5000部でヒットと呼ばれる絵本業界で、70万部を超える異例の数字を叩き出した『えんとつ町のプペル』。本作は芸人・絵本作家の西野亮廣さんをプロデューサーとして、総勢33名のクリエイターによる分業体制で制作された作品であり、2020年12月公開の映画は観客動員数170万人を超えるヒットを記録しました。
現在アマゾンプライムビデオでは、映画『えんとつ町のプペル』を配信中。今回は、その見どころをお伝えしましょう。
※以下、『えんとつ町のプペル』のネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください!
物語の舞台は、厚い煙に覆われた“えんとつ町”。この町では空を見上げることを禁じられており、煙の向こうに星があるとは誰も信じていません。ただひとり、主人公のルビッチを除いては――。
星の存在を信じ続けたゆえに町のみんなから後ろ指を指され、友だちすらいないルビッチ。そんな彼のもとに現れたのは、ゴミから生まれたゴミ人間・プペルでした。のけものどうしのふたりはひょんなことから友だちになり、ある日プペルはルビッチの父親が作った“おとぎ話”の存在を知ります。
「えんとつ町に住む人は黒い煙に閉じ込められて 青い空を知りやしない 輝く星を知りやしない」――
やがてその話に確信を得るような出来事が起こり、町のみんなに星を見せようと奮闘し始めるふたり。果たして煙の先に見えた景色とは? そしてえんとつ町に隠された驚きの秘密とは……!?
本作を手がけているのは、ハイクオリティーな映像表現で世界から高い評価を得ているSTUDIO4℃。代表作には劇場アニメ映画『漁港の肉子ちゃん』や『鉄コン筋クリート』、『ベルセルク 黄金時代篇』などがあり、『えんとつ町のプペル』はSTUDIO4℃初のフル3DCG長編プロジェクトとして始動しました。
その映像クオリティーは確かなもので、たとえば物語序盤ではルビッチとプペルによる“ごみ焼却所からの脱出劇”が描かれています。燃え立つ炎の中をかいくぐり、間一髪で障害物をかわすも、今度は偶然乗り込んだトロッコ列車が大暴走する展開に。そんな手に汗握る展開は大迫力の映像美によって臨場感が与えられ、まるでジェットコースターに乗っているかのようです。
また劇中で流れる音楽も注目したいポイントで、オープニング主題歌を歌っているのはL'Arc-en-Ciel(ラルクアンシエル)のボーカリスト・HYDE(ハイド)さん。他にもロザリーナさんが歌うエンディング主題歌『えんとつ町のプペル』や全3曲の挿入歌が使われており、エンディング曲のミュージックビデオに関しては800万近い再生回数を記録しています。
ロザリーナ 『えんとつ町のプペル』Music Video
ストーリーはもちろん、ファンタジックな映像美や劇伴にもぜひ注目してみましょう。
※Amazon Prime Videoの配信情報は記事制作時のものです。