sako選手の課題とは?

 ファミ通チャンネルにて、本日2016年11月25日21時より放送予定の“ファミ通のせやなTV(仮)”に出演するプロゲーマーのsako選手が、韓国のゲームショウ“G-STAR 2016”のTwitchブースにて行われた『ストリートファイターV』のアジア地区決勝大会に出場した。試合を終えたsako選手に大会の印象をうかがった。

『ストリートファイターV』アジア地区決勝大会で見えたsako選手の課題とは?_01
アジアファイナルに挑むsako選手。

――11月19日に、韓国のゲームショウ“G-STAR 2016”内で行われた、カプコンプロツアーのアジアファイナルを振り返っていかがですか?

sako 1回戦マゴ(かりん)とあたって負けたことで、課題が見えてきました。カプコンカップ本戦の初戦がジャスティン(かりん)なので、かりん戦を徹底的にやらないといかんなと。

――かりん戦は、先日マゴ選手とのオンライン対戦で相当な数をこなしていたように思えますが?

sako あれは、やっぱりオンラインなので、オフとは感覚が違いますよ。とはいえ、いい刺激になったことは間違いありません。

――トーナメント中は、MOV選手らほかの春麗使いと相談している姿が見受けられました。あれはどのようなことを話していたのでしょうか?

sako 春麗使いみんなで、情報交換をしていました。みんなそれぞれ個性的で、独自の戦略を煮詰めているので、「実際には誰の戦略がいちばんいいのか?」などです。ほかの春麗使いと、実際に試合を観ながらオフで話し合う機会はないので、かなりプラスになりました。情報交換ができただけでも相当なレベルアップにつながったと思います。

――アジアファイナルで印象に残った試合や選手はありますか?

sako やっぱり、優勝したマゴが強く印象に残っています。動きが相当キレていました。

――そのマゴさんとの試合はいかがでしたか?

sako 正直に言うと、かなりひどかったです(笑)。お互いが自分のやりたいことができないまま“グダって”しまいました。お互いにミスの多い中、かりんの方が火力が上回っていたので、負けてしまったのかなと。事前練習がまるでできなかったので、動きが固くなってしまいました。

――練習環境がなかったのでしょうか?

sako そうですね。通常のトーナメントでは練習環境が用意されていることが多いのですが、今回はそれがなくいきなり試合だったんです。もちろんみんな同じ条件なので言い訳はできませんが、スイッチが入らなかったかなと。もったえなかったけど、しゃーないですね。

――アジアファイナルを終えて浮き彫りになった課題はありますか?

sako 課題しかないかな。キャラクターの対策はもちろんですけど、コンディションというかスイッチをどうやって入れていくかが課題ですね。

――初戦の入り方はどの選手も課題に上げていますよね。

sako 初戦からスイッチ入れるのは難しいけど、やっぱり最初から全力でいけるかどうかでだいぶ変わるんですよ。スイッチが入らないままかみ合わずに初戦を落としてしまうと、その後がかなりきびしい展開になってしまいますから。

――スイッチの入れ方のヒントはつかめましたか?

sako やっぱり俺の場合は、ふだんの練習やね。納得のいく練習量をこなせれば自信がつくから、カプコンカップの本戦に向けてイメージトレーニングをしながらしっかりやり込むだけですね。

――本戦までにできそうですか?

sako やらないと勝てないからやるしかないです。

――少し話題を変えまして、9月ころからCPTに本格的に参戦しましたが、それは当初の予定通りですか?

sako 最初はある程度完成するまで大会に出る気がなかったんですよ。それで前半はほとんど出ていませんでした。でも、アップデートでラグの軽減が行われたことで、自分のイメージした通りに春麗が動いてくれるようになったので、そろそろ大会に出ようかなって。そうしたら、うまいこと取れてよかったです。

――仕上がるのに時間がかかるのは計算通り?

sako もともと一発勝負で勝てたらいいというスタイルで練習していなくて、1年かけて形にしようと、かなり長期的な目で見てやっていました。そう考えるとだいたいスケジュール通りですね。

――本格的にやり込むきっかけはありましたか?

sako さきほども言った通り、アップデートによるラグの軽減が大きいです。約1フレーム減ったんですけど、体感では2フレームくらい軽減されたのと同じような効果があるんです。たとえば、相手の前方ダッシュなど、いままでは見てから対応できなかったのですが、ラグ軽減後は見ていれば止められるようになりました。これは戦い方が根本から変わるほどの修正だと思います。

――ラグの軽減によりsakoさんのプレイスタイルが出しやすくなったということでしょうか?

sako そうですね。まずは相手の出方をうかがって、相手の攻撃を受けてから勝負に出るのが自分のスタイルなので、それがやりやすくなったのは大きいです。

――ちなみに、大会とは関係ありませんが、 Twitchで個人配信を始めましたよね?

sako はい。今年はいろいろな番組に出させていただきましたが、あまりしゃべれなかったことが多かったので、個人配信を通して慣れようかなと(笑)。とりあえずは『ストV』のバトルラウンジで対戦している様子を配信していこうと思います。

――ちょっと宣伝になってしまいますが、11月25日(金)21時からファミ通チャンネルで放送される “せやなTV(仮)”についてメッセージをいただけますか?

sako とりあえず年内は『ストリートファイターV』を中心に3回放送する予定です。 ファミ通の豊泉さんといっしょに楽しくやれればと思います。そのうち格闘ゲーム以外のゲームもやりたいですね。

――ありがとうございます。それでは最後に、カプコンカップ本戦に向けた意気込みをお聞かせください。

sako カプコンカップは全力で優勝を狙っていますので、応援よろしくお願いします。

※sako選手対マゴ選手は52:30あたり

※sako選手対シェン選手は26:10あたりから

※sako選手対ボンちゃん選手は17:25あたりから