KADOKAWA Game Linkageによる、特定のゲームに特化した“濃い総選挙”をお届けする新企画、“ゲーマー総選挙”。その第1回となる『バイオハザード』ゲーマー総選挙が、2023年3月18日の17時00分より放送された。
MCは声優の青木瑠璃子さん、解説役にはファミ通ドットコム編集部のででお、ゲストとして『バイオハザード』シリーズのプロデューサーである川田将央氏が出演。およそ90分にわたって、つぎつぎとランキングが発表されていった。
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事前に実施されたアンケートには、なんと約5000人ものプレイヤーが回答。回答に要した時間も平均で1時間12分と長く、いかにじっくり悩みながらまた思い出しながら回答してくれたかがわかる。
男女比の調査では、回答者の約3分の1が女性。ホラー、バイオレンス、グロテスクといった激しい要素を持つ『バイオ』シリーズではあるが、女性にもしっかりと支持されていることがわかる。
年齢層では30~39歳がもっとも多く、ついで20歳~29歳という結果に。リメイク作品や比較的新しい作品から始めたプレイヤーもいるとは思うが、第1作の『バイオハザード』が発売したのが1996年だったので、第1作からのファンが、いまもなお『バイオ』シリーズを愛してくれているということだろうか。
最初に遊んだシリーズ作品は?
その予想を裏付けるかのように、“最初に遊んだシリーズ作品”は、第1作『バイオハザード』と『バイオハザード2』が多くの票を獲得して1位と2位になった。『バイオハザード4』は、敵がゾンビではなくなったりアクション要素が増えるなど、それまでの『バイオ』とは大きく印象の変わった作品となっている。ここをきっかけに『バイオハザード』シリーズのファンになった人も多そうだ。
もっともやり込んだシリーズ作品は?
“もっともやり込んだシリーズ作品”では『バイオハザード4』が2位にトリプルスコアに近い差をつけて1位に。クリアー後に解放される“ザ・マーセナリーズ”というコンテンツの人気も要因だろうか。ちなみに川田氏によると、『バイオハザード4』が『バイオハザード』シリーズでもっとも多く移植されたタイトルとのこと。そのためプレイヤーが触れる機会も多かったのでは? とも予想していた。
もっとも“怖い”と感じたシリーズ作品は?
“もっとも怖いと感じたシリーズ作品”は、『バイオハザード7 レジデント イービル』が第1作『バイオハザード』に倍近い差をつけて1位となった。『バイオハザード7』は原点回帰をテーマに“恐怖”にフォーカスしたゲームデザインとなっており、トラウマレベルになるほどの恐怖シーンが数多く登場した作品だったので、ある意味納得の結果とも言えるだろう。
好きなキャラクターランキング
ここからは、キャラクターに関するランキング。好きなキャラクターと憎いキャラクターについて聞いたが、さすがに1名のみの選出では主人公ランキングになりそうということで、3名まで(敵・味方問わず。クリーチャーも含む)挙げてもらっている。
好きなキャラクターランキングでは、1位がレオン・S・ケネディ、次いで2位がジル・バレンタイン、3位にクリス・レッドフィールドという結果となった。ランクインしたキャラクターの多くは第1作『バイオハザード』や『バイオハザード2』で初登場したキャラクターというのも興味深い。その中で唯一『バイオハザード6』のみに登場したピアーズ・ニヴァンスが9位に。彼の衝撃的なラストシーンで感動した人も多いのではないだろうか?
