●チーム日勤がキラ☆ふわトーク!

 2011年9月29日に発売予定のPSP用ソフト『白衣性恋愛症候群』。同作のWebラジオ“白恋ラジオナースステーション”の配信が、2011年8月3日より開始された。同番組は、阿澄佳奈と原由実による“チーム日勤”と、喜多村英梨と水野愛日による“チーム夜勤”が入れ替わりで毎週お届けしていくという内容。今回は、チーム日勤の阿澄と原がラジオ本放送第1回の収録後に番組の聴きどころやゲームの魅力について語ってくれた。

shirokoi03
shirokoi04

▲チーム日勤の原由実(左)と阿澄佳奈(右)。


――今回ふたりが演じられたキャラクターについて、簡単に自己紹介をお願いします。
阿澄佳奈(以下、阿澄) 私が演じる沢井かおりは新米看護師で、百合ヶ浜総合病院にやってくるところから物語がスタートします。ただ、百合ヶ浜総合病院に就職する前に、九死に一生を得たという経験をしていまして、その経験がその後のかおりにも影響を与えてくる、というようなお話になっています。かおり自身は、病院での生活にてんてこ舞いになりながらも、いろいろな人たちとの出会いを経て、どう成長していくのだろうか……という、いろんな可能性を持った女の子です。
原由実(以下、) 山之内やすこさんは、かおりちゃんの先輩看護師です。かおりちゃんにいろいろ指導することもあれば、主任さんからの指示を後輩たちに伝えるという、橋渡し的な役割をしています。じつはすごい趣味を持っているんですが、どんな趣味かはゲームをプレイしてからぜひチェックしてみてください。おちゃらけているところもあるし、真面目になるところもあったりして、いろんな一面を持っている女の子で、すごく……えーっと、すごく……。
みやざー おもしろい人ですね。
 そ、そう! そうですそうです。それを言いたかったんです(笑)。おもしろいキャラクターです。

――ゲームの収録時に難しかったところはありましたか?
阿澄 まったく聞いたことのないような専門用語がたくさん出てくるという部分ですね。ただ、かおりはまだ新米看護師という設定があるので、たどたどしくても大丈夫という点では、ほかの皆さんに比べてやりやすかったんじゃないかな、と(笑)。ほかのキャラクターたちは当たり前のように難しい言葉が出てきて、それを当然のように言わなくてはいけないですから、たぶんたいへんなんだろうなって。
 そうなんですよね。ふだん聞きなれない医療の専門用語が本当に難しくて。やすこさんは関西弁のキャラクターなんですが、私自身関西出身なので、いつもに比べるとやりやすかったです。ふだん標準語のキャラクターを演じるときは、たまにアクセントがわからない単語が出てくると、アクセント辞典で調べたりなんてこともあるので(笑)。ただ、医療の専門用語は読みかたもややこしいですし、イントネーションも難しかったですね。

――演じていて、お気に入りのセリフなどはありましたか?
阿澄 かおりは擬音がすごく多かったです。驚いたりしたときの言葉が、「これをどう声にするんだろう!?」という、見たこともない単語が多くて(笑)。ちょっと変わった単語で驚いてしゃべるという部分で、かおりらしさが出ていたらいいな、と思いつつ、一生懸命驚きました。
 印象に残っているセリフというよりも、急にお芝居を始め出すんですよね。かおりちゃんとはつみさんのお芝居を勝手にひとりで始めてしまったり。しかも、それがかなりぶっ飛んだ内容だったりしたので、演じていてすごく楽しかったです。

――ちなみに、擬音の具体例はありますか?
阿澄 今日収録したラジオのドラマパートでもありましたが、シーンごとにぜんぜん違うんですよ。同じ擬音はあんまりなかったりしますね。……そうだなぁ、……「はひ」というのはぜんぜんふつうのほうで、今回、「ほぎゅ」という擬音がありました(笑)。聞いたことのないような擬音がいっぱい出てきます。

