ポーランドのインディースタジオPixelated Milkによる『WARSAW』は、1944年のナチスドイツ占領下のワルシャワで抵抗するレジスタンスたちを主人公としたタクティカルRPG。2019年第3四半期にプレイステーション4/Nintendo Switch/PCでのリリースを予定している。

 現在アメリカのボストンで開催中のゲームイベント“PAX EAST 2019”で本作のデモを遊んできたので、その内容をご紹介しよう。

 海外インディーゲームを多少知る人なら、戦闘画面を見てRed Hook Studiosの『ダーケストダンジョン』を思い出した人がいるかもしれない。実際似ている部分もいろいろと多く、同作とサバイバルシム『This War of Mine』をミックスしたような内容となっている。

ナチ占領下のワルシャワでレジスタンスとしてサバイバルする、『ダーケストダンジョン』風タクティカルRPG『WARSAW』【PAX EAST】_01

 ゲームとしてはレジスタンスの運営パートと出撃パートで構成されていて、物資や隊員たちのマネージメント要素がそれなりの部分を占めている。

 ミッションの進め方は、部隊を編成して出撃させるとマップが表示され、アクションポイントを消費しながら進めていくとイベントアイコンなどが登場して、ものによっては戦闘になるという形式。戦闘アイコンを避けたり、あるいはイベント時に専門技術を持つメンバーが見張りを説得したりして戦闘を避けられることもある。

ナチ占領下のワルシャワでレジスタンスとしてサバイバルする、『ダーケストダンジョン』風タクティカルRPG『WARSAW』【PAX EAST】_04
ナチ占領下のワルシャワでレジスタンスとしてサバイバルする、『ダーケストダンジョン』風タクティカルRPG『WARSAW』【PAX EAST】_02

 戦闘は敵味方ともに上下2列、奥行き数列の配置によるターンベースのバトルとなっており、プレイヤーは各メンバーの所有武器やクラス(職業)特性、そしてスキルを活かして戦っていくことになる。

 戦闘フィールドに障害物が置かれていることもあって、遮蔽物として使ったり、逆に相手を射線に晒すために破壊することも可能。また、時にはあえて前線に飛び出してラッシュを仕掛けるといったテクも必要だ。

 そのほか弾薬などの物資の概念などもあるので、イベントでのアイテムゲットや、スキルによるバフ/デバフ(特殊効果)を利用した効率的な戦闘も求められそう。

ナチ占領下のワルシャワでレジスタンスとしてサバイバルする、『ダーケストダンジョン』風タクティカルRPG『WARSAW』【PAX EAST】_03
ナチ占領下のワルシャワでレジスタンスとしてサバイバルする、『ダーケストダンジョン』風タクティカルRPG『WARSAW』【PAX EAST】_05

 というわけで歴史を題材としつつ、渋いサバイバルが楽しめそうな本作。関係者に日本語ローカライズの可能性について聞いてみたところ、まずは開発そのものを優先しており現時点で確定していることはないとしつつも、しかるべきタイミングで前向きに検討していきたいとのことだった。