エンディングのエビス丸にビックリ!

 1989年(昭和64年)1月4日は、ファミリーコンピュータ用ソフト『がんばれゴエモン2』が発売された日。本日で35周年の節目を迎えました。

『がんばれゴエモン2』35周年。ゴエモンの相棒エビス丸の登場でコミカルなギャグ要素がアップ! ご当地ネタが詰まった日本巡りが楽しい【今日は何の日?】

 アーケードの『Mr.五右衛門』をアレンジした第1作『がんばれゴエモン!からくり道中』に続く『がんばれゴエモン』シリーズの第2弾。ほかにも『2』が付く『がんばれゴエモン2 奇天烈将軍マッギネス』という作品がありますが、そちらは1993年にスーパーファミコンで発売された別の作品です。

 義賊のゴエモンを主人公としたアクションが魅力の『がんばれゴエモン』シリーズは、江戸時代を舞台にした和風な世界観が特徴。第2作となる本作は、青地の忍び装束と関西弁がトレードマークのエビス丸が登場します。エビス丸はステージクリアー時にゴエモンがばらまいた小判を意地汚く拾おうとする、ひょうきんで愛すべきキャラクターでした。また、登場する敵キャラクターもコミカルなものが増え、にぎやかで楽しい『がんばれゴエモン』シリーズの雰囲気を決定付けましたね。

『がんばれゴエモン2』35周年。ゴエモンの相棒エビス丸の登場でコミカルなギャグ要素がアップ! ご当地ネタが詰まった日本巡りが楽しい【今日は何の日?】
『がんばれゴエモン2』35周年。ゴエモンの相棒エビス丸の登場でコミカルなギャグ要素がアップ! ご当地ネタが詰まった日本巡りが楽しい【今日は何の日?】

 ゲームシステムは前作同様の横スクロールアクション。九州地方の牢屋に捕まっていたゴエモンとエビス丸が、からくり城の財宝を目指して日本を横断する展開になっています。最初にゴエモンひとりで遊ぶか、ゴエモンとエビス丸の2人同時プレイで遊ぶか選択可能。ゴエモンはキセル、小判、ネズミ花火、エビス丸は笛、かんしゃく玉、手裏剣を武器に戦います。ゴエモンとエビス丸は武器の性能が異なるだけで、そのほかの基本性能に差はありませんでした。

 前作より短い全10ステージの構成ですが、肥前エリアの背景に熊本城と阿蘇山が見えたり、土佐エリアに土佐犬が出現したりと、各エリアのご当地ネタが豊富に用意されており、魅力が濃縮されていました。飯屋のアイテムも“かすてえら”や“ういろう”などのご当地食品が出てくるのでプレイしていてお腹が空きましたね。

『がんばれゴエモン2』35周年。ゴエモンの相棒エビス丸の登場でコミカルなギャグ要素がアップ! ご当地ネタが詰まった日本巡りが楽しい【今日は何の日?】
『がんばれゴエモン2』35周年。ゴエモンの相棒エビス丸の登場でコミカルなギャグ要素がアップ! ご当地ネタが詰まった日本巡りが楽しい【今日は何の日?】

 衝撃だったのはエンディング。じつはエビス丸は“へんしんからくりの術”で変身させられた〇〇であったことが明かされます。温泉で女湯に入らないと回復しないのが変だな~と思ってプレイしていましたが、このサプライズには筆者も驚きました。なお、続編『がんばれゴエモン外伝 きえた黄金キセル』ではエビス丸は本作の本編中とほぼ同じ姿で登場。ゴエモンとも初対面という設定になっていました。

 ちなみに、昭和64年は1月1日から7日の1週間しかなかったため(※)、昭和64年に発売されたタイトルはファミコンを含めた全ハードで『がんばれゴエモン2』と『スペースハリアー』、『100万$キッド 幻の帝王編』の3本のみとなり、かなりレアな1本と言えます。

※以降は平成元年。

これまでの今日は何の日?

※写真はバーチャルコンソール版のものです。