――自分の演じられたキャラクター以外で、気になるキャラクターはいますか?
阿澄 堺さゆりさんですね。ホントに難しい女の子だったので、かおり自身が戸惑ったりすることがイチバン多いキャラクターだったんです。その分、やっぱり興味は惹かれますよね。
 なぎささんというキャラクターがいて、そのキャラクターのお話がすごく印象に残っています。ちょっと身震いするようなお話なんですよ。これはもうぜひプレイしていただいて、お楽しみいただきたいです。一見明るそうに見えるキャラクターなんですけれど、中に秘めているものが深すぎてビクビクしちゃうぐらい衝撃的なお話があったりとか、すごく気になるキャラクターですね。

――ちなみに自分が担当したキャラクター以外で、演じてみたいキャラクターはいますか?
阿澄 絶対できないですけれど、関西弁に憧れます(笑)。実際に振られたら、「そんなのできません!(泣)」ってなっちゃいますけど。方言キャラはいいですよね。
 私は大塚はつみ主任ですねー。彼女はけっこう怒ることが多いんですよ。わりと私はふだん怒られることが多いので、ちょっと怒ってみたいな、という願望がありますね(笑)。あっ、お話の中ですよ、ふだんではなくて。
阿澄 たしかに怒ってる姿が想像つかないね(笑)。
 そうなんです。あんまり怒らないので、お芝居だけでも怒ってみたいです。

――ゲーム中、印象に残ったシーンはありますか?
阿澄 想像以上に病院の看護師として奮闘するキャラクターたちの姿がリアルに描かれていることが印象的でした。こんなシーンもゲームで描いちゃうんだ、というところまでしっかりと描かれているので、演じるのが楽しかったですね。
 現役の看護師さんがシナリオを書いてらっしゃるということで、いろんな医療知識を知ることができるんです。ふだんの自分たちの勉強になるようなことも出てくるんですよ。たとえば、女の子だったらダイエットとか。いま私自身はダイエットをしているわけではないんですけれど、年齢を重ねていくごとにいままでどおり食べていたら、太ってしまうと思うので(笑)。
阿澄 食べるのが大好きだからね(笑)。
 そうなんです(笑)。そういうときに、ためになるような知識がいっぱいあります。それこそダイエット以外にも、ふだん使えるような知識がたくさん知ることができるので、自分でもすごく勉強になりましたし、実際にプレイしていただく方にも勉強になると思います。

――プレ放送と本放送第1回のラジオの収録を終えて、手応えはいかがですか?
阿澄 楽に、楽しくお話できるお相手だなって思いました。ほぼ初対面なんですけれど、それなのに気楽に私自身楽しんでやれるので、ありがたいな、と思います。
 私もすごく不思議なんですけれど、話していて自然に話せるんですよね。あすみんとは、今日でお会いするのが2回目になるんですが、すごく話しやすくて、いい意味で遠慮なくお話しできるところがすごくありがたいです。

――ラジオの中でドラマを録られたということで、ゲームの収録はおひとりでされていると思いますが、掛け合いはやっぱり感覚が違いますか?
阿澄 うれしかったです。「ああ! こんな風なんだ!」って。関西弁の山之内さんのおしゃべりがどんな風になるのか気になっていたので、実際に掛け合いをしてみたら、本当に楽しかったですね。
 私も同じく、うれしかったですね。ゲームの台本を読んだのはけっこう前だったんですけれど、読んでいたときから擬音の部分や、「これ、どんな感じに表現するんだろう!?」と思っていたところを生で聴くことができたので。やっぱり掛け合いだと楽しくお芝居できますからね。

――今回ラジオの収録が2回目ということなんですけれど、1回目に比べてここが変わったというところがあれば。
阿澄 初対面がプレ放送だったんですが、そのときはどんな人なのかもまったくわからない状態だったので、お互いだいぶ探り探りでしたね(笑)。今回から、「もっと聞き出したい」という気持ちがお互いに出てきたんじゃないかな、と思います。いまは、「こういう反応をするんだ」とか、「こういうの好きなんだ」みたいな情報が、ひとつずつ増えていくのが楽しいです。
 プレ放送のときが初対面だったので、ちょっと探り合っている部分というのもたしかにあったんですけれど、2回目になるとテンションがプレ放送よりは高くなっていますね。そのテンションに皆さんもついてきていただけたらな、と思います。

