いまこそ悪のダンジョンを構築すべき！人類に鉄槌を下す戦略ゲームが日本語化
かのピーター・モリニューが手掛けた『ダンジョンキーパー』の精神的後継作とも言える作品。魔軍の指導者“アンダーロード”となり、ダンジョンを作って人類軍を迎え撃つのだ。施設を作ると対応したモンスターがやってきて、忠実に仕事をこな……さない！ 魔物なのに食事や賃金など福利厚生を求めてくるので、魔軍らしからぬマネージメントの妙を味わえるのも魅力のひとつだ。マップ全体の状況を確認しつつ配下へ適切な指示を下すだけでなく、罠を設置したり呪文を使ったりと、序盤から大忙し。操作量が勝因に大きく寄与する、RTS（リアルタイムストラテジー）的なおもしろさが根底にある。2015年の作品だが完成度は高く、また先日日本語への対応が実装されたので、この機会にぜひプレイを！
〜わかりやすいゲームの流れ〜
(1)穴を掘る
ワーカーに指示を出して壁を掘らせる。施設は一定以上のサイズでなければ作れないため、適度に広い小部屋を作る必要がある。
(2)部屋を作ってミニオンを集める
部屋に施設を建設すると、対応したミニオン（配下モンスター）がやってくる。これで戦力を増やす。
(3)敵陣に攻め込む！
戦力が整ったら、人類の陣地へ攻め込む時！ インヒビターという、クリスタルのような魔法の石碑を破壊できればクリアーとなる。
部屋を作って魔軍を増強！福利厚生もしっかりとネ
穴を掘って部屋を作り、施設を建てるのがダンジョン作成の基本だが、バトル関係の部屋だけ作るのはいただけない。なぜなら、ミニオンたちには睡眠、食事、賃金の欲求があるので、上手に働かせるにはそれらを満たす施設を作る必要もある。魔軍経営的な楽しさを味わえるのが、本作のポイント。
＜兵舎＞
戦士タイプのミニオン“ナーリング”が来る施設。ヒマなときはここで訓練し、自動でレベルが上がる。
＜書庫＞
カルティストが訪れて“罪”（技術）の研究を行う。地中で発見したアーティファクトも研究できる。
＜製造工房＞
チャンダーがやってきて、罠の材料を作成してくれる。罠の作成を指示するとワーカーが材料を運ぶが、プレイヤーが自分で運ぶこともできる。
＜ブタ飼育所＞
マイクロブタの飼育所で、無限に繁殖する。ミニオンたちのエサで、ビーストタイプは直接食べる。
＜酒場＞
マイクロブタを調理して提供する食事処。知的なミニオンたちは、ブタ飼育所ではなくここで食事をする。
敵の襲撃に備えて罠を配置しまくるのだ！
人類はインヒビターを防衛しているだけでなく、こちらへ攻めてくることも。そのため、事前にトラップを設置してダンジョンを防衛する、タワーディフェンス的な楽しさも味わえる。ただし罠は配置するとマナの上限が減るため、敵が来そうな場所を予測し、適切な数を設置することが重要だ。
＜砲台＞
範囲内の敵に弾を撃つ間接攻撃兵器。オーバードライブモードで威力と発射速度が上昇するが、徐々に壊れてしまう。
＜ブレードロータス＞
巨大な刃が回転して敵を攻撃、ダメージとともにノックバックさせる兵器。非活性化させて敵のスキを突くことも可能。
マナが続く限り呪文を使って魔軍を支援！
配下に指示を出しても、ままならない行動を取ることがある。それ自体が戦略ゲームの醍醐味でもあるが、本作ではアンダーロードみずからが呪文を使い、敵を攻撃したり味方を回復することが可能だ。呪文に必要なマナは時間経過で回復していくため、ガンガン使っていけるのがうれしいところ。
＜先見の呪文＞
未探索の場所を調べられる魔法。地形の探索や敵の偵察など使いどころは多い。
＜支配の呪文＞
選択したミニオンを直接操作できるようになる呪文。一人称視点で操れるのだ。
タイトル：War for the Overworld
メーカー名：Brightrock Games
配信日：2015年4月3日配信
価格：2759円［税抜］（2980円［税込］）
ジャンル：シミュレーション
開発：HoPoo Games
