新モード、新ストーリー、新キャラクターで楽しむ『進撃』ワールド

 

『進撃の巨人2 -Final Battle-』(Switch、PS4)プレイレビュー。『進撃』ファンの兵士諸君! プレイ時間を捧げよ!!_02

 皆さんはテレビアニメ『進撃の巨人 Season3』を観ているだろうか? 

 自分は、つい最近放映されたばかりの“進撃の巨人”の回で、「作品タイトルの回収きたーっ!!」などと興奮していた。

 原作コミックスも買って読んでいるから、テレビアニメで初めて知ったという情報でもないのに、この有様である(笑)。

 この興奮はやはり、映像化された『進撃の巨人』のクオリティーの高さにある。テレビアニメ版の『進撃の巨人』は、視聴者の想像以上にすごい動きや演出を見せてくれることが多々あるからなおさらだ。

 そしてそんなテレビアニメ版を題材にし、ゲームならではの遊びも盛り込んだ意欲作が本作である。

 そう、まさに感情を揺さぶられるものすごい戦いが自分の手で再現可能なのだ……この『進撃の巨人2 -FinalBattle-』ならば!

 というわけで、本稿では、2019年7月4日発売予定のニンテンドースイッチ、プレイステーション4用ソフト『進撃の巨人2 -Final Battle-』について、『進撃の巨人』大好きライターのサテライト池澤がプレイレビューをお届けする。

 本作は、前作『進撃の巨人2』をベースに、新たなストーリーや新アクション、新キャラクターが追加された内容となっている。すでに『進撃の巨人2』を持っている方は、アップグレードパックを購入することで本作と同じ内容を楽しむことができるので安心だ。

さらなる爽快感が味わえるアクション

『進撃の巨人2 -Final Battle-』(Switch、PS4)プレイレビュー。『進撃』ファンの兵士諸君! プレイ時間を捧げよ!!_01

 まず、本作では、巨人だけではなく、ケニー率いる対人立体機動部隊と戦うステージがあったり、射撃装備による遠距離戦も可能になったことで、プレイ感覚のバリエーションが広がったことを推したい。

 そのため、前作をやり込んだ人も新たな気持ちで楽しめる。とくに射撃装備を使えば、巨人を斬るためには必ずブレードの届く範囲に近づく必要があった前作までとは異なり、巨人にアンカーを刺して遠距離でグルグル旋回しながら相手を蜂の巣にするなど、視覚的にも楽しいアクションが新鮮だ。

 また、いったん上空に飛び上がって落下しながら銃を連射するといった、スタイリッシュかつ強力な動きも可能。そんな鮮やかな立ち回りで敵をつぎつぎなぎ倒せたときは、まるで自分がリヴァイクラスに強くなったと感じるくらいの快感を味わえる……と、言いながらも、慣れないうちはうっかり弾丸を使い果たしてしまい、巨人の目前で弾切れしてしまったことも。
 
 そうなると無様にカチッカチッと無防備な醜態を晒すしかなく、思わず脳裏に「この死に急ぎ野郎が!」というジャンの怒声が響いたりした(笑)。

 さらに本作で新たに加わった“決戦兵装”は、爽快感が格別。斬撃装備時に使える“雷槍”は、ボス級の巨人を複数相手にしても、爆発によって一気に大ダメージを与えられる。

 巨人が密集した状態で撃ち込めば、部位を狙う必要もないし、複数体を一気に爆散させて討伐できたりと、いままで以上に自由な立ち回りで巨人討伐が楽しめる。

 斬撃と射撃装備は補給拠点で切り替えできる(※できないステージもある)ので、ケニーのように「バキューン!!」と銃を撃ちたければ射撃、そうでなければ使い慣れた斬撃装備で戦うなど、好みで使いわけるのもアリ。

“キャラクターエピソードモード”でテレビアニメSeason3を追体験

『進撃の巨人2 -Final Battle-』(Switch、PS4)プレイレビュー。『進撃』ファンの兵士諸君! プレイ時間を捧げよ!!_03

 物語の追体験ができる“キャラクターエピソードモード”も、単純に物語をなぞるだけではなく、ゲームならではの肉付けがされている。

 対人立体機動部隊との大規模な市街地戦を始め、ロッド・レイス巨人戦では“タル爆弾を射出して両腕を攻撃する”など、ちょっと変わった任務も存在。ほかにも、テレビアニメでは描かれていない、雷槍の使いかたを覚えるためのテスト戦闘にくり出すオリジナルのステージなどもある。詳細は伏せるが、ある条件を満たすと調査兵団やエレンたち以外の第3の視点による物語も楽しめるので、ぜひともモードを遊び尽くすことをオススメしたい。

“壁外奪還モード”で、すべての領土を人類の手に取り戻す!

『進撃の巨人2 -Final Battle-』(Switch、PS4)プレイレビュー。『進撃』ファンの兵士諸君! プレイ時間を捧げよ!!_07

 そして兵団名や紋章、団長を自由に設定して巨人の駆逐が楽しめる“壁外奪還モード”の搭載も魅力的。

 こちらは完全にゲームオリジナルの内容で、壁外領土を人類の手に100%取り戻すのが目標だ。最初は仲間の数も少なく、兵団の規模も小さいが、“壁外遠征フェーズ”で戦場にくり出すと新たな仲間と出会うこともある。出会った人物を兵団に勧誘し、兵団を成長させるのも醍醐味。自分はリヴァイを団長にして、領土奪還に燃えている。

 そうそう、リヴァイと言えば、彼は本作でもやっぱりカッコイイ。強くて頼れる、冷静だが熱い男と、見習いたい部分が多すぎる! テレビアニメでも見せた、対獣の巨人相手の超人的な動きも必見だ!! さすがは人類最強!

かっこいいリヴァイのコーナー

『進撃の巨人2 -Final Battle-』(Switch、PS4)プレイレビュー。『進撃』ファンの兵士諸君! プレイ時間を捧げよ!!_04
『進撃の巨人2 -Final Battle-』(Switch、PS4)プレイレビュー。『進撃』ファンの兵士諸君! プレイ時間を捧げよ!!_06
『進撃の巨人2 -Final Battle-』(Switch、PS4)プレイレビュー。『進撃』ファンの兵士諸君! プレイ時間を捧げよ!!_05

本作は『進撃の巨人』の入り口としてもオススメ

 あ、そうそう。言い残した点としては、本作を遊べば、テレビアニメのSeason1〜3までの物語を網羅できるということ。

 つまり、まだ『進撃の巨人』を知らない新規の方は、本作を遊ぶだけで『進撃』の物語の大半を理解できるはずだ。

 また、「アクションが難しそう」という理由で敬遠していた人も安心してほしい。本作ではオプションで“操作アシスト”をONにすると、アンカーを敵に刺すだけで、自動的に攻撃してくれる機能を搭載。SwitchならXボタン、PS4なら△ボタンのワンボタンで攻撃できる超カンタンモードも追加されたから、誰でもサクサク巨人を討伐できるよ!

 さあキミもこの夏はレッツ巨人討伐だ!