われた……」というこぼれ話で会場を沸かせていた。トークの後はキャスト陣が再び白い衣装に着替え、『自分REST@RT』に突入。8人による圧巻のパフォーマンスで、会場のボルテージは最高潮に達した。

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 会場のプロデューサーたちの声に応えたアンコール曲は、アニメ版第1期のオープニング曲である『READY!!』。ステージ上のキャストとプロデューサーが一体となった合唱は、ライブのトリを飾るにふさわしい熱気だった。その後、中村は会場のファンへ、3つの約束をお願い。「横浜アリーナで、私たちとまた会ってください」、「ずっといっしょにいてください」、とふたつの約束を語った後、「この言葉を誓いの言葉としていっしょに言ってください」と続け、おなじみの「2012年もアイマスですよ、アイマスー!」というコールでライブを締めくくった。

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 なお、横浜アリーナでのライブは、2012年の6月23日、24日に開催予定。全国のプロデューサーは、中村との約束を果たすためにも、ぜひ横浜へと駆けつけるべし!

■THE IDOLM@STER WINTER C@RNIVAL! Night C@RNIVAL
セットリスト
01. CHANGE!!!!
02. 乙女よ大志を抱け!
03. 黎明スターライン
04. ALRIGHT*
05. Brand New Day!
06. フラワーガール
07. キラメキラリ
08. チアリングレター
09. マリオネットの心
10. 自分REST@RT
11. READY!!