2018年6月18日、Niantic, Inc.と株式会社ポケモンは、『ポケモンGO』に関して、新たに“フレンド機能”の導入を発表した。これは、トレーナー同士の親交を深め、共に冒険を楽しむための機能で、トレーナーはお互いをフレンドリストに追加できるようになり、ギフトを贈り合ったり、“仲良し度”を高めることができるようになるという。さらに、『ポケットモンスター』シリーズの象徴的なゲーム要素のひとつである“ポケモン交換”もまもなく実装。『ポケモンGO』トレーナーは、近くにいるフレンドとポケモンを交換ができるようになるとのこと。

 本アップデートについては、2018年6月15日、Niantic, Inc.がプレス向けに説明会を開催。『ポケモンGO』の開発・運営を手掛けるNiantic, Inc. 所属のUser Experience Designer、石塚尚之氏が各種機能の解説を行った。以下では、石塚氏の説明を軸に、新たに実装されるという“フレンド機能”および“ポケモン交換”について紹介する。

石塚氏が語る今回のアップデートの意図

『ポケモンGO』、新たに“フレンド機能”の導入を発表! “ポケモン交換”の実装も間もなく!!_01
Niantic, Inc. /石塚尚之氏

 今回、プレス向けに説明を行ったのは、フレンド機能とポケモン交換のリード開発者である石塚尚之氏。石塚氏は、機能説明会の冒頭、アップデートの意図を解説。それによると、石塚氏はこれまでにも昨年実装されたレイドバトルなども手掛けてきたそうだが、これは非常に思い入れの深いプロジェクトで、実際にレイドが開催されている時間にジムに行くと、たくさんのトレーナーが集まり、力を合わせてボスポケモンに立ち向かい、勝利した際にはみんなで喜んでいる姿に感銘を受けたとのこと。そこに『ポケモンGO』が持つ、人と人とをつなげる力、人と人の絆を深める力に可能性を感じたという。そのレイドバトルの楽しみの延長線上にあると考えているのが、今回実装されるフレンド機能だ。

 もちろん、『ポケモンGO』を通じて人と人とをつなぐというのは、この機能が最初というわけではない。2017年から実装されているレイドバトルや、毎月開催されているコミュニティ・デイなどイベントを通じても、その遊びは提供されている。ただ、それらはいずれも一定の時間や場所によるところが大きかった。石塚氏によると、「ふだんから親しいトレーナーどうしが絆を強めることはできないだろうか?」ということが、本プロジェクトを進めるに当たって考えたポイントだったという。その上で、「人と人のつなげる上でもっとも大切なのは“会話”だ」と考えたという石塚氏。『ポケモンGO』を通じて、会話を生み出すこと。それをより気軽に作り出すことができれば、より『ポケモンGO』を通じて人と人のつながりを深めることができるというふうに想定し、今回のプロジェクトに当たっては、『ポケモンGO』をふだん使っていて、自然と会話が生まれるような仕掛けをたくさん散りばめることに注力したそうだ。

“フレンド機能”でプレイ状況の共有やギフトの遊びが!

『ポケモンGO』を通じてフレンドになるには、相手のトレーナー固有のID“トレーナーコード”を入力し、リクエストを送る必要がある。相手がリクエストを承認すると、そのフレンドはプロフィール欄から閲覧できるフレンドリストに表示。お互いの相棒ポケモンや、歩いた総距離、捕まえたポケモンの総数などのゲームプレイ状況を確認できるようになる。

 フレンドどうしで楽しめる遊びのひとつが“ギフティング”。これは、ポケストップやジムから、道具の他に特別な“ギフト”を入手し、それをフレンドへと贈ることができるという機能だ。入手したギフトは自分では開封できず、贈られたフレンド側が開封できる仕組み。このギフトには、道具のほかにアローラの姿をしたポケモンが生まれてくるタマゴが入っている可能性があるとのこと。ちなみに、このギフトには、ギフトを入手した場所を記した“ポストカード”が添えられているのがポイント。外出先や旅先の遠い場所からも贈ることが可能で、ギフトの中身以外にもフレンドとの会話の糸口になる要素が設定さているというわけだ。

 なお、それぞれのフレンドには、どれだけ冒険をともにしたのかを表す“仲良し度”という指標が存在。“仲良し度”は、ギフトを贈ったり、いっしょにレイドバトルやジムバトルに参加したり、“ポケモン交換”をすることで上げることができる。“仲良し度”には、“知り合い”・“友達”・“仲良し”・“親友”・“大親友”の5段階があり、“仲良し度”が高いフレンドといっしょにプレイすると、さまざまなボーナスが発生する。たとえば“仲良し”のフレンドといっしょにレイドバトルやジムバトルに参加すると、アタックボーナスが発生し、バトルを有利に進めることができたり、レイドバトル後のゲットチャンスで獲得できるプレミアボールの数の増加が期待できる。

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ついにフレンドとの“ポケモン交換”が実装!

 なお、上記のフレンド機能とも深く関連した新たな遊びも間もなく実装されるという。それは、『ポケットモンスター』シリーズの象徴的な要素ともいえる“ポケモン交換”だ。この遊びは、まさにその名称の通り、フレンド登録をした近くにいるトレーナーとのあいだで『ポケモンGO』のポケモン交換ができるという機能。ポケモンを交換するには、“ほしのすな”が必要となるが、交換に出したポケモンのアメを獲得でき、お互いのポケモンの捕まえた場所が遠いほど、ボーナスとしてもらえるアメの量も増加するという仕組みになっている。

 また、仲良し度の高いフレンドどうしであれば、交換に必要なほしのすなが少なくなるなど、メリットは多くなり、また“特別なポケモン交換”ができるようになります。“特別なポケモン交換”の対象となるのは、1)伝説のポケモン、2)色違いのポケモン、3)まだポケモンずかんに登録されていないポケモンなど。この“特別なポケモン交換”は、前述の仲良し度のステータスのうち、“友達”・“仲良し”・“親友”・“大親友”のフレンド間で1日1回のみ行うことができ、通常の交換よりも、多くのほしのすなが必要になるそうだ(※13歳未満のプレイヤーは、ポケモン交換を行うことができません)。

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今年も『ポケモンGO』の熱い夏がやって来る!

 2016年のローンチ以降、ワールドワイドでのムーブメントが続いている『ポケモンGO』だが、今年の夏に開催される“Pokemon GO サマーツアー2018”では、世界各地でリアルイベントやゲーム内アクティビティを実施。2018 年6月30日・7月1日にはドイツのドルトムントで“Pokemon GO Safari Zone Dortmund”、2018年7月14日・15日にはアメリカのシカゴで“Pokemon GO Fest 2018:A Walk in the Park in Chicago”、その後、横須賀でも“Pokemon GO Safari Zone”が開催予定(日程未発表)。加えて、2018年11月16日発売予定のニンテンドースイッチ用ソフト『ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』との連携も発表されている。今回の“フレンド機能”および“ポケモン交換”の実装で、その勢いはさらに加速しそうだ。