ちなみに、放送では発表されなかった男性/女性別のランキングは、以下のようになっている。
- 男性部門
- 1位 レオン・S・ケネディ
- 2位 クリス・レッドフィールド
- 3位 アルバート・ウェスカー
- 4位 イーサン・ウィンターズ
- 5位 ピアーズ・ニヴァンス
- 女性部門
- 1位 ジル・バレンタイン
- 2位 エイダ・ウォン
- 3位 クレア・レッドフィールド
- 4位 レベッカ・チェンバース
- 5位 アシュリー・グラハム
憎いキャラクターランキング
憎いキャラクターランキングでは、1位はアルバート・ウェスカーに決定。これは多くの人予想していた通りの結果となったようだ。2位のニコライ・ジノビエフは『バイオハザード3』に登場した人物。『バイオハザード RE:3』をプレイした人ならば、記憶に新しいかもしれない。
こちらも放送では発表されなかった男性/女性別のランキングを公開しよう。女性部門の2位には、『コード:ベロニカ』のアレクシア・アシュフォードがランクインしている。
- 男性部門
- 1位 アルバート・ウェスカー
- 2位 ニコライ・ジノビエフ
- 3位 ディレック・C・シモンズ
- 4位 ルーカス・ベイカー
- 5位 オズムンド・サドラー
- 女性部門
- 1位 マザーミランダ
- 2位 アレクシア・アシュフォード
- 3位 エヴリン
- 4位 シェバ・アローマ
- 5位 カーラ・ラダメス
最強の敵ランキング
最強の敵ランキングでも、アルバート・ウェスカーが1位に。超人的な力を手に入れ、幾度となくクリスと戦ってきた相手が堂々の1位となった。2位と3位は圧倒的な存在感、そしてプレイヤーに絶望感を与えたタイラント、ネメシスがランクイン。ロケットランチャーでしか倒せなかったなど、プレイ時の印象としては、まさに“最強の敵”だっただろう。
もっとも恐怖を感じたシーン
もっとも恐怖を感じたシーンでは、『バイオハザード ヴィレッジ』に登場したベネヴィエント邸での巨大な赤ちゃんが1位に。武器などを奪われ戦う術がいっさいない状況で、このクリーチャーと遭遇したときには多くのプレイヤーが戦慄したはず。そして、『バイオハザード』では知らない人はいない、いわゆる“振り向きゾンビ”が2位に。当時のプレイヤーにとっては、一生忘れられないシーンになっているのではないだろうか?
放送では発表されなかった6位~10位のランキングはこちら。
- 6位 追跡者に追われる(『バイオハザード RE:2』)
- 7位 洋館の廊下で窓ガラスを割って入ってくるゾンビ犬(『バイオハザード』)
- 8位 リヘナラドールとの遭遇(『バイオハザード4』)
- 9位 ハンターが初登場するムービーシーン(『バイオハザード』)
- 10位 リッカーと遭遇したとき(『バイオハザード2』)
もっとも驚いたシーン
もっとも驚いたシーンでは、窓ガラスを割って襲ってくるゾンビ犬が1位に。意外なところでは、イーサンの正体が3位になった。いわゆる恐怖系ではないが、それまでの伏線の回収という意味を含めて「そうだったのか!」という衝撃の事実に多くのプレイヤーが驚いたようだ。
こちらも放送では発表されなかった6位~10位のランキングを紹介しよう。
- 6位 マジックミラーを破ってリッカーが現れる(『バイオハザード2/RE:2』)
- 7位 序盤でのミアの豹変(『バイオハザード7 レジデント イービル』)
- 8位 序盤でジャック・ベイカーが壁を破壊するところ(『バイオハザード7 レジデント イービル』)
- 9位 ピアーズの最期(『バイオハザード6』)
- 10位 扉に近づいたときに死角から突如現れるマーガレット(『バイオハザード7 レジデント イービル』)
思わず笑ってしまったシーン
ホラーゲームでシリアスな状況が多いからこそ、ふとしたことに「おいおい!」とツッコミを入れたくなるもの。1位は『バイオハザード4』で聞くことができる空耳シリーズ。2023年3月24日に発売した『バイオハザード RE:4』でも公式でネタとして扱われているほど有名なので、この順位も納得だろう。
こちらも放送では未発表の6位~10位を紹介。
- 6位 レオンが「泣けるぜ」とぼやくシーン(『バイオハザード4』)
- 7位 クリスたちが公園の遊具で遊ぶシーン(『バイオハザード6』)
- 8位 ハイゼンベルクがクリスを「あのゴリラ野郎」と呼ぶところ(『バイオハザード ヴィレッジ』)
- 9位 The 豆腐 Survivor(『バイオハザード2』)
- 10位 イーサンが腕を切断されても回復薬で治るところ(『バイオハザード7 レジデント イービル』)
もっとも苦労したシーン
もっとも苦労したシーンでは、『バイオハザード RE:3』のネメシス第3形態が1位に。ワンミスが命取りになる状況なので、何度もリトライしたプレイヤーが多いようだ。
こちらの6位~10位は、以下のようになっている。
- 6位 ハイゼンベルク戦 ※最高難度(『バイオハザード ヴィレッジ』)
- 7位 ノーマン戦 ※最高難度(『バイオハザード リベレーションズ』)
- 8位 ジェイク編(『バイオハザード6』)
- 9位 落ちる天井を使い水晶を砕く仕掛け(『バイオハザード コード:ベロニカ』)
- 10位 ジャック・クラウザー戦 ※最高難度(『バイオハザード4』)
もっとも印象に残っているギミック
もっとも印象に残っているギミックは、ショットガンを取ると落ちてくる吊り天井が1位に。『バイオハザード』シリーズと言えば数々の仕掛けやギミックを解いていくという楽しさもあるが、やはり第1作に経験したギミックが深く印象に残っているのかもしれない。
『バイオハザード』シリーズに求めること
『バイオハザード』シリーズに求めること、あるいは醍醐味と感じていることを聞いたアンケート。これは、あらかじめ10の選択肢を用意して、その中からひとつだけ選んでもらった。「選択肢全部」や「すべて揃っているのがバイオ」という回答もあったが、選択肢の要素がすべて高水準で揃っているという前提で、その中でも重視するところはどこか、という意図と捉えてほしい。
結果は、本命とも思えた恐怖・パニック要素は2位となり、ストーリーが1位となった。また、無限ロケットランチャーなど、いわゆる“ご褒美”的な武器でそれまでのうっぷんを晴らしたい、というプレイヤーが多いこともわかった。
シリーズ作品の中で最高の1作を選ぶとしたら?
