最新作を待ち望んだファンが集合

 2011年12月4日、東京・池袋のヤマダ電機 LABI1池袋 モバイルドリーム館にて、コーエーテクモゲームスのPlayStation Vita用ソフト『真・三國無双 NEXT』(2011年12月17日発売予定)と、プレイステーション3・Xbox 360用ソフト『無双OROCHI2』(2011年12月22日発売予定)の店頭体験会が行われた。

 どちらも注目度の高いタイトルということだけあり、会場には体験会開始前から多くのファンが訪れた。整理券配布が開始されたのは12時30分ごろだったが、『無双OROCHI2』の整理券は、30分も経たないうちに配布終了してしまうほどの人気だった。

開発者トーク&インタビューで未公開情報が飛び出した!? 『無双OROCHI2』&『真・三國無双 NEXT』体験会リポート_01
開発者トーク&インタビューで未公開情報が飛び出した!? 『無双OROCHI2』&『真・三國無双 NEXT』体験会リポート_02
▲記者がカメラをセッティングしているあいだに、『無双OROCHI2』整理券配布は終了してしまいました……。

 参加者は、複数用意されたステージの中からひとつを選んでプレイすることができた。なお、体験可能なステージ数は、『真・三國無双 NEXT』が3ステージ、『無双OROCHI2』が5ステージ(夷陵の戦い、上田城の戦い、洞口の戦い、姉川の戦い、定軍山の戦い)。『無双OROCHI2』は大型モニタでの試遊が可能だったため、多くの来場者が足を止め、その画面に見入っていた。

開発者トーク&インタビューで未公開情報が飛び出した!? 『無双OROCHI2』&『真・三國無双 NEXT』体験会リポート_03
開発者トーク&インタビューで未公開情報が飛び出した!? 『無双OROCHI2』&『真・三國無双 NEXT』体験会リポート_04
▲『無双OROCHI2』試遊の様子。
開発者トーク&インタビューで未公開情報が飛び出した!? 『無双OROCHI2』&『真・三國無双 NEXT』体験会リポート_05
開発者トーク&インタビューで未公開情報が飛び出した!? 『無双OROCHI2』&『真・三國無双 NEXT』体験会リポート_06
▲チームメンバーで行う真・合体技。かっこいいカットインとド派手な演出に思わず眼が留まる。思わず記者もシャッターを押す。
開発者トーク&インタビューで未公開情報が飛び出した!? 『無双OROCHI2』&『真・三國無双 NEXT』体験会リポート_07
開発者トーク&インタビューで未公開情報が飛び出した!? 『無双OROCHI2』&『真・三國無双 NEXT』体験会リポート_08
▲もっとも大きなモニタの前には、多くの来場者が集まった。
▲こちらは『真・三國無双 NEXT』の試遊台。スタッフの方がつねに付き添い、丁寧に操作方法を解説していた。
開発者トーク&インタビューで未公開情報が飛び出した!? 『無双OROCHI2』&『真・三國無双 NEXT』体験会リポート_09
開発者トーク&インタビューで未公開情報が飛び出した!? 『無双OROCHI2』&『真・三國無双 NEXT』体験会リポート_10
開発者トーク&インタビューで未公開情報が飛び出した!? 『無双OROCHI2』&『真・三國無双 NEXT』体験会リポート_11
開発者トーク&インタビューで未公開情報が飛び出した!? 『無双OROCHI2』&『真・三國無双 NEXT』体験会リポート_12
▲プレイした人には、『無双OROCHI2』特製クリアファイルがプレゼントされた。表面にはキービジュアル、裏面には華やかなキャラクターたちの姿が。

 なお、両タイトルの体験会は、今後も各年で行われる予定。詳しいスケジュールは、こちらのページで確認しよう。

開発スタッフのスペシャルトークショウをリポート!

