木村良平さん(スレイ役)、茅野愛衣さん(アリーシャ役)も駆けつけた!
2013年12月12日、バンダイナムコゲームス主催による、『テイルズ オブ』シリーズ20周年記念タイトル制作発表会が開催。完全新作となる『テイルズ オブ ゼスティリア』の概要が公開された発表会の模様をリポートする。また、本作プロデューサー、馬場英雄氏を発表会直後に直撃した、ミニインタビューもお届け。
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シリーズ1作目『テイルズ オブ ファンタジア』が1995年12月15日に発売されて以来、家庭用ゲームにとどまらず、テレビアニメ、劇場版アニメ、ファンイベント、ソーシャルゲーム・スマートフォン向けアプリなど多岐にわたる展開を行い、ファン層を拡大してきた『テイルズ オブ』シリーズ。本発表会にて、その『テイルズ オブ』シリーズが2015年に発売20周年を迎えることを記念した完全新作タイトル、『テイルズ オブ ゼスティリア』が発表された。
発表会では、まずバンダイナムコゲームス代表取締役社長、大下聡氏が登壇。「『テイルズ オブ』シリーズは今日現在、全世界で累計出荷本数1600万本を達成しました。2015年に20周年を迎えるにあたり、これからも世代を超えて愛されるコンテンツに育てていきたいと考えています」と、挨拶を行った。また、ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアの河野弘プレジデントから、ビデオレターが到着。プレイステーションで数多くの『テイルズ オブ』シリーズが発売されていることについて感謝を述べ、20周年に向けてさらなる期待を寄せているとコメントした。



続いて、バンダイナムコゲームスの馬場英雄プロデューサーが登場し、最新作の発表に。20周年記念タイトルのプロデューサーを務める馬場氏は、「バンダイナムコグループのスタッフやハードメーカーの方々、メディアの方々の協力があり、ようやく、こうやって発表の場に立つことができています。スタッフみんなと作り上げている作品を、これから紹介したいと思います」と、感謝を込めた挨拶もそこそこに、最新作の映像を公開した。
タイトルは既報の通り、『テイルズ オブ ゼスティリア』。20周年記念タイトルとなる、完全新作だ。映像は、ティザーサイトで更新されていた“導師の伝承”の文章がナレーションとして流れる中、ふたりのキャラクターの出会いらしき場面、自然あふれる広大な草原や集落が確認でき、最後はドラゴンの咆哮で締めくくられていた。
「ファンの方には、タイトルについていろいろと想像していただいたようですが、やっと発表できました」と、馬場氏。“Zestiria(ゼスティリア)”というタイトルに込めた思いは、“Zest(情熱・熱意)”であると説明。「何かを成し遂げるときに大切な強い意志を、キャラクターたちを通して伝えられればと思っています」(馬場氏)。また、原点回帰も掲げており、その着目点として“豊かな物語”を挙げた。ユーザーが何かを考えるきっかけや、何らかの問いかけになるように、という思いも、“Zestiria(ゼスティリア)”に込めているという。
つぎに、キャラクターデザインの担当が、シリーズでおなじみの藤島康介氏、いのまたむつみ氏と、バンダイナムコスタジオ所属の奥村大悟氏、岩本稔氏の計4名であることが発表。岩本氏は、本作のアートディレクターも務めているという。続いて、気になるキャラクターが公開。今回公開されたのは、映像にも出てきた青年・スレイと、アリーシャという女の子だ。


主人公・スレイのキャラクターデザインは藤島康介氏。清らかな心を持っており、突っ走るとまではいかないながらも、いろいろな場面で思考力を働かせ、自分が何をしたいか、周りの世界にとって何をすべきか、という考えと情熱とともに冒険していく男の子だという。
アリーシャのキャラクターデザインは奥村大悟氏。馬場氏は、「みずから騎士という役割をまっとうしている女の子です。何故彼女が騎士となっているのか、彼女の生きる目的とは何か、彼女が情熱を持って取り組むこととは何か、その中で出会うスレイとの冒険で、どういった展開と成長が描かれるのか、といったところ注目してほしい」と、アリーシャの魅力を語った。
続いて馬場氏は、「まだまだ、あまり細かくは言えませんが……」と前置きしつつ、新たに構築された世界観や、歴代シリーズとは異なる広大で起伏に富んだフィールド、戦闘システム、そして映像にも登場したドラゴンの存在についての紹介を行った。








いよいよ、スレイ役が木村良平さん、アリーシャ役が茅野愛衣さんと発表され、ふたりがスペシャルゲストとして登場。それぞれの役に決まったことについて、木村さんは、「10代のころ、友だちといっしょに深夜までプレイするほど好きだったので、うれしかったですね。だいぶ、はしゃいでいました」。茅野さんは、「20周年という長く続いている作品の中の、1作品に入らせていただくなんて、すごくうれしいなと思いました」と、コメント。ほかにも、自分がプレイしていた世界に入れる、ストーリーの一部になれる、という喜びを語った。発表されたゲーム情報については、「言えることが少ない!」(木村さん)という声も。


また、ゲームでは珍しく出演キャストが集まっていっしょに収録することが多いらしく、馬場氏は「お互いの感情や立ち位置、距離感などを感じてもらって演技しやすくするため、なるべくスケジュールを調整しています」と明かした。最後に、木村さんは「まだまだ何も言えませんが、いちファンとしての自分の期待を超えるものになっていると思いますので、すごくうれしいです。ぜひ、僕といっしょに期待して待っていてください」、茅野さんは「木村さんと同じく、まだ言えないことだらけですが、今日PVを見てもらって、すごく楽しみにしてくださっている方がたくさんいらっしゃると思います。20周年、ステキな作品をお届けできればと思いますので、キャラクターともども愛していただけるよう、がんばっていきます」と、ファンへ向けてメッセージが送られた。


発表会直後の馬場Pを直撃!

──まずはお疲れ様でした。積年の思いを込めた発表会だったと思いますが、いかがでしたか?
馬場英雄氏(以下、馬場P) やっと発表できた! というところです。『テイルズ オブ エクシリア2』から、最新作についてのアナウンスを一切してきませんでしたからね。今年発表したのは、唯一『テイルズ オブ シンフォニア ユニゾナントパック』だけでしたので、ユーザーさんからすると「新作はどうなってるの?」という気持ちが強かったと思います。それはもちろん知っていましたので、早く発表したいという気持ちはありました。ただ、自分たちの準備や情報の展開などを考えつつ、『テイルズ オブ ファンタジア』が生まれた月に発表したいという思いがあったので、今日までじっくり準備をしてきた、というところです。
──ユーザーさんは細かいところまで、よくチェックされているので、いろいろな憶測が出ていたときは、さぞ「本当のことを言いたい!」という気持ちだったのでは?
馬場P そうなんですよ! 本当に一言一句拾われてしまうんです(笑)。
──今回、ニコニコ生放送を実施されていましたが、ユーザーさんの反応などはご覧になりましたか?
馬場P まだ全然、見られてないんですよ。スタッフのみんなも発表会を成功させるのに必死だったので、どんな反応だったのか、すごく気になっています。一部見ていたスタッフによると、PVでドラゴンが出てきたときに「バハムートだ」みたいなコメントが流れらしく、それに乗っかって「馬場ムートだ」というコメントも流れていたようで(笑)。いまのところ、そんな情報しかないです。
──局地的ですね(笑)。
馬場P そうですね。これからユーザーさんの反応をじっくり見て、どういうふうに情報を出していけば、より皆さんがワクワクできるのかな、というところを考えていこうかなと思っています。それをもとに、ファミ通の皆さんとは、ガッチリと展開を進めていければなと。発表会で言いたかったことは全部言えましたが、まだまだ言いたいことは山ほどありますからね(笑)。たとえば“天族”についても、もっと話していかないと、よくわからない存在だと思いますし、そういうところを、記事などでフォローさせていただければと考えています。
──12月26日発売の週刊ファミ通では、ufotableさんの描き下ろし表紙とともに、しっかり大特集しております。
馬場P 本当、すごいですよね! ufotableさんの表紙。背景の描き込みも、とても細かいですし。
──そのすばらしいクオリティーを、オープニングムービーやゲーム中のムービーにも期待しています。馬場さんご自身も、ufotableさんに対してプレッシャーをかけていらっしゃいましたね(笑)。
馬場P さりげなくね(笑)。すでに公式サイトは公開されていて、第1弾PVが12月21日から公開される予定なので、ぜひチェックしてみてください。
──では最後に、本作を楽しみに待っているファンの方へメッセージをお願いします。
馬場P ぜひ、今年ラストの週に発売される週刊ファミ通を、注目して楽しんでください。本当にいいイラストとともに、初出の情報をお届けします。そして、『テイルズ オブ エクシリア2』などでもガッチリやらせていただいた、さまざまな取り組みなどを、またいっしょにやらせていただきながら、専門誌ならではの、よりホットで細かい情報をお届けします。ユーザーさんの「楽しみ!」という気持ちがもっと膨れ上がるような展開をしていきたいなと思っていますし、皆さんの期待が大きくなればなるほど、僕らの気持ちも引き締まっていきますので、よりよい作品になるよう、がんばっていけると思います。引き続き、応援をよろしくお願いします。
──ありがとうございました!