伝説の名作22年ぶりの続編
2013年(平成25年)12月26日は、ニンテンドー3DS用『ゼルダの伝説 神々のトライフォース2』が発売された日。本日で発売から10周年の節目を迎えたことになる。
『ゼルダの伝説 神々のトライフォース2』は、任天堂から発売されたアクションアドベンチャーゲーム。絶大な人気を誇るスーパーファミコン初期の名作『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』から約22年ぶりとなる続編だ。
2013年4月に配信されたニンテンドーダイレクトで初お披露目となったときは、まさかの続編の登場にファンの誰もが驚かされたのではないだろうか。しかも当初は2014年前半に発売を予定していたにも関わらず、前倒しとなって年内発売を実現してしまったのだから二度びっくりしたはずだ。
本作の舞台となるのは『神々のトライフォース』と同じ世界。かつて冒険をくり広げた時代から果てしない時が経過した遥か未来のハイラルで、別人の新たなリンクが再びトライフォースを巡る旅に出る。
おもしろかったのは、同じ世界を舞台にしているだけに前作の名残とも言える懐かしい景色をたくさん見られたこと。前作の熱心なファンであるほどニヤリとさせられる場面が多かったんじゃないかな。トップビューのフィールドはニンテンドー3DSの立体視で見ると高低差がよくわかるようになっていたので、生まれ変わった世界に感動した人もいたのでは?
また、緑豊かな世界“ハイラル”と対を成すパラレルワールドのような暗く荒廃した世界“ロウラル”も存在。リンクはいたるところにある世界の亀裂からふたつの世界を行き来して、最終的には両方の世界を救う戦いへと身を投じていくことになる。ハイラルで到達できない場所へ、ロウラルを経由してから向かうといった仕掛けもあり、冒険の壮大さをひしひしと感じさせられたものだった。
『神々のトライフォース2』ならではの要素と言えば、リンクが壁画になって壁面を移動するギミックだろう。リンクはひょんなことから壁画になる能力を獲得するわけだが、壁画になることでわずかな隙間を抜けて行けない場所へ行ったり、転がってくる大きな岩を回避したりとさまざまな用途に使うことができた。
壁画になると視点がトップビューから、斜め上視点のクォータービューのような状態に変化。真上の視点では見えなかった隠された入り口が視認可能になるなど、謎解きに利用できる点も新鮮な感覚で楽しめた。
『ゼルダの伝説』シリーズのお約束として、ダンジョンで手に入れたアイテムを使ってつぎのダンジョンを探して攻略する、といった感じのものがあると思うが、『神々のトライフォース2』では途中から順不同でダンジョンに挑めるのが新鮮だった。
弓矢やブーメラン、フックショットなどの攻略に必須なアイテムを“ラヴィオの店”でレンタル可能になっていて、攻略したいダンジョンに合わせて借りればいいのだから何とも新しい。リンクが1度やられるまでずっと使い続けられたし、もちろん、ルピーをたくさん貯めればキチンと買い取りだってできる。買い取ればアイテムの強化もできたので、やっぱり欲しくなってしまうというわけだ。
すれちがい通信にも対応していて、ほかのプレイヤーが“シャドウリンク”としてプレイヤーの世界へ降臨。大量のルピーという賞金を懸けてバトルできたのもいままでになかった要素だったんじゃなかろうか。ゲームが進んでいるシャドウリンクは装備が充実していて手強かったが、確かそのぶんルピーが多くもらえたんだったかな。
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