開発者トーク&インタビューで未公開情報が飛び出した!? 『無双OROCHI2』&『真・三國無双 NEXT』体験会リポート_13
▲鈴木亮浩プロデューサー(右)、中臺重人ディレクター(左)。

 体験会開始前には、『無双OROCHI2』の鈴木亮浩(すずき あきひろ)プロデューサー、中臺重人(なかだい しげと)ディレクターがトークショウを行い、実機プレイを交えて『無双OROCHI2』の魅力を語った。ここでは、その模様をリポートする。

 この『無双OROCHI2』の世界は、“妖蛇”と呼ばれる謎の生物によって、崩壊の危機を迎えている。ゲーム開始時は、3人の武将――司馬昭、馬超、竹中半兵衛しか生き残っていない状態だ。その3人の前に現れるのが、新キャラクターのかぐや。プレイヤーは、彼女の力を使って過去に戻り、かつて救えなかった武将を助け出し、仲間を増やしていくことになる。

 登場するキャラクターはシリーズ最大の120人以上。『真・三國無双』シリーズからは、『真・三國無双6 猛将伝』までに登場するすべてのキャラクター。『戦国無双』シリーズからは、『戦国無双3 Z』までに登場するすべてのキャラクターが登場する。宮本武蔵や佐々木小次郎、石川五右衛門など、最新作『戦国無双3 Z』では登場しないキャラクターもばっちり収録されている。ほかにも、既出のとおり、オリジナルの新キャラクターや、コーエーテクモゲームス作品の他タイトルのキャラクターが登場する。

 これだけのキャラクター数ということで、開発にはかなりの苦労があったと鈴木氏は語る。データ量がとにかく多く、矛盾のないようにセリフを書くのもたいへんだったが、キャラクター数を減らすのはどうしてもいやだったため、スタッフ一同努力したとのこと。また、中臺氏は、仲間集めが単純な作業にならないよう苦心したとのことで、あるキャラクターを救えなかった過去で行動すると、その行動した瞬間から、状況が変わり始めるような仕掛けを作り、工夫したと述べた。

 なお、お気に入りのキャラクターとして、鈴木氏はかぐや、中臺氏は張コウとナタ(※コウ、ナタはゲーム内では漢字表記)を挙げた。鈴木氏は、かぐやの外見作りには相当気を遣ったとのことで、平安美人でありながら、現代の人々に受け入れられるような顔を目指して作ったという。ミニスカート風の十二単も相当こだわって作ったとのことなので、かぐやの造形にはぜひ注目してほしいと語った。中臺氏は、遊びやすいキャラクターとして張コウを推す一方、以前開発に携わったプレイステーション用ソフト『封神演義』にもナタが登場していたという縁から、ナタを推した。

開発者トーク&インタビューで未公開情報が飛び出した!? 『無双OROCHI2』&『真・三國無双 NEXT』体験会リポート_14
開発者トーク&インタビューで未公開情報が飛び出した!? 『無双OROCHI2』&『真・三國無双 NEXT』体験会リポート_15

 続いて、中臺氏の実機プレイによるシステム解説が行われた。移動からの連続攻撃をスムーズに繋げられる“ダッシュチェイン”、ガード中にタイミングよくボタンを押すと敵を弾き返せる“ブレイクガード”、キャラクター切り替え時に攻撃をつなげられる“スイッチコンボ”や3人でくり出す“真・合体技”など、さまざまな新要素が疲労された。また、陣地でキャラクターと会話することで、行ける過去が増えるという流れも確認できた。

 なお、この解説プレイで使用されたステージは“姉川の戦い”。『NINJA GAIDEN』シリーズとのコラボレーションステージで、先へ進んでいくと、コラボキャラクターであるリュウ・ハヤブサが登場! BGMもばっちり『NINJA GAIDEN』仕様になっていた。

開発者トーク&インタビューで未公開情報が飛び出した!? 『無双OROCHI2』&『真・三國無双 NEXT』体験会リポート_16
開発者トーク&インタビューで未公開情報が飛び出した!? 『無双OROCHI2』&『真・三國無双 NEXT』体験会リポート_17
開発者トーク&インタビューで未公開情報が飛び出した!? 『無双OROCHI2』&『真・三國無双 NEXT』体験会リポート_18
開発者トーク&インタビューで未公開情報が飛び出した!? 『無双OROCHI2』&『真・三國無双 NEXT』体験会リポート_19
開発者トーク&インタビューで未公開情報が飛び出した!? 『無双OROCHI2』&『真・三國無双 NEXT』体験会リポート_20

 最後に、「前作からけっこう時間を要してしまいましたが、ようやくお届けできると、スタッフ一同喜んでいます。ぜひ体験会でプレイしてください。120人以上が登場するストーリー、爽快感の増したアクションにご期待ください」(中臺氏)、「本作はとにかくキャラクターが多く、太く長いストーリーを用意しています。すごく長く遊んでいただけると思います。これから情報を出していく予定ですが、じつはダウンロードコンテンツの企画も立てていて、来年1月ぐらいから衣装やシナリオを配信していきますので、こちらも楽しみに待っていてください」(鈴木氏)とふたりからメッセージが贈られ、トークショウは終了した。

鈴木プロデューサー、中臺ディレクターに直撃インタビュー!

