2016年10月15日~16日、東京都有明のTFTホールにて、アーケード格闘ゲームの大型イベント“闘神祭2016”決勝大会が実施された。本稿では大会初日に行われた“Arc Revolution Cup 2016 in 闘神祭”の競技タイトルである、『UNDER NIGHT IN-BIRTH Exe:Late[st]』(以下、『UNIELst』)部門と『ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド』(以下、『P4U2』)部門をリポートする。

『UNIELst』『P4U2』根強いファンたちが対戦シーンを支え続ける2タイトルの1Dayトーナメントリポート【闘神祭2016】_37
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 闘神祭初日に扱われた『UNIELst』と『P4U2』は“1Day Match Carnival”と称され、事前の予選大会を突破した選手以外にも当日参加のプレイヤーを広く歓迎。各部門に参加人数制限はあるものの、全国から集ったやる気勢たちが1日で優勝を決するトーナメントとして争われた。
 両タイトルのレギュレーションは選手ひとりどうしで戦うシングル戦、敗者復活の無いシングルイリミネーショントーナメントが採用された。大会はメインホールで扱われる競技種目に並行して別ホールで進行され、各タイトルでベスト4のメンバーを決定。ベスト4以降はメインホールの舞台上で試合が行われた。

『UNIELst』部門

 本タイトルはフランスパンが制作した、個性的なキャラたちによる軽快な動きやコンボが魅力の作品。根強いファンによって対戦シーンが支えられているタイトルだ。トーナメントに出場したのは予選を勝ち抜いた16名に当日参加16名を加えた32名。ベスト4に進出したのは以下のメンバーだ。

・たかし選手(ハイド)
・四宮かぐや選手(ミカ)
・ばるとれっく選手(ナナセ)
・ハイロウ選手(ゴルドー)

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 準決勝第一試合はたかし選手vs四宮選手。対戦ではHydeのペースが崩れず、一方的な試合展開でたかし選手が勝利。準決勝第二試合はばるとれっく選手vsハイロウ選手。1ラウンドづつを奪い合う接戦となり、最終ラウンドはゴルドーが起き攻めのチャンスを活かしきってハイロウ選手が勝利する。決勝戦はたかし選手vsハイロウ選手。1ラウンド目はゴルドーのコマンド投げのプレッシャーを活かした下段が機能してパーフェクト勝利。2ラウンド目はハイドが手数の多さで攻めて体力リードを奪う。対するゴルドーはガードから切り返しを狙い、リーチの長い攻撃を差し込むと一瞬の勢いで押し切って勝利。『UNIELst』部門はハイロウ選手が優勝となった。

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ハイロウ選手優勝コメント

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――優勝おめでとうございます。今の率直な気持ちを教えてください。
ハイロウ選手 このゲームは人が少ないなりに、上級者や中級者のいろんな人たちが自分にアドバイスをしてくれました。そのおかげで優勝できたなと思っています。

――本作のプレイ歴はどれくらいなのですか?
ハイロウ選手 始めてからまだ日が浅いですね。前バージョンの終盤ぐらいから新宿や秋葉原の人が集まるゲームセンターに行き始めて、そこからやり込みはじめました。ユーザーがフレンドリーな感じなのでもっと人が増えてくれると嬉しいですね。

――ゴルドーを選んだ理由を教えてください。
ハイロウ選手 最初は憧れのプレイヤーが使っていたことがきっかけでした。中距離から遠距離でけん制しながら戦うのが自分に向いてたので選択したといった感じです。

――本日もっとも印象に残った試合はどれでしょうか?
ハイロウ選手 印象に残ったのは準決勝です。苦手キャラとの対戦だったため緊張しましたが、無理せずに立ち回ったことが功を奏してなんとか勝ててうれしかったですね。

『P4U2』部門

 アトラスとアークシステムワークスの手によって制作された、大人気RPG『ペルソナ』シリーズのキャラクターが戦う作品。本部門には予選を勝ち抜いた選手16名と当日参加16名の合計32名が出場した。ベスト4に勝ち上がったのは以下のメンバーだ。

・ぢ選手(千枝)
・おしゃれ尿管結石選手(エリザベス)
・しぃた選手(ミナヅキ)
・しっきー選手(鳴神)

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 準決勝第一試合のぢ選手vsおしゃれ尿管結石選手では、エリザベスが対空しゃがみBを機能させ、するどい逆ギレアクションでの切り返しを何度も成功させて攻め勝つ。準決勝第二試合、しぃた選手vsしっきー選手は一進一退の攻防。最終ラウンドでは鳴神の逆ギレアクションのスキにミナヅキが大きな反撃を叩き込むことに成功し、しぃた選手が勝利。決勝戦はおしゃれ尿管結石選手vsしぃた選手。1ラウンド目はお互い体力僅少の接戦になり、両者が同時に放った逆切れアクションにてミナヅキが打ち勝って勝利。2ラウンド目は序盤からミナヅキの攻めがとまらず、エリザベスにバーストを空振らせる読みも通して封殺に成功。『P4U2』部門はしぃた選手が優勝となった。

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しぃた選手優勝コメント


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――優勝おめでとうございます。いまの率直な気持ちを教えてください。
しぃた選手 自分の実力で全国大会に出場できたのが今回はじめてだったので嬉しく思っています。勝因としては、攻めの姿勢を崩さなかったところが勝ちにつながったのではないでしょうか。

――トーナメント中、いちばんやりづらかった相手は誰でしょうか?
しぃた選手 準決勝のしっきー戦ですね。しっきーはガードが固くて何度も逆切れアクションを咎められましたが、何とか勝ててよかったです。

エンディング

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▲プランスパン代表・なりたのぶや氏
▲アトラス ディレクター・和田和久氏

 イベント最後には両タイトルのゲストが登場し、コメントを残して大会を締めくくった。

なりた氏コメント 今日の大会は息の詰まりそうな素晴らしい試合ばかりで楽しませて頂きました。タイトーさん、アークさん、関係各社の皆様おつかれさまでした。このような機会があれば、また参加させてもらえるようなタイトルを作りたいと思います。

和田氏コメント 『P4U2』は稼働から時間が経ったタイトルながら、このような大型大会の種目として選んでいただきありがとうございます。決勝戦はミナヅキvsエリザベスという、なかなか見ない組み合わせで、ドキドキしながら楽しませていただきました。しぃた選手が仰ってました『P5U』に関しては、僕たちは『P5』に全力を尽くしてしまっている部分があって話はこれからなのですが絶対やりたいと思っています。皆さんの声も大きいと思いますのでどんどんアトラスへ要望を送ってほしいです。今日はありがとうございました。