アマゾンプライムビデオで2022年11月18日から見放題配信が始まった空想特撮映画『シン・ウルトラマン』。5月13日に劇場公開された話題作で、上映当時SNSを中心に巻き起こった大反響を目にした人も多いのでは?
本稿では、そのあらすじと物語、見どころを紹介します。
※以下、『シン・ウルトラマン』のネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください!
本作はテレビドラマ『ウルトラマン』の企画・発想の原点に立ち返りながら、“誰も見たことのないウルトラマンが初めて降り立った世界(現代日本)”を舞台にしているのが特徴。企画・脚本・総監修を務めた庵野秀明氏と監督の樋口真嗣氏は、『シン・ゴジラ』を大ヒットに導いたコンビでもあります。
特撮に精通したふたりが指揮を執っているだけに、本作は驚きの仕掛けが施されたオープニングから目が離せません。矢継ぎ早に登場する怪獣とBGMは、なんとウルトラシリーズ第1作『ウルトラQ』からの引用。映画の“つかみ”となる冒頭にして、懐かしすぎる……(一定年齢以下にはわからないのでは)。
もちろん『ウルトラマン』オマージュもたっぷり。たとえば防災庁・禍威獣(カイジュウ)特設対策室専従班の神永新二がウルトラマンへ変身するために使用するのは、オリジナル版と同じ名称の“ベーターカプセル”。神永と同じ禍特対の浅見弘子が巨大化してしまう場面も、オリジナル版を見たことがある人なら思わず「おお!」と声を上げたくなるのではないでしょうか。
本作はオマージュの多さもさることながら、キャラクターの個性を際立たせているのも大きな魅力。とくに異様な存在感を発揮しているのが、山本耕史さん演じる外星人第0号・メフィラスです。
メフィラスは初めて姿を見せた際、人間の姿で禍特対にアプローチ。ご丁寧に“メフィラス”と書かれた名刺を手渡し、「郷に入っては郷に従う。私の好きな言葉です」と告げます。さらに居酒屋で神永(=ウルトラマン)と静かに議論をくり広げたかと思えば、財布の中を見て「割り勘でいいか、ウルトラマン」と尋ねる一幕も。
そんなメフィラスを飄々と演じてみせた山本さんに、公開直後から称賛の声が続出。さらに劇中で幾度となく飛び出す「○○。私の好きな言葉です」という独特な言い回しも、“メフィラス構文”としてSNS上を席巻しました。
特撮映画である本作は、もちろんウルトラマンvs禍威獣のド迫力バトルが最大の見せ場。スペシウム光線のモーションキャプチャーを庵野氏自らが務めたほか、ウルトラマンの“声”を高橋一生さんが担当している点にもぜひ注目してみてください。
クライマックスではとんでもないスケールの敵が待ち受ける『シン・ウルトラマン』。人類滅亡の危機を回避すべく立ち向かうウルトラマンの勇姿を、最後まで見届けましょう。
※Amazon Prime Videoの配信情報は記事制作時のものです。