2023年2月24日に任天堂から発売予定のNintendo Switch用ソフト『星のカービィ Wii デラックス』。本作は、カービィやデデデ大王、メタナイトたちが活躍するアクションゲーム『星のカービィ Wii』（2011年発売）に、新たなコピー能力やサブゲームを追加したデラックス版だ。グラフィックが一新されてより美しくなった本作で、 最大4人での協力プレイが堪能できる。
物語の舞台は、カービィたちが暮らす星“ポップスター”。ここに突如、謎の宇宙船“ローア”が 不時着したことで物語が動き出す。気になったカービィたちが中に入ると、船内ではマホロアという旅人が気を失って倒れていた。
目が覚めたマホロアは、ローアのパーツが失われ、ポップスターの各地に散らばってしまったことに気づく。困り果てたマホロアを見かねたカービィたちは、彼のためにローアのパーツを集めることに。さっそくひとつ目のパーツを目指して、ワールドマップから壮大な冒険の旅へと出発した。
『星のカービィ Wii デラックス』(Switch)の購入はこちら (Amazon.co.jp) 『星のカービィ Wii デラックス』(ダウンロード版)の購入はこちら (Amazon.co.jp)
今回は、記事担当ライターによる本作のレビューをお届け。パワーアップした本作の見どころも紹介するので、『星のカービィ』シリーズファンの方は、ぜひ最後までチェックしてほしい。
家族で協力プレイを遊ぶ日が待ち遠しい！
10歳になる筆者の息子はカービィが大好き。『星のカービィ ディスカバリー』を楽しそうにプレイしているものの、プレイにつまったときは筆者の出番。協力プレイでボスに挑んだりするのだが、このイベントは父親の威厳を示す数少ないチャンスとあって、張り切ってプレイしている。息子は本作の発売も心待ちにしているので、ゲームの発売後も父親の威厳は保てそうだ。
というのも、本作のストーリーモードやサブゲームは、最大4人でのマルチプレイに対応。前者では協力プレイが、後者では対戦プレイが手軽に楽しめる。また、デデデ大王やメタナイト、バンダナワドルディが操作できるのも魅力。この3人は新たな技が追加されており、アクションもますますパワーアップしている。
戦闘では、キャラクターごとにそれぞれ異なるアクションが使えるうえ、いつでも操作キャラクターの変更が可能。お気に入りを使い続けることもできるし、気分に合わせて変えることも簡単に行える。
また、みんなで色違いのカービィを操作して冒険するのもおもしろそう。カービィは、ほかのカービィを吸い込むとコピー能力を奪える。悪用するとケンカの火種になりそうな要素だが、息子に使わせれば、コピー能力を渡してサポートができそうだ。
さらに協力プレイでは、仲間をおんぶすると合体技の“せーのでドン”をくり出せる要素も存在。息子といっしょにこの合体技を放つのも楽しみだ。
新コピー能力はどちらも操作していて楽しい！
多彩なコピー能力を使えるのが、カービィが活躍するゲームの魅力。本作では、オリジナル版で初登場したウォーターやウィップ、スピア、リーフはもちろん、シリーズおなじみのソードやカッター、ハンマーといったコピー能力が登場。そのうえ、新たにアーマーとサンドのコピー能力が追加され、使用可能なコピー能力の数は全26種類に！
ふだんは、ソードやハンマー、ファイターといった、接近戦が得意なコピー能力を愛用しているが、本作ではアーマーがお気に入り。キャノンを使った遠距離攻撃が主軸ではあるものの、“ヒートアーム”や“インパルスナックル”で接近戦も可能。Bボタンを長押しして強力な“フルチャージブラスター”で大ダメージを与えるのも楽しい。
また、サンドも多彩な技を出せるので好印象。砂で拳やお城を作り出し、攻撃に利用するのもユニークだ。サンドの技でお世話になったのは“サンドキャプチャー”。敵を掴んで攻撃する技なのだが、じつはアイテムもキャッチできる。しかも、壁越しであってもアイテムを手に入れられるので、ウィップのような使いかたができて便利だった。
さらに、フェスティバルの能力が再登場するのも、ファンにはうれしいポイント。フェスティバルは、2018年にリリースされた『星のカービィ スターアライズ』で活躍したコピー能力。技を発動すると、カービィがダンスを踊って画面内の敵を一掃できる。本作では、マホロアがダンスに参加してくれることも！ カービィたちのダンスをさらに盛り上げてくれるので注目してほしい。
本作でパワーアップしたのは、コピー能力だけではない。スーパー能力もド派手に進化している。スーパー能力は、虹色に光る特殊な敵を吸い込むと発動する特別な力。周囲の敵を障害物や地形ごと一気になぎ倒し、突破できる。本作では変身時や攻撃時の演出がパワーアップし、オリジナル版よりも見応えがアップしている。
スーパー能力では、剣が竹刀や包丁などにも変化するウルトラソードが好み。もちろんほかのスーパー能力もド派手に進化しているので、オリジナル版をやり込んだ方も必見だ。
小学生のころ夢中になったサブゲームに熱中！
本作は、サブゲームを最大4人で遊べる新モード、“わいわいマホロアランド”も追加されている。収録されたサブゲームは10種類。“みつけて！マホロア図書館”や“ガンガンブラスターズ”といった新しいサブゲームのほかに、シリーズおなじみのサブゲームが楽しめる。
筆者がいちばんやり込んだ『星のカービィ』シリーズは、スーパーファミコンで発売された『星のカービィ スーパーデラックス』。当時、ゲーム機を持っていなかった筆者は、 同級生の家に上がり込み、 達成率を100％にしてはセーブデータを消して最初から何度もやり直していた。そんなわけで、本作に収録されたサブゲームでもっとも印象に残っているのは“刹那の見斬り”だ。
数十年ぶりにプレイしてみたが、 アラフォーにも関わらず、反応速度はまずまずな結果に思わずニンマリ。これなら息子ともいい勝負ができそうだ。ちなみに、有料のNintendo Switch Onlineに加入していると、オンライン対戦の“刹那の見斬り 百”に挑めるようになる。
これは“刹那の見斬り”のルールで、 世界中のプレイヤーと大決戦をくり広げるサブゲーム。1日1回、直近でプレイした99人が残した記録に挑戦できるというもの。『星のカービィスーパーデラックス』のファンとしては、 ぜひチャレンジしたいところ。たとえいい成績が残せなくとも、ほかのプレイヤーのベストタイムをチェックするだけでも楽しめそうだ。皆さんの挑戦、お待ちしています！
さらにマホロアランドには、スタンプラリーとミッションのお楽しみ要素も用意されている。スタンプを集めると、“なりきりおめん”や“おみやげアイテム”をもらえる。ゲットした“おめん”は操作キャラクターにセットでき、いつもとは違った見た目でストーリーモードやサブゲームがプレイできるのも魅力だ。
ストーリーモードはもちろん、種類が豊富なサブゲームも、子どもから大人まで満足できる作りになっている本作。友だちや家族と集まって、最大4人でのマルチプレイを心ゆくまで堪能してほしい。
