対馬皐月役・佐倉綾音さんインタビュー

公開日時:2017-04-20 12:00:00

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――ゲームのボイス収録を終えての、本作の感想を教えてください。

佐倉綾音さん(以下、佐倉) 皆さんがどのヒロインのルートを選んでゲームを進めていくんだろうと、気になるところではあります。キャストとしては、ひとりのキャラクターについて、さまざまなエンディングのルートのボイスを収録しているのですが、その分岐では楽しい展開になったり、悲劇的な展開になったりといろいろな展開を迎えるので、気持ちを切り換えつつ、1日で演じなければならないのが大変でした。泣き叫んだシーンのボイスを撮ったつぎの瞬間には平和な日常のボイスを撮ることもあって。気持ち的な部分に加えて物理的な喉の負担や自分に対してのケアにも気を遣う収録でした。

――担当されるキャラクターの物語には、どのような感想を持たれましたか?

佐倉さん ボイスの収録をする際には事前に台本を頂戴するのですが、その台本がかなりぶ厚くて、これはかなりヘビーな収録が始まりそうだ、と思いました。物語の前半部分は、いわゆる恋愛シミュレーションゲームのような展開になっているのですが、それが続くと思っていたら、相当重い展開や生死にかかわる展開も出てきて、台本を読み進めていて驚く場面も多かったです。とはいえ非常に読みやすく、感情移入しやすいテキストになっていたので、演じる側としても楽しく収録できました。

――演技について、開発スタッフからはどのような要望がありましたか?

佐倉さん 最初は主人公のことを、どちらかというと嫌いというスタンスだったのですが、「皐月との恋愛模様が描かれるルートに入ったら、違う子にすら見えるくらい対応や声色を変えてしまってください」とのディレクションだったので、彼女に対する印象がかなり変わりました。スタッフさんからいただいたオーダーはそのくらいで、あとは比較的おまかせといった感じでした。

――担当したキャラクターにはどんな印象を持たれましたか?

佐倉さん 基本的には、すごくクールで感情を表に出さない性格のキャラクターなのですが、ストーリーを進めるにつれてとても激しい感情が出てきます。泣き叫んだり、激しく声を出すこともあって、クールだけど、ただただクールなだけではいられない女の子でした。また、男性に対しての態度と、ヒロインのひとりの若槻悠乃を筆頭とした、“自分が愛すべきと思っている相手”に対しての態度の落差は、終始意識して演じました。好きな人に対してはグイグイいくというか、距離感を近く持って接していて、とくに悠乃に対しては、親愛以上の愛情を持っている面があるので、悠乃に危害を及ぼす可能性のあるものに対しては、かなりきつく接します。皐月の悠乃に対する優先順位の高さみたいなものは、ゲームをプレイして感じ取っていただけるのではと思います。

――イベントシーンで印象に残ったセリフやシーンはありますか?

佐倉さん かなりネタバレになってしまうので詳しくはお話できないのですが、皐月ルートの物語の終盤の展開は、どれも胸を打つものがありました。あと、学校に忍び込むようなシーンがあって、学校に忍び込むって聞くとちょっとワクワクするものがあると思いますが、このシーンではそういった気持ちではいられない展開になっていて……。また、皐月の家庭事情が掘り下げられるシーンはとても印象に残っています。このシーンの親子のやり取りがよくて、皐月の感情もご両親の感情も理解できたとき、とても切ない気持ちになりました。

――対馬皐月のテーマソングについてのご感想もお伺いさせてください。

佐倉さん 彼女のイメージどおり、かなりシリアスな曲になっています。ですが、歌詞の中身は殺伐としているわけではなくて、愛が感じられるものだなと感じました。曲のタイトルにもなっていますが、クールな皐月の一面も残しつつ、人間としての体温が残っているような、どこか暖かい雰囲気の仕上がりになったらいいなと思いながらの収録でした。とってもクールな彼女なのですが、どこか想いだったり、やさしさだったり、皐月の人間らしい部分が出せたらいいなと。また、スタッフの方からは、「曲の1番と2番でニュアンスを変えてください」というオーダーをいただきました。それこそ、主人公と出会うまえと出会ったあとのようなイメージですね。まだ皆さんは1番しか聴かれていないと思いますが、1曲すべてのフレーズを聴いていただいた後に皐月ルートをプレイされると、曲に対する印象が変化するのではないでしょうか。

――最後に『Song of Memories』を期待するファンへのメッセージをお願いします。

佐倉さん キービジュアルや、ゲームのチラシ、ホームページなどをご覧になって、ゲームの雰囲気はなんとなく感じ取っていただけていると思いますが、どうにも一筋縄ではいかない作品になっているようです。皐月は、最初は主人公に対する態度が強く、何を考えているかわからないようなキャラクターなのですが、ゲームを進めれば進めるほど、彼女が置かれている境遇が明かされていって、胸を打つものがあると思います。よろしければ、皐月ルートもプレイしていただけるとうれしいです。

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