――ファンの方々の反応をご覧になっての感想を教えてください。
鈴木 2009年に発売しました、『無双OROCHI Z』の評判が本当によかったので、皆さんが今作にも非常に期待してくださっていることが伝わってきました。多くの方に来ていただけてよかったです。

――コラボキャラクターの人選の理由は?
鈴木 コーエーとテクモが合併して2年以上経つのですが、じつはゲームに直接キャラクターが関係するコラボレーションはまだなかったんです。いつかやりたいとはずっと思っていて、よくTeam NINJAの早矢仕洋介プロデューサーとも話をしていたんですよ。『無双OROCHI』シリーズであれば、互いのキャラクターが登場しても問題ないので打ってつけだろう、と。ですので、リュウ・ハヤブサとあやねはすんなり決まったんです。旧コーエーのキャラクターについては、いろいろ迷ったのですが、アクションゲームに親和性の高いキャラクターを考えた結果、ネメア、ジャンヌ・ダルク、アキレウスを選びました。

――『遙かなる時空の中で』なども、戦えそうなキャラクターがいますが……。
鈴木 じつは、検討はしたんですけど……でも、さすがに、ということで。

――次回はぜひお願いします!
鈴木 (笑)。

――コラボキャラクターの操作方法は、『真・三國無双』系なのでしょうか、『戦国無双』系なのでしょうか。
中臺 日本系のバックボーンがあるキャラクターは『戦国無双』系、そのほかのキャラクターは『真・三國無双』系になっています。

――今回、アクションが前回からかなり変わっていますね。
中臺 基本的に、アクションは進化させなければユーザーさんに楽しんでいただけませんので、そこは新しいものを入れていきたいと思っていました。前作をやったときに、物足りないなと思ったところをケアする要素……スイッチコンボやダッシュチェインなどを入れたことで、アクションがテンポよく楽しめるようになりましたね。合体技も、動いたほうが“合体技”と呼ぶにふさわしいと思いましたので、変更しました。いろんな人に楽しんでもらえるように、発動させやすく、派手にした結果が、“真・合体技”です。

――初めてシリーズをプレイする人が、安心して使えるようなキャラクターはいますか?
鈴木 おすすめは、かぐやです。序盤で仲間になるキャラクターで、最初はちょっと弱いのですが、ある程度成長させると、ダウン中の敵を拾ったりできるなど、使いやすくなりますので、本当におすすめですね。
中臺 最初から使える司馬昭、馬超、竹中半兵衛は、使いやすいよう調整していますので、おすすめです。ですが、ステージごとに“推奨キャラクター”が設定されていますので、各ステージでいろいろ試してみて、自分のお気に入りキャラクターを見つけていただければと思います。

――牛鬼と百々目鬼はプレイアブルですか?
鈴木 言っていいんでしょうか……じつは、操作できます(笑)。もともと隠しキャラクターなので、“120人以上登場”と言っている中には入っていないのですが。陣地での会話も用意されていますよ。

――セリフはすべて録りなおしですか?
鈴木 録りなおしです。すごくたいへんでしたよ。
中臺 2ヵ月かかりました。友好度の段階が変わるとセリフも変わるので、たいへんでしたね。

――最後にひとことお願いします。
中臺 前作からかなり経ってしまいましたが、皆さんにいいものをプレイしていただきたいと開発陣ががんばって作りましたので、ぜひ楽しんで、盛り上がっていただきたいなと思います。
鈴木 今回、いちばんのこだわったのはストーリーです。少し進むと、先が見たくてどんどんプレイしてしまうようなストーリーになっていますので、年末年始のお休みを利用して、どっぷり浸かっていただければと思います。製品版そのものもボリュームたっぷりですし、ダウンロードコンテンツもありますので、そちらもお楽しみください。