63車種、20以上のコースを収録。4K解像度にも対応
2016年2月25日、アメリカのカリフォルニア州サンフランシスコで、海外でXbox OneおよびWindowsで今春に展開予定のタイトルを紹介するスプリングショーケースが行われた。
冒頭で行われたフィル・スペンサー氏によるスピーチなどから感じられた今回のイベントのメッセージは、XboxプラットフォームをXbox OneとWindows 10を合わせた総合的なサービスとして展開していくということ。昨年のWindows 10のローンチより進めてきた方針が改めて再確認された形だが、そんな方向性を実感させるタイトルが発表された。Turn 10 Studiosによるレースゲーム『Forza Motorsport 6: Apex』だ。
『Forza Motorsport 6: Apex』はWindows 10向けのダウンロードタイトルで、今春より無料配信される予定。これまで歴代Xboxハードで展開されてきたレースゲームシリーズの「Curated Forza Experience」(選別されたフォルツァ体験)を無料で提供するというのがコンセプトで、スポーツカーやレースカー、プロトタイプカーまで含めて63車種を収録しており、世界6ヶ所の20以上のコースでレースが可能。DirectX 12による美麗なグラフィックも売りにしており、4K解像度にも対応する。
無料配信タイトルながらリッチな演出はフォルツァ流をきっちり守っていて、ちゃんとフェラーリなどの実車が、車体の微細なディテールはもちろん、現実の企業のデカール、破壊表現なども含めて再現されているほか、ナレーションとともにスタイリッシュなアニメーションが展開される解説ビデオがレースごとに用意されている点なども直近のフォルツァと同じ。各プレイヤーのレース時の癖をAIドライバーに再現させるDrivatarシステムなども搭載する。
またWindows 10のXboxタイトルとしてXbox Liveのフレンド機能やチャット機能、ゲームプレイの録画やシェアができるGame DVR機能などにも対応していて、実績も1000用意されるので、実績マニアの人も要チェックといったところか。
ゲームとしては、レースに参戦してRP(レーシングポイント)を稼ぎ、設定されたタイムや抜き去る台数などの目標(段階ごとにメダルが設定されている)をクリアーすると獲得RPにボーナスがかかり、それによって要素のアンロックを行っていくという形式。
関係者いわく「レースをするだけで要素をアンロック可能」としている一方で、「そんなにレースをせずにアンロックしてクルマをゲットしたい人のために」課金要素も用意されるようだ(まぁ実車の権利料があるし、ベースとなるゲームがあるとはいえ開発量はかなりのものだと思うので、完全無料じゃないのは理解できる話)。
フォルツァ6にはポルシェDLCが登場
またXbox One用タイトルの本家『Forza Motorsport 6』では、ポルシェをテーマにした“Porsche Expansion”がアメリカ時間の3月1日より配信開始されることが発表に。20車種以上が登場予定で、うち1955年型のPorsche 550A Spyderから2015年型のPorsche #19 Porsche Team 919 Hybridまでの9車種はXbox Oneのゲームに初登場となるという。ポルシェテーマのキャンペーンなども収録して、海外価格は19ドル99セント。