――ラジオの聴きどころを教えていただければ。
阿澄 “申し送り”がおもしろいです(笑)。“申し送り”というコーナーがあって、このラジオは日勤・夜勤とふたつのチームに分かれてお送りしていくんですけれど、その日勤チームから夜勤チームへ、夜勤チームから日勤チームへ申し送りをするという、交換ノートみたいなコーナーをやっているんです。それが毎回……ってまだ1回しかやってないんですけれど(笑)、楽しみですね。どんな反応が返ってくるのか。
 放送しながら書いてるので、内容がけっこうざっくりとしているんですよ。「こんにちわ」という文字がすごく大きかったり(笑)。もうひとつのチームと交流していくことが、すごく楽しいです。あとは“白恋プラシーボ科!?”という、実際にプラシーボ効果(※薬効成分を含まないプラセボ(偽の薬)を薬だと偽って投与された場合、患者の病状が良好に向かってしまうような、治療効果のこと)を試すコーナーがあるんですけれど、そのコーナーが私は好きですね。
阿澄 ほかのコーナーとしては、“処方箋”という、「こういうセリフを言ってもらえると元気になれる!」というセリフを募集して、エンディングで言うコーナーがあるんですけれど、……いろんな需要があるんだな、と(笑)。
 やさしい感じで言われるほうが好きな人とか、厳しくビシバシ言われるほうが好きな人とか、いろんなタイプの方がいるんですよね(笑)。

――おふたりは、看護師さんとの思い出などはありますか?
阿澄 私、痛いのが苦手で、注射とか歯医者が苦手なんですよ。小学校6年生ぐらいまでは泣き叫んで嫌がっていたので、たいへんお世話になったというか、ご迷惑をおかけしたなと(笑)。小学校6年生というとそこそこ大きいじゃないですか。なのに、泣き叫んで申し訳なかったな、という気持ちはありますね。あとは、いまはほとんど出ないんですけれど私はぜん息を持っていて、そういうときにもお世話になったりはしていたので、この人に任せていればいいんだな、という絶対的な安心感はすごいな、と思います。偉大だな、と。
 あすみんのお話が小6ということだったので、たいへん言いにくいんですけれど、私は17歳ぐらいのときに筋肉に打つ注射をしたんですけれど、針をスッと入れた瞬間にものすごい激痛が走るんです。そのときは、私も17歳になっているのにけっこうわんわん泣いてしまって(笑)。注射が終わったあとも、しくしく泣いていたんですけれど、付き添っていた親が診察室に入ってきたときに、看護師さんが「娘さん、わんわん泣いてはりましたよ」って言ってしまって(笑)、あとで親にこっぴどく怒られたという苦い思い出はあります。

――それでは最後に読者の皆さんにひと言メッセージをお願いします。
阿澄 いろいろなタイプの女の子たちとの、いろいろな人生を体験させていただけたので、とてもおもしろかったです。とても演じ甲斐のある作品でした。ですので、隅から隅まで、どのストーリーも楽しんでいただけたらと思います。ラジオのほうも、始まったばかりなんですけれど、これからもっとおもしろくなっていきそうな予感がしているので、皆さんにも気楽に楽しんでいただけるようなラジオをやっていけたらいいな、と思っておりますので、よろしくお願いします。
 ゲームはセリフの量もすごくて、たくさんのエンディングがあるので、1度遊び終わっても何度でも遊べるようなステキなゲームです。ぜひ、たくさんプレイしていただきたいな、と思います。ラジオも2回目まで録ったんですけれど、自分もすごく楽しみながら収録しましたので、皆さんもメールなどをお送りいただいて、番組に参加していただきたいな、と思います。よろしくお願いします。

shirokoi01
shirokoi02