朝日新聞社は、2019年4月6日より、朝日新聞土曜別刷り『be』にて、『小説 火の鳥 大地編』の連載を開始することを発表した。

以下、リリースを引用

手塚治虫×直木賞作家・桜庭一樹の最強タッグ『小説 火の鳥 大地編』いよいよ連載開始! 挿絵はイラストレーター・黒田征太郎

桜庭氏、黒田氏による特別コメント公開

桜庭 「実物に目を通したとき心が震えた」
黒田 「手塚さんという巨人と、桜庭さんという新兵器に挟まれて」

 株式会社朝日新聞社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:渡辺 雅隆)は、2019年4月6日(土)より、朝日新聞 土曜別刷り『be』にて、『小説 火の鳥 大地編』の連載を開始いたします。

 本連載では、未完となっている故・手塚治虫さんの作品『火の鳥 大地編』の構想原稿をもとに、直木賞作家・桜庭一樹さんが長編小説を執筆します。挿絵は、「鉄腕アトム」をはじめ手塚作品をモチーフにした作品を多く発表している、イラストレーター・黒田征太郎さんが手掛けます。

 連載開始を記念し、桜庭一樹さん、黒田征太郎さんのコメントを公開いたします。「実物に目を通したとき心が震えた」(桜庭)、「手塚さんという巨人と、桜庭さんという新兵器に挟まれて僕がどう反応していけるか、楽しみ」(黒田)と語るなど、本作への意気込みが伝わる内容となっています。

『火の鳥 大地編』の連載が4月6日からスタート。手塚治虫の未完作品を直木賞作家・桜庭一樹が長編小説に_09
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※特設ページ:https://hinotori.asahi.com/

『小説 火の鳥 大地編』連載開始について

 2019年4月6日(土)より、朝日新聞 土曜別刷り『be』にて、いよいよ『小説 火の鳥 大地編』の連載がスタートします。

 漫画「火の鳥」は、不死鳥である火の鳥を追い求める人々を描き、人間の尊厳や愚かさを描く壮大なストーリー。1989年の手塚さんの死によりシリーズは未完となっていますが、この度残された『大地編』の構想原稿をもとに、直木賞作家・桜庭一樹さんが長編小説を執筆することとなりました。挿絵は、「鉄腕アトム」をはじめ手塚作品をモチーフにした作品を多く発表している、イラストレーター・黒田征太郎さんが手掛けます。

 本連載は、1年間、毎週掲載していく予定です。桜庭さんが描く新たな火の鳥の世界と、黒田さんの生命の躍動を感じるイラストにご注目ください。 

新規購読者には、先着で火の鳥ピンバッジをプレゼント
 新規で3ヵ月以上ご購読の方、先着500名様に、第23回手塚治虫文化賞の記念品火の鳥ピンバッジ(非売品)をプレゼントいたします。

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漫画『黎明編』の無料配信も
 『小説 火の鳥 大地編』の連載スタートを記念し、『be』では漫画「火の鳥」の『黎明編』を無料配信いたします。小説と一緒に、手塚治虫が描く漫画の世界もお楽しみください。

■「火の鳥」について
 1954年の『漫画少年版黎明編』から1988年の『太陽編』まで。「火の鳥」は手塚治虫が最晩年まで描き続けた壮大なスケールのライフワーク。「人間とは、生命とは何か」を、約65年前から問い続けている物語です。

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<手塚治虫 プロフィール>
 1928年生まれ。漫画やアニメーションで、生命の尊さをテーマとした様々なヒット作品を生み出し、常に新しい表現世界を開拓していった。1989年、60歳でその生涯を閉じた。

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桜庭一樹さん、黒田征太郎さん 特別コメント

 連載の開始を記念し、桜庭一樹さん、黒田征太郎さんのコメントを公開いたします。手塚治虫作品への熱い想いや、本作への意気込みが伝わる内容となっています。

<桜庭一樹さん コメント>

 “マンガの神様”が遺(のこ)した『火の鳥』のシノプシスがあるって!?

 実物に目を通したとき心が震えました。

 まず、手塚先生ならこう描かれたはず、という忠実なアウトラインを引き、その上で、平成のその先へと生きていく自身の感覚と、小説ならではの表現を使って、火の鳥に再び熱い命を吹きこもうとしています。

 わたしは小学校の図書室で『火の鳥』をみつけ、夢中で読みました。

 この物語に流れている、命への賛歌、平和主義、そして、人間の気高さを信じる手塚先生から伝わる“悲しみを伴った独特のオプティミズム”から多大な影響を受けて大人になりました。

 『火の鳥』の名に恥じない大ロマンに。そして、つぎの時代に繋がる新しい物語に。今年、全力で『大地編』を紡ぎたいと思っています。

■桜庭一樹さん プロフィール:
 1971年生まれ。2007年、鳥取の旧家に生きる女3代とその一族を描いた長編『赤朽葉家の伝説』 で日本推理作家協会賞、08年、父と娘の切ない関係を描いた『私の男』で直木賞を受賞。

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<黒田征太郎さん コメント>

 僕は、手塚治虫になりたかった少年です。9歳のとき、戦後の闇市で見た『新宝島』で、疾走する車のタイヤが楕円(だえん)に描かれているのを見て「これだ!」と思った。手塚さんの本を買うために新聞配達をしました。食べるため早く大人にならねばならない時代でしたが、手塚さんは心と頭に深く入り込んでいました。

 昨年手塚さんを追憶する展覧会を開いた後も、手塚さんに質問するような、返答するような気持ちで、気が済まずにアトムの絵を描き続けています。

 『火の鳥』には、手塚さんの時空を超えた自己表現がある。これまで、野坂昭如さんや中上健次さんといった作家とつきあってきましたが、桜庭さんは僕からしたら子どものような世代。手塚さんという巨人と、桜庭さんという新兵器に挟まれて、僕がどう反応していけるか、楽しみにしています。

■黒田征太郎さん プロフィール:
 1939年生まれ。 69年、グラフィックデザイナーの長友啓典氏とデザイン事務所「K2」設立。同年、ワルシャワ国際ポスタービエンナーレ受賞。野坂昭如さん著「戦争童話集」の絵本化や映像化を手がける。

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朝日新聞 土曜別刷り『be』について

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 時代の先端で活躍するリーダーにスポットライトをあてる「フロントランナー」、稀代のストーリーテラー・手塚治虫さんの残した構想を元に直木賞作家の桜庭一樹さんが書き下ろす「小説 火の鳥 大地編」、歴史上の人物など著名人の歩みを、その人生を象徴する具体的な「道」を記者が旅してたどる「みちのものがたり」など、読み応えたっぷりの大型企画が充実。商品情報や料理、パズルなど暮らしに便利で楽しい情報も満載で、時間に余裕のある週末にじっくり、ゆっくり読まれています。

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