2018年4月14日~15日、東京・ベルサール秋葉原にて開催されている、セガのファン感謝祭“セガフェス2018”。開催初日、セガホールディングス 代表取締役会長CEO 里見治紀氏によるステージイベント“すべてのセガファンに感謝を込めて ~SEGA Fan Meet-UP 2018~”にて、4つの新発表が行われたのは既報の通りだ。

里見氏が発表した4つの新プロジェクト
・セガの名作ゲームをNintendo Switchで復刻するプロジェクト“SEGA AGES”
・メガドライブ ミニ(仮称)2018年発売決定
・『シェンムーI&II』PS4で2018年発売決定
・完全新作『新サクラ大戦(仮題)』始動、舞台は太正29年の帝都・東京

『シェンムー I&II』、メガドラミニ、『サクラ大戦』復活……里見会長による新発表の内容を振り返る【セガフェス2018】_07
セガホールディングス 代表取締役会長CEO 里見治紀氏。

 今回で2回目となるセガフェスは、ファンとスタッフがともに喜べる場となることを目的に開催している、と語る里見氏。“感動体験を創造し続ける”というグループミッションを掲げて邁進するスタッフにとって、ファンが喜んでいる姿、感動している姿を見ることがいちばんのモチベーションだという。

 今回の4つの大きな発表も、セガファンの想いに答え、喜んでもらうためのもの。セガフェスの始まりにふさわしい発表だったと言える。

 では、改めて発表内容を振り返っていこう。

セガの名作ゲームをNintendo Switchで復刻するプロジェクト“SEGA AGES”

 セガの名作ゲームをNintendo Switchで蘇らせるプロジェクト。タイトルはすべてダウンロードにて配信され、全15タイトル以上を予定。2018年夏より順次配信予定で、日本・北米・欧州で同時展開。開発は『セガ3D復刻アーカイブス』でおなじみのエムツーが担当。全タイトルに追加要素を搭載しているという。

 ステージにて公開されたタイトルは『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』、『サンダーフォースIV』、『ファンタシースター』の3本。さらなるラインアップは、セガフェス2日目の15時40分からの配信番組で公開予定となっている。

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左から読んでもSEGA AGES、右から読んでもSEGA AGES。

 なお、『サンダーフォースIV』は、セガフェス会場1階に試遊出展されている。前作『サンダーフォースIII』のプレイヤー機“STYX”でプレイできる、“STYXモード”が楽しめる。

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メガドライブ ミニ(仮称)2018年発売決定

 2018年4月8日に、“セガゲームスが、海外で展開されているミニサイズのメガドライブ“セガ ジェネシス フラッシュバック”の日本発売を検討しているらしい”という報道があったが、ここで正式に発表。“メガドライブ ミニ(仮称)”が2018年に発売されることが決定した。

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里見氏がメガドライブ ミニ(仮称)のサンプルを手に持つと、来場者からは「おお~」という感嘆の声が。
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 収録タイトルの詳細は明かされなかったが、ゲーム業界を席巻したタイトルや、マニアをうならせるタイトルなど、ユーザーの声を反映したタイトルを収録するという。セガ ジェネシス フラッシュバックは、メガドライブ用タイトルだけでなく、セガ・マスターシステムやゲームギア用タイトルも含む85作品を収録していたが、おそらくそれとは違うラインアップになるのではないだろうか。

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ちなみに、セガフェス2018会場2階では、メガドライブに関するさまざまな展示が行われている。ファンはこちらもチェック。
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『シェンムーI&II』PS4で2018年発売決定

 2016年に実施された投票企画“第1回セガフェス総選挙 復活希望部門”にて、4位を獲得した『シェンムー』。そんな『シェンムー』シリーズ2作品を収録したPS4用ソフト『シェンムーI&II』が、2018年発売決定。

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 なお、日本での対応プラットフォームはPS4のみだが、海外においてはXbox One版、PC(Steam)版も発売される。海外のセガ公式Twitterによると、海外版には日本語と英語のボイスを収録しており、操作方法が選べるようになっている(従来のもの、もしくは現代に合わせたもの)という。

 今回の発表に合わせ、このプロジェクトを率いている、セガ・ヨーロッパ パブリッシング部門のEVP ジョン・クラーク氏が来日。登壇したクラーク氏の服装は……、なんと『シェンムー』の主人公、芭月涼と同じもの! 「シェンムーが戻ってくるときは、必ずこれを着てお祝いしようと思っていた」というクラーク氏。通訳の女性にシェンファの衣装を着てもらうという徹底っぷりだ(必ずシェンファとともにステージに立ちたかったのだとか)。

 セガのチャレンジングスピリットを象徴するタイトルである『シェンムー』は、海外でもダントツの人気を誇る。このプロジェクトに関わることができて光栄だというクラーク氏は「Shenmue is great」とコメントし、その後、日本語で改めて「シェンムー、最高です!」とファンたちにメッセージを送った。

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完全新作『新サクラ大戦(仮題)』始動、舞台は太正29年の帝都・東京

 最後の発表は、“第1回セガフェス総選挙 復活希望部門”で堂々の1位を獲得した『サクラ大戦』の復活。完全新作である『新サクラ大戦(仮題)』を、いまの時代にふさわしい最新のプラットフォームで開発中だという。

 太正29年の帝都・東京を舞台に、シリーズのDNAを引き継ぐタイトルになるという同作。製作総指揮を務めるのは里見会長自身。近々プロジェクトの発表会を開く予定で、その日程等は、今後サクラ大戦.comにて公開予定とのこと。

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『サクラ大戦V』発売から13年、ようやく動き出した新作について、「必ずや最高のクオリティーをお届けしたい」と意気込む里見会長。
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ステージ観覧者には“サクラ大戦、復活”と書かれた手ぬぐいがプレゼントされ、記念撮影が行われた。
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発表後、手ぬぐいはセガフェス会場にて販売され、好評のうちに売り切れた模様。

 今回発表された内容は、おもに名作IPの復活に関わるものだったが、里見氏は「新規IPや新しいプロジェクトにもどんどん挑戦し、感動体験を提供し続けたい」と、新たなIPを生み出すことへの意欲も語った。次回のセガフェスでは、そんな新しい挑戦の一端が見られるかも?

 ……と、気が早いことを言ってしまったが、まずはセガフェス2018を楽しもう。セガフェス2018の2日目は10時~18時まで開催。入場は無料なので、ぜひ気軽に参加してほしい。