健気で愛らしいピクミンに岩と羽が追加

 2013年(平成25年)7月13日は、Wii U用ソフト『ピクミン3』が発売された日。本日で発売から10周年という節目を迎えた。

『ピクミン3』が発売10周年。3人の主人公を切り替えながらの探索でパズル要素に深みが増した作品。前作から約9年ぶりの登場だった【今日は何の日?】

 『ピクミン3』は、任天堂から発売されたアクションゲーム。リアルタイムストラテジーやパズル的な要素を多分に含んでいて既存のジャンルにキッチリ当てはめるのはなかなか難しいのだが、公式サイト上では“AIアクション”と表記されている。

 2001年10月に記念すべき1作目が発売されて以来、20年以上続くシリーズ作品となっていて、最新作である『ピクミン4』が発売間近(2023年7月21日発売予定)ということもあってファンのみんなはワクワク、ソワソワと落ち着かない日々を過ごしているんじゃないかな。

 本作はそんなシリーズ作品のナンバリング3作目。プレイヤーはコッパイ星から派遣された調査隊の3人となり、食糧難に陥った故郷を救うことが目的なのだが、宇宙船の着陸事故でバラバラにはぐれてしまう。それぞれ別の場所へと墜落した隊員アルフ、ブリトニー、チャーリーは再び巡り合い、コッパイ星を救うことができるのか、といった物語になっている。

『ピクミン3』が発売10周年。3人の主人公を切り替えながらの探索でパズル要素に深みが増した作品。前作から約9年ぶりの登場だった【今日は何の日?】
『ピクミン3』が発売10周年。3人の主人公を切り替えながらの探索でパズル要素に深みが増した作品。前作から約9年ぶりの登場だった【今日は何の日?】

 “ピクミン”は隊員たちが現地で出会うことになる謎の生物。母体となるオニヨンから生まれて芽を出し、引っこ抜くと隊員たちの手足となってあらゆる指示に従ってくれる。

 命令すれば軍隊のように整列。何かに投げつければAIによって各自が判断し、重い物を運んだり障害物を破壊したりしてくれる。せっせと働く姿は健気でとても愛らしい。食べられて命の危険がある巨大な原生生物にだって果敢に突撃してくれるのだから勇敢だ。

『ピクミン3』が発売10周年。3人の主人公を切り替えながらの探索でパズル要素に深みが増した作品。前作から約9年ぶりの登場だった【今日は何の日?】
『ピクミン3』が発売10周年。3人の主人公を切り替えながらの探索でパズル要素に深みが増した作品。前作から約9年ぶりの登場だった【今日は何の日?】

 プレイヤーはそんな彼らを使い、フルーツを集めてジュースにして命をつなぎ、種を故郷へ持ち帰るのが最終目標となる。なお、ジュースがなくなるとゲームオーバー。果汁を絞って飲む演出を見て、実際に果汁100%ジュースが飲みたくなった人も多いのではないだろうか。

 ピクミンには赤ピクミンや青ピクミン、黄ピクミンなどの種類がいくつかあり、それぞれに得手不得手がある。状況に応じて彼らを使い分けていくのが本作のおもしろいところ。『ピクミン3』では硬い体でガラスや水晶を破壊できる“岩ピクミン”、空を飛びながら安全に移動したり物を持ち上げたりできる“羽ピクミン”が新たに追加されている。

 3人の隊員たちが合流した後は、それぞれが別働隊としてピクミンたちを率いて行動できるため、協力して道を切り開いていく楽しさが加わったのもよかった。

『ピクミン3』が発売10周年。3人の主人公を切り替えながらの探索でパズル要素に深みが増した作品。前作から約9年ぶりの登場だった【今日は何の日?】
『ピクミン3』が発売10周年。3人の主人公を切り替えながらの探索でパズル要素に深みが増した作品。前作から約9年ぶりの登場だった【今日は何の日?】

 2020年10月30日には、新要素を追加したNintendo Switch版の『ピクミン3 デラックス』が発売された。いま本作で遊びたい場合はこちらを選べば間違いないだろう。

 シリーズ最新作は前述の通り、2023年7月21日発売の『ピクミン4』。新たな相棒として宇宙犬の新米救助犬“オッチン”が登場。ピクミンが行けないような場所へ背中に乗せて移動できるほか、ピクミンの役割も果たしてくれる。見た目も案外かわいらしいので要注目だ。

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