プレイヤーがこれまでに体験した『バイオハザード』シリーズの中で“最高の1本”を挙げてもらう、『バイオハザード』ゲーマー総選挙のメインアンケート。
プレイヤーが選ぶ『バイオハザード』シリーズ最高の1本は、『バイオハザード4』に決定! フルモデルチェンジと銘打って革新的なシステムを多数取り入れたゲームデザインのほか、レオンなど魅力的なキャラクターが数多く登場したことが票数を多く伸ばした要因となったようだ。
『バイオハザード4』を1位に選んだ理由として目立ったものを紹介しよう。
- 初めて遊んだ作品だから
- 過去作からのフルモデルチェンジに大成功した
- 何周しても飽きない。縛りプレイも楽しい
- 完成度が高い。怖さと爽快感のバランスが秀逸
- レオンがかっこいい
最後に、番組内で発表しきれなかったシリーズ作品でもっとも好きな武器種と救急スプレーの使うタイミングの順位に加え、アンケートを答えてくれた人たちが寄せてくれた『バイオハザード』シリーズにまつわるエピソードの一部を紹介して記事を締めくくりたいと思う。
シリーズ作品でもっとも好きな武器種
- 1位 ショットガン
- 2位 マグナム
- 3位 ハンドガン
- 4位 ロケットランチャー
- 5位 ライフル(スナイパー/アサルト)
- 6位 グレネードランチャー
- 7位 サブマシンガン
- 8位 対B.O.W.兵器
- 9位 ガトリングガン
- 10位 クロスボウ
具体的に名称も挙げられていたものとしては、シカゴタイプライターやサムライエッジ、ハイドラ、無限ロケットランチャーなどがあった。
救急スプレ―は……?
- 1位 危ないときは迷わず使う(50.16%)
- 2位 危ないときでもできるだけ温存する(35.38%)
- 3位 けっきょく最後まで1本も使わない(6.48%)
- 4位 ボス戦でのみ使う(5.63%)
- 5位 どれでもない(2.35%)
強力な回復アイテムとして登場する救急スプレーだが、ピンチのときには迷わず使うという人がほぼ半数。強力な効果ゆえに、なるべく温存したい、けっきょく最後まで使えない、という人で残り半数を占めるという感じのようだ。あなたはどれに当てはまるだろうか?
『バイオハザード』にまつわるエピソード(一部抜粋)
- 『バイオ4』のスペイン語の空耳が好きで、大学でもスペイン語を専攻し、いまもスペイン語を使って仕事をしています
- 『バイオ』が好きでカプコンに入社しました。いまも制作に関わっています
いろいろなゲームをプレイするきっかけになりました。『バイオ』はホラーだけでなく、アクション・ストーリー・パズル・やり込み・シューティング・オンラインプレイなど、さまざまな遊びが盛り込まれているので、いろいろなゲームを遊べる(ようになる)気がします - クレアが好きすぎて大型バイクの免許をとりました
- 『バイオ』のおかげで、“クランク”という人類が生み出した偉大な道具の存在を知ることができました
- 『バイオ』の影響で洋館や西洋美術、ヨーロッパに興味を持ちました
以下は、非常に多くの人から寄せられたエピソードだ。
- 『バイオ』のおかげでホラーやモデルガン(ミリタリー)が好きになった
- 『バイオ』を通じて人との出会い(結婚なども)があった
- 『バイオ』が家族共通の話題になっている
- 『バイオ』の新作がゲームハードを買う動機になっている
- 『バイオ』が人生の彩り、潤いになっている
- そのへんの草がハーブに見えるようになった
- よく『バイオ』の夢を見る
シリーズ最高の1本に選ばれた『バイオハザード4』をフルリメイクした『バイオハザード RE:4』は、2023年3月24日に発売日を迎えたばかりだ。この機会にプレイしてみてはいかがだろうか。
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