日本の最先端技術の大規模実証実験に参加するモニターを300名募集

 プレイステーション Vita版の発売も発表された科学アドベンチャーゲーム第3弾『ロボティクス・ノーツ』。同作の物語の舞台である種子島で、準天頂衛星初号機“みちびき”を利用し、位置情報の測位精度実証実験と島内観光を体験できる“種子島ランドマーク実証実験”が行われる。

 実験参加者は、“ふらっと案内”の機能を利用したデジタルスタンプラリーに参加し、鉄砲伝来などの種子島の歴史や豊かな自然に加え、種子島を舞台としたゲーム『ロボティクス・ノーツ』に登場する各所を巡る複数のコースで島内観光を体験。さらに、2013年7月22日に“ふらっと案内”に新たに搭載された“AR(拡張現実)機能”と“アニメーション・オーバーレイ機能”も利用し、コース上に“みちびき”の正確な位置情報を活用した“ハイブリッド測位AR(拡張現実)”のポイントを用意。参加者は観光を楽しみながら、『ロボティクス・ノーツ』のキャラクターたちが自身のスマートデバイスに現れる最先端AR技術と高精度位置情報の活用を体験することができるのだ。

 つまり、日本の最先端技術の実証実験に参加しながら、『ロボティクス・ノーツ』の聖地巡礼が楽しめるということ。ゲームの中で描かれたAR技術が、より現実的なものとして体験できる内容と言えるだろう。詳しくは、以下のリリース内容を確認してほしい。

※実証実験コラボレーションツアー案内ページ

種子島で『ロボティクス・ノーツ』のリアル聖地巡礼!?――最新技術を体感できる実証実験を実施_01
種子島で『ロボティクス・ノーツ』のリアル聖地巡礼!?――最新技術を体感できる実証実験を実施_02

 一般財団法人 衛星測位利用推進センター(Satellite Positioning Research and Application Center、以下、“SPAC”)とソフトバンクテレコム株式会社は2013年5月経済産業省による2013年度“準天頂衛星システム利用実証事業”に係る補助事業に共同申請し、これが採択されたことを受け準天頂衛星初号機“みちびき”を利用した位置情報の測位精度についての実証実験を2013年秋に鹿児島県種子島と屋久島で実施します。

 現在一般的にGPSと呼ばれている位置情報の測位精度は10メートル以上の誤差がありますが、高精度な測位を可能にする準天頂衛星初号機“みちびき”を始めとした“準天頂衛星システム”を活用することで、“みちびき”に対応した一般的な受信機でも誤差1メートル前後以内の測位が可能となります。本実証実験ではソフトバンクモバイル株式会社が提供する位置情報を利用した情報配信サービス“ふらっと案内”と、“みちびき”の位置測位情報、さらに屋内でも位置情報を送信することができるIMES(Indoor Messaging System:GPS衛星と同等の信号を用いる屋内測位方式)を利用した屋内外のシームレスな測位実験を行います。 さらに、“みちびき”経由でショートメッセージを送信するL1-SAIF補強信号の受信実験を行うことで、位置情報受信技術の向上を図ると共に、正確な位置情報を観光などに活用する実用化に向けた可能性を探ります。

 種子島で行われる“種子島ランドマーク実証実験”は、総勢300名の参加モニターを広く一般から募集し、総面積444.99km2の種子島全域を対象とした観光スタイルで3回に分けて行い、日本の最先端技術がビジネスの即戦力であることを実証します。
 実験参加者は“ふらっと案内”の機能を利用したデジタルスタンプラリーに参加し、鉄砲伝来などの種子島の歴史や豊かな自然に加え、種子島を舞台とした人気ゲーム『ロボティクス・ノーツ』に登場する各所を巡る複数のコースで島内観光を体験します。さらに、7月22日に“ふらっと案内”に新たに搭載された“AR(拡張現実)機能”と“アニメーション・オーバーレイ機能”も利用し、コース上に“みちびき”の正確な位置情報を活用した“ハイブリッド測位AR(拡張現実)”のポイントを用意します。参加者は観光を楽しみながら、『ロボティクス・ノーツ』のキャラクターたちが自身のスマートデバイスに現れる最先端AR技術と高精度位置情報の活用を体験することが出来ます。

 また、世界自然遺産である屋久島では、位置情報受信技術向上に特化した測位実験を行います。国内有数の雨量を誇る山岳地形と保護のため保たれた森林の自然遮蔽物をもつ屋久島の山岳地域で、位置測位困難地域での準天頂衛星信号の受信優位性、および測位精度についての実験を行います。

 なお、本実証実験での検証結果については、“G-空間EXPO”を始めとした各種コンベンションや、測位システムの国際カンファレンス”AOR-WS(Asia Oceania Regional Workshop)”などでの報告発表を予定しています。