迫るグリッチから逃げ続けろ!
35周年を迎えたナムコ(現 バンダイナムコエンターテインメント)の『パックマン』。ゲーム史に残るこの名作を、人気モバイルゲーム『クロッシーロード』のYodo1 Gamesが大胆にリアレンジしたのが、現在iOSとAndroidで配信中のF2P(基本プレイ無料)のモバイルゲーム『Pac-Man 256』だ。
『Pac-Man 256』では、パックマンをスワイプで操作し、ゴーストと下から迫る“グリッチ”(オリジナル版の256面で起こる表示崩れをモチーフにしている)に追いつかれないようにしながら進んでいく。ちなみに本記事ではレイアウト上横持ちの画面を使っているが、縦持ちでのプレイにも対応。
ゴーストはパックマンの基本通りカラーごとに性格分けがされており、赤が原作通りパックマンを追跡するのに対し、水色はぐるぐる周回、ピンクは直線上にパックマンが来ると一直線に猛追してくるといった感じに、オリジナルのアレンジになっている。
そんな感じでゴーストとグリッチを避けつつドットを食べ、さらにパワークッキー(一定時間パックマンがゴーストを食べられるようになる)やフルーツのボーナスをゲットしながら、ひたすら上に逃げていけばオーケー。
一方でオリジナル版と異なり無限スクロールしていくゲームなので、画面内のドットを食べ尽くす必要はない(ただし途切れずに256個連続で食べると敵を一掃する)。
クレジットを消費したパワーアップモードでパックマン無双!
さて、ここまでは本作の基本。キモとなるパワーアップの話に入っていこう。本作には無料で何度でもプレイできる通常モードと、時間回復する“クレジット”を使ってパワーアップ要素アリでプレイするモードがあり、後者ではパワークッキー以外のパワーアップアイテムが3種類置かれるようになるのだ。
パワーアップは食べたクッキーの累計によってアンロックされていき、巨大化やレーザー、氷に炎、ステルス(ゴーストのすり抜け可能)など全16種類。追う者と追われる者が逆転するパックマンならではの気持ちよさがそのままカオスな演出でパワーアップしていて、なんとも気持ちいい。パワークッキーや各種パワーアップは終了前にアイテムを取ることで延長も可能なので、配置次第ではパックマンで無双できる!
課金要素はクレジットとコイン関係
『Pac-Man 256』は基本的にプレイヤースキルが重要なゲームで、だからこそスコアアタックが楽しいのだが、課金要素はある。ではどこでお金がかかるのか?
まずはパワーアップアリのモードを遊ぶために使うクレジットだ。素のモードよりもパワーアップアリの方が当然スコアは伸びやすくなるので、スコアを伸ばしたいならクレジットを使ったプレイが必須と言ってもいい。このクレジットは時間回復するが、有料で無限クレジット化できるのだ(それより安く12クレジットを得ることもできるが、無限化と比べるとあまり割に合わない)。
そしてもうひとつの要素がコイン。コインはパワーアップ技の持続時間などを強化するために使う。プレイ中に拾ったり、お題をクリアーしたり、動画広告を見ることで手に入るが、ブーストを購入して獲得量を増やすこともできる。
記者はまだパワーアップの強化がそんなに進んでいないのでコインの消費に困ってはいないが、プレイ時間が限られていてクレジットは自動回復で十分という人は、やりこみが進むに連れてむしろこっちの方が必要になってくるあるかも。
サクッと遊べて高い中毒性。騙されたと思ってやってみるべき!
しかしいずれにしても課金は必須ではなく、ゴリゴリやりたければちょっと払った方が楽になるね、ぐらいの話。クレジットは10分で1クレジット回復するので、無料プレイでコインを稼いで遊んで待ってりゃいいし、移動時間やちょっとした合間にプレイする分には、気がつけば十分に回復しているだろう(ちなみに通知機能もある)。
「あくまでスキルベースでカジュアルに誰でも楽しめる緩い課金のゲーム」という絶妙なバランス感覚は、さすが『クロッシーロード』のデベロッパーの仕事だと思う。パックマンというクラシック中のクラシックを土台に置きつつ、気持ちいい部分はより気持ちよく、サクッと手軽に遊べる現代的なアレンジのモバイルゲームに仕上がっているので、幅広い人に遊んでみて欲しい。