ファンもクリエイターも終始笑顔!なんだ、この幸せ空間は!?

 東京ゲームショウ2017開催期間中の9月23日、SIE JAPAN Studio(以下、Jスタ)とファンの交流会“Jスタとあそぼう:リアル”が開催された。会場は幕張メッセの目と鼻の先、アパホテル&リゾート東京ベイ幕張。ホテルビュッフェで立食しながら、近い距離感でクリエイターと話せる、ファンにはたまらないイベントだ。

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会場に駆け付けたトロとクロ。ゲーム中にも見せるかわいらしいダンスで会場を和ませた。

 MCを務めたのは、タレントの結さん、シニアプロデューサー・山本正美氏と長井伸樹氏の3人。また、開発者の面々もそうそうたる顔ぶれ。『GRAVITY DAZE 2』、『人喰いの大鷲トリコ』、『New みんなのGOLF』など、名だたるJスタ関連タイトルからこの日のために集結した。

 まず、SIEJA プレジデントの盛田厚氏とSIEワールドワイド・スタジオ プレジデントの吉田修平氏によって乾杯の挨拶が行われた。盛田氏からは「じつはこのイベント、当初は私は呼ばれていなかったんです(笑)。今日、たまたま電車に乗っていたときに“Jスタとあそぼう:リアル”の担当者と偶然会い、そのときに「来てもいいですよ」と誘われ、飛び入り参加を決めました(笑)」と、いきなりの暴露話が飛び出して会場は爆笑の渦に。アットホームな笑いに包まれながらイベントはスタートした。

※参加クリエイター一覧はこちらで確認

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会社員とは思えない山本氏、長井氏のトーク力に会場は笑いっぱなし。
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吉田氏、盛田氏のお写真を頂いていたところ、Guillaume de Fondaumiere氏(『Detroit Become Human』エグゼクティブプロデューサー)が乱入! より貴重な3ショットに。

 『New みんなのGOLF』対決や、開発者が出題するゲームクイズなど、立食パーティーの合間に挟まるレクレーションもファンの緊張を解きほぐすのに大きく貢献。ホスピタリティに溢れるプログラムは、さすがエンターテインメント業界の雄といったところ。

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『SIREN』のクイズだけ、妙に難易度が高い気がする……。外山圭一郎氏(クリエイティブ・ディレクター)本人も「俺だってわかんないよこんなの!(笑)」とこぼす。
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最新タイトルの試遊コーナーも!TGS会場に長蛇の列ができた『Detroit Become Human』、『KNACK ふたりの英雄と古代兵団』をゆったり体験。

 仲良く参加のカップルや、SIE関連イベントの常連だという招待客も。ハイクオリティの制作物を持参するファンもちらほら見受けられ、会場はまさに祭典といった様相を見せた。

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ファンによる力作にクリエイターも感動。
(制作@wncky)
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『BloodBorne』輸血液ゼリー、『GRAVITY DAZE』アップルパイなど、この日のためのスペシャルメニューも!
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ボードには来場者からのメッセージがずらりと並ぶ。

新作の情報も飛び出したトークセッション

 交流会の最後には、外山氏、鳥山晃之氏(『V!勇者のくせになまいきだR』プロデューサー))、渡辺祐介氏(『KNACK ふたりの英雄と古代兵団』シニアプロデューサー)によるトークセッションが開催。ファンからの質問に答える形で、興味深いお話が続々と飛び出した。

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 とりわけ、3者とも新作に着手しはじめているという情報には、会場からうれしいどよめきが! 外山氏は、「『GRAVITY DAZE』とは違った、泥臭く、昔に帰ったような作品を考えている」とコメント。また、LINEスタンプやSNSでのクラスタ(同じ趣味嗜好を持つ、それぞれの集団)が話題になるなど、近年ふたたび盛り上がりを見せている『SIREN』について、来場者からの質問に「簡単に“何かやる”とはいえないが、ファンの声は届いており、大切にしたいと考えている」と回答していた。

 鳥山氏もご自身の得意分野を活かした作品の制作がスタートしたとのこと。『勇なま』、『BloodBorne』など、さまざまなジャンルを手がけてきた鳥山氏だが、“得意分野”とは果たして……?

 渡辺氏も、『KNACK ふたりの英雄と古代兵団』のリリースにラストスパートをかけるかたわら、新作にも関わっているとのこと。ヒントは得られなかったが、近々正式な場所で発表したいと力強く語ってくれた。

 また、吉田氏に対する「『パラッパラッパー』のような過去のIPを今後もリメイクしていくのか?」という質問には「名作は色褪せないことをきちんと理解している。今の技術でもういちど楽しんでいただきたい。ご期待してくださってかまわない」と感涙ものの返答が! 吉田氏は、Twitterで届くファンの要望にも目を通しているとのこと。これは、リクエストを送る価値があるかも!?

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2回目、3回目の開催も? Jスタにとっても意義ある交流会

 交流会は3時間にも及び、大盛り上がりのうちに幕を閉じた。我々ファンにとっては、夢のような機会となった“Jスタとあそぼう:リアル”だが、SIE側はどう捉えているのだろう。吉田氏にコメントをいただいた。
 
吉田氏 「これまでも、生放送番組“Jスタと遊ぼう”のコメント欄を眺めることはできましたが、こうして生の声をお聞きすると、みなさん本当にゲームがお好きなんだと改めて感慨深いです。ファンと交流するめったにない機会ですから、開発者たちも心から楽しんでいますよ。なんだか緊張しているみたいですけど(笑)。もし、ユーザーのみなさんに喜んでいただけるのであれば、2回目、3回目と続けていきたいと思っています。」

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 次回開催への前向きな姿勢をうかがうことができた。ファンとクリエイターの“リアル”な声を交換しあう貴重な場となった本交流会。こうしたイベントの慣例化は、プレイステーションというプラットフォーム、ひいてはゲーム業界の今後に大きな一石を投じるだろう。ぜひ、今後の展開に期待したい。

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最後はみんなで